化学的分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/21 23:01 UTC 版)
構造的分類とは別に、微量元素も考慮した化学的分類がある。鉄隕石の87%は、元素比がほぼ等しい十数の化学的グループに分類されており、これらは鉄隕石の母天体に対応していると推測されている。 構造的分類化学的分類ヘキサヘドライト (H) IIA オクタヘドライト (O) 最粗粒 (Ogg) IIB 粗粒 (Og) IAB, IIIE 中粒 (Om) IID, IIIAB 細粒 (Of) IIIC, IVA 最細粒 (Off) IIID プレスティック (Opl) IIC アタキサイト (D) IVB - IC, IIE, IIIF これらは当初、I~IVの4つに分けられていたが、IA, IB, … などに細分され、その後一部が再統合され IAB (= IA + IB) などとなっている。
※この「化学的分類」の解説は、「鉄隕石」の解説の一部です。
「化学的分類」を含む「鉄隕石」の記事については、「鉄隕石」の概要を参照ください。
化学的分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/13 07:49 UTC 版)
化学組成から、主にエンスタタイト・コンドライト、普通コンドライト、炭素質コンドライトがあり、これらに属さないカカンガリ・コンドライト、ルムルティアイト・コンドライトの分類が提案されている。詳細な分類を下記に示す。 表2: 詳細な分類タイプサブタイプコンドリュールの特徴などグループ名エンスタタイト・コンドライト 豊富 E3, EH3, EL3 明瞭 E4, EH4, EL4 やや明瞭 E5, EH5, EL5 不明瞭 E6, EH6, EL6 溶融 E7, EH7, EL7 普通コンドライト H 豊富 H3-H3,9 明瞭 H4 やや明瞭 H5 不明瞭 H6 溶融 H7 L 豊富 L3-L3,9 明瞭 L4 やや明瞭 L5 不明瞭 L6 溶融 L7 LL 豊富 LL3-LL3,9 明瞭 LL4 やや明瞭 LL5 不明瞭 LL6 溶融 LL7 炭素質コンドライト イブナ隕石(Ivuna) フィロケイ酸塩鉱物、磁鉄鉱 CI ミグヘイ隕石(Mighei) フィロケイ酸塩鉱物、オリビン CM1-CM2 ビガラノ隕石( Vigarano) 鉄、カルシウム、アルミニウムに富むオリビン CV2-CV3.3 レナッゾ隕石( Renazzo) フィロケイ酸塩鉱物、オリビン、輝石、金属 CR オーナンズ隕石( Ornans) オリビン、輝石、金属、カルシウム、アルミニウム CO3-CO3.7 カルーンダ隕石( Karoonda) オリビン、カルシム、アルミニウム CK ベンカビン隕石( Bencubbin) 輝石、金属 CB High Iron 輝石、金属、オリビン CH カカンガリ・コンドライト K ルムルティアイト・コンドライト オリビン、輝石、斜長石、硫化物 R 普通コンドライト (ordinary chondrite, OC) は、最も普通の隕石である。金属鉄(鉄元素ではなく、金属状態の鉄のみ)の量から、鉄が多い順にH、L、LL(アンホテライト)に分けられる。岩石学的分類では3–6になる。 炭素質コンドライトは、熱変成がほとんど見られず、始原的な母天体に由来すると見られている。岩石学的分類では1–6と幅広く、熱変成の少ない1–2の隕石は全て炭素質コンドライトである。炭素の含有比が高く、カーバイドや有機化合物を含む。また蛇紋岩などの含水鉱物が多く、非常に脆い。組成などから、CI、CM、CV、CO、CR、CKに分けられる。CBやCHを加えることもある。 エンスタタイト・コンドライト は、酸素含有率が少ないため、主にエンスタタイト(純粋なマグネシウム輝石)と金属鉄からなる(鉄の塩はない)。岩石学的分類では3–6になる。普通コンドライトと同様に、EHとELに分けられる。 ルムルティアイト・コンドライトは、逆に酸素が多く、鉄の大部分は酸化されている。岩石学的分類では3–6になる。
※この「化学的分類」の解説は、「コンドライト」の解説の一部です。
「化学的分類」を含む「コンドライト」の記事については、「コンドライト」の概要を参照ください。
化学的分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 23:54 UTC 版)
より厳密には、炭水化物とは以下を包括する一般名称である。 糖 – アルデヒド基またはケトン基を持つ多価アルコール(カルボニル基を持つ多価アルコール)単糖(類) 少糖(類) – 単糖が2個〜10個程度が縮合したもの。オリゴ糖(類)ともいう。単糖の結合した数により、特に二糖、三糖などという場合もある。 多糖(類) – 単糖がオリゴ糖以上に結合したもの。このうち、構成する糖が1種類のものはホモ多糖、2種類以上のものはヘテロ多糖と言う。また、炭水化物がタンパク質や脂質と共有結合で化合したものは複合糖質と呼ばれる。 糖の誘導体 構成炭素数でも分類される。 トリオース C3 テトロース C4 ペントース C5 ヘキソース C6 これらが持つ塩基により、アルデヒド基を持つアルドースと、ケトン基を持つケトースに分類される。アルデヒド基やケトン基がヒドロキシル基と結びついて環状の構造を作ると、その型から五員環(フラノース)と六員環(ピラノース)にも分けられる。 不斉炭素の立体配置からは、D系列とL系列にも区分される。環状構造を持つとこれが別の不斉を生じ、α-アノマーとβ-アノマーにも分けることができる。
※この「化学的分類」の解説は、「炭水化物」の解説の一部です。
「化学的分類」を含む「炭水化物」の記事については、「炭水化物」の概要を参照ください。
- 化学的分類のページへのリンク