前奏曲とフーガとは? わかりやすく解説

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前奏曲とフーガ

英語表記/番号出版情報
ルセルルーセル):前奏曲とフーガPrelude et fugue Op.46作曲年1932-34年  出版年1934年  初版出版地/出版社: Durand 
シマノフスキ前奏曲とフーガ 嬰ハ短調Prelude and Fugue作曲年: 1905,09年  出版年1910年 
タネーエフ, セルゲイ・イヴァノヴィチ:前奏曲とフーガ 嬰ト短調Prelude and fugue in G sharp minor Op.29作曲年1910年  出版年1911年  初版出版地/出版社Moscow 
ブゾーニ前奏曲とフーガ ハ短調Prelude and Fugue in C minor Op.21作曲年1878年 
リャプノフ前奏曲とフーガ 変ロ短調Prelude and Fugue in B flat minor Op.58作曲年1913年  出版年1913年  初版出版地/出版社: Zimmermann 
マクダウェル:前奏曲とフーガPrélude et fugue Op.13作曲年1881年  出版年1883年  初版出版地/出版社Leipzig 
ルセルルーセル):前奏曲とフーガPrélude et Fugue Op.46作曲年1932-34年  出版年1934年  初版出版地/出版社: Durand 
ヴァーレン:前奏曲とフーガPrelude and Fugue Op.28作曲年1937年 
メンデルスゾーン=ヘンゼル:前奏曲とフーガPrélude et Fugue
ペイン:前奏曲とフーガPreludes and Fugues Op.15作曲年before 1865年 
シェーグレン前奏曲とフーガ ニ短調Prélude et fugue Op.39出版年1904年  初版出版地/出版社Copenhagen 
ズガンバティ:前奏曲とフーガPrelude and Fugue Op.6出版年: 1877?年 
ライネッケ:前奏曲とフーガPräludien und Fugen Op.65
モシュコフスキ:前奏曲とフーガPrelude & Fugue / Prälude und Fuge Op.85
ドライショック(ドライショク):前奏曲とフーガPreludio e Fuga Op.35
アルフテル, ロドルフォ:前奏曲とフーガPreludio y fuga Op.4作曲年1932年  出版年1933年  初版出版地/出版社U.M.E. 
バクリ, ニコラ:前奏曲とフーガPRELUDE ET FUGUE Op.91作曲年2004年 
メンデルスゾーン前奏曲とフーガ ホ短調Präludium und Fuge e-Moll für das Album "Notre Temps" U 157, 65作曲年: 1827, 1841年  出版年1842年 
モーツァルト前奏曲とフーガ ハ長調Praeludium mit einer Fuge C-Dur K.394 K6.383a作曲年1782年  出版年1800年  初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 
ブゾーニ前奏曲とフーガ ニ長調J.S.バッハPraeludium und Fuge D-Dur (J.S.Bach) BWV532
パッヘルベル:前奏曲とフーガPraeludium e fuga
グラズノフ:前奏曲とフーガPrelude and Fugue Op.62作曲年1899年  出版年1899年  初版出版地/出版社: Belaïev 
グラズノフ前奏曲とフーガ ホ短調Prelude and Fugue作曲年1926年  出版年1935年  初版出版地/出版社: Belaïev 

バッハ:前奏曲とフーガ イ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:前奏曲とフーガ イ短調Praludium und Fuge a-Moll BWV 894作曲年before 1714年  出版年1843年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
プレリュード Prelude6分00 No Image
フーガ Fugue4分50 No Image

作品解説

2007年9月 執筆者: 朝山 奈津子

 長大演奏難易度が高いヴィルトゥオーゾ・フーガのひとつ。作曲正確な契機不明だが、バッハ自身演奏するために書いた可能性が高い。完成ライプツィヒ時代1730年代とされるが、原曲はすでにヴァイマル時代1720年前後成立していたと思われる前奏曲フーガともに協奏風の書法用いている。
 前奏曲特徴的なのは、完全ないし半終止による区切りと、諸要素反復である。終止定型がほぼ4小節ごとに現れ楽節明確に区切る。各楽節多く場合冒頭アウフタクトを含む動機三連符の走句と8分音符和音から成り、2楽節一対となる。すなわち、2回目には諸要素上声と下声を入れ替えたり、組み合わせ変えたりして反復される。これが何を意味するかは、後年編曲《弦合奏フルートヴァイオリンチェンバロによる三重協奏曲》(BWV1044)第1楽章において明らかになる冒頭動機トゥッティ部分すなわちリトルネッロ、走句と和音ソロ部分であり、終止定型ソロ楽器切り替え点、反復は各楽器役割交代のためなのである。さらに、中間部両手による華麗な分散和音は、チェンバロ即興部分でもある。(ただし、BWV1044はBWV894をそのまま編曲したものではない。この2曲に共通の別の原曲」が存在した可能性もある。また、編曲バッハの手によるのかどうか確証得られていない。しかしそれでも、BWV894にはすでに協奏曲要素隠されていたことに違いはない。)
 こうした書法フーガにも一貫している。諸要素反復組み合わせ変化声部交換などはもちろん、全声部同時に参加する終止定型随所見られ、そのせいでフーガというよりもまるで第2の前奏曲のように聞こえる。用いられる対位法技巧それほど難しくはないが、各要素反行形駆使し同時上行・同時下行して低音高音達し、あるいは両手が近づいたり離れたりして幅広い音域活用している。この曲は《三重協奏曲》BWV1044で終楽章編曲された。その際三連音符チェンバロパートにのみ現れフルートヴァイオリン三連音符の頭の音からなるゆったりした4分の4の動機与えられている。ここではチェンバロそれ以外楽器極端な対比前面出て対位法楽曲としての元のフーガの姿はすでにほとんど見出せないし、中間はまったフーガでないセクション新たに加えられた。


バッハ:前奏曲とフーガ イ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:前奏曲とフーガ イ短調Praludium und Fuge a-Moll BWV 895出版年1843年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
プレリュード Prelude1分20 No Image
フーガ Fugue2分30秒 No Image

作品解説

2008年5月 執筆者: 朝山 奈津子

 偽作とみる説もあるが、バッハ存命中に作られ信頼性の高い資料伝えられており、真作可能性きわめて高い。音楽内容から初期作品、すなわちアルンシュタット時代あたりに成立した考えられる
 プレリュード対位法的な展開をまったく含まない、パッセージワークのみによる曲。問いかけるような32分音符の上行音型で始まり華麗な3オクターヴ下行音階終結に向かう。短いながら演奏効果の高い前奏である。
 フーガでは、同音反復主題分散和音用いた16分音符動機とが対比される。が、三和音範疇にほとんど収まってしまうため、全体響き単調になってしまった。対位法はこの曲でもあまり冴えず、同じ組み合わせ繰り返して登場する。それでも終結部では3オクターヴ優に超える長い下行パッセージ現れプレリュードとの関連明確になる


バッハ:前奏曲とフーガ イ短調

英語表記/番号出版情報
バッハ:前奏曲とフーガ イ短調Praludium und Fuge a-Moll BWV 897

作品解説

2008年5月 執筆者: 朝山 奈津子

 プレリュードフーガいずれもバッハ作でない。プレリュードバッハ弟子のヨハン・クリストフ・ドレーツェルのもので、『ディヴェルティメント・アルモニコ』(1736-43)の1曲として出版されている。フーガ作曲者はまだ判っていない。基となった資料フランクフルト指揮者19世紀のバッハ・ルネサンスに貢献したシェルブレとその弟子グライヒアウフによる写本。旧全集には「おそらく真作」という見出しの下に収載された。
 確かにバッハ様式思わせるところもある。プレリュードドラマティックな展開は、《半音階的幻想曲》BWV903/1の中間部彷彿とさせる両手担われる走句がたびたび和音上に静止し、また転がり落ちていく。ごく狭い音域にとどまる部分と、一気鍵盤の幅いっぱい広がる部分との対比によって、単旋律ながら擬似的テクスチュア濃淡感じられる仕組みになっている
 フーガ主題テンポ異な2種類動機持ち、掛留の対主題合わせて魅力的な響き生み出される
 比較長い主題提示部の合間に、主題動機用いて短いカデンツ連続する間句がおかれる。ここでは、5度関係、平行調関係、単純な摸続進行などを媒介めまぐるしく調が推移する。もっとも、せいぜいが平行長短調属調あるいは下属調ていどで、それほど遠隔の調へ跳んでゆくわけではない。やがて、全体3分の2過ぎたあたりで反行主題登場する16分音符による主題後半動機高音域へと追い込まれ旋律的短音階連続するが、この緊迫感長く続かず、すぐに分散和音の走句によって押し流される。第91小節から10小節以上に渡るペダルポイントは、オルガンならば更に効果的に響くと思われるが、ピアノでも充分に演奏可能である。再び反行主題右手現れるが、これは左の低音引きつけられるようにゆるやかに中音域に戻ってくる。終結部分の最後セクション両手ユニゾン主題前半動機繰り返し単純な和音終止する。
 フーガにはこのようにさまざまな工夫凝らされているが、残念ながら100小節越え長大規模を完全に満足させているとは言い難い。特に反行主題のあと、下行の走句が現れてからの30小節は、対位法動機による展開をうちやってしまった真の作者が誰であるにせよやや惜し終結部言わざるを得ないが、前半堂々たる展開は、充分に演奏する価値がある作品いえよう


バッハ:前奏曲とフーガ イ長調

英語表記/番号出版情報
バッハ:前奏曲とフーガ イ長調Praludium und Fuge A-Dur BWV 896作曲年: about 1707年  出版年1843年  初版出版地/出版社Peters 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Prelude1分00 No Image
2  Fugue2分00 No Image

バッハ:前奏曲とフーガ 変ロ長調(バッハの名による)

英語表記/番号出版情報
バッハ:前奏曲とフーガ 変ロ長調(バッハの名による)Praludium und Fuge über den Namen Bach BWV 898

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1  Prelude1分10 No Image
2  Fugue4分00 No Image

前奏曲とフーガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 15:13 UTC 版)

前奏曲とフーガ(ぜんそうきょくとフーガ)と題する楽曲は数多く存在する。




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