冷媒(カークーラー)
冷凍設備には適当な圧力で蒸発、凝縮する液体が使用され、この液体を冷媒と呼ぶ。冷媒には特定フロン、代替フロン、炭化水素(プロパンやブタンなど)、アンモニアなどがある。カークーラーの場合には(1)化学的に安定で不燃性であり、安全に使用できる(2)液体を凝縮させる圧力が大きくない(3)人体に対して無害である、などからCFC-12が広く使用されていたが、オゾン層に破壊的な影響をおよぼすことから使用の中止が合意され、1995年までに新車への使用は中止され、代替フロンであるHCFC-134aに変更された。しかしこの代替フロンはオゾン層の破壊には影響しないものの地球温暖化効果ガスであることが認められ、使用期間が限定されようとしている。
冷媒
れいばい 冷媒 refrigerant, primary fluid
冷媒
冷媒
冷媒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 03:40 UTC 版)
冷浴に使用する熱媒体(冷媒)を次に示す。 アセトン ドライアイス-アセトン冷媒で使用する。 液化窒素 冷却材兼冷媒として液体窒素が使用される。液体空気や長い間継ぎ足した液化窒素には液化酸素が濃縮されるので注意が必要である。 ブライン 食塩水を成分とする不凍液。ブラインはもともとは濃い海水を指す。化学工業では-30℃程度までの冷媒としてブラインが使用される。
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冷媒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 02:18 UTC 版)
フッ素の化合物の一種であるフロン(商品名フレオン)は冷媒として広く使われていた。しかし、塩素原子を含む一部のフロンはオゾン層を破壊することが判明したため、塩素原子を含まない代替フロンやフロン以外の冷媒が使用されるようになった。
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冷媒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:21 UTC 版)
液化したアンモニアはバーチ還元の溶媒として使用される。また、蒸発熱が大きいため (5.581 Kcal/mol)、冷蔵機・冷凍機の冷媒として利用されているが、小型の機器では吸収式冷凍機を除きそのほとんどがフロンなどに替わられた。しかし新しい冷媒に比べオゾン層の破壊係数が少ないことから、最近この用途で見直されつつある。また人工衛星などの宇宙開発用機器の冷却にも多く用いられている。
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冷媒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 03:49 UTC 版)
カーエアコンはフロン12(R12)が冷媒として用いられてきたが、1990年代に入るとフロンによるオゾン層破壊が環境問題として取り上げられた影響で、R12からR134aへの切り替えが行われた。先進国での製造禁止が法制化された影響でR12ガスの入手が困難となった事から、パッキン類やレシーバータンクの交換を行った上でR134aへの転換を行うレトロフィットや、従来のR12エアコンにそのまま投入可能な代替R12ガスといった製品が広く普及していくことになった。2013年1月からはGWP:150以下の冷媒の使用を義務付ける欧州連合(EU)の法律を順守するためにHFO-1234yfへの切り替えが始まったが、ダイムラーなど一部のメーカーはHFO-1234yfが可燃性ガスで衝突時などに引火しやすい点を問題視し、R134aの使用を続けている。
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