その役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/08 00:56 UTC 版)
上記のようにダニ室はダニとの共生のための構造とする説が主たる説となっているが、これ自身が必ずしも認められているわけではない。ダニ室とされる構造でもダニが見られない例も多いとのことで、ダニとの関わり以外の意味を見出そうとする説は多く提出されてきた。それは例えばかつて気孔を乾燥から守るために発達したもので、今はその機能を失ったものであるとするものや、バクテリアとの共生によるとの説、ガスや水の交換に関わっているとの説などがあげられ、それらはほぼ否定されている。 ダニとの関連においても、実はやはり虫瘤なのではないかとの説があり、これはダニを排除した上で植物がダニ室を作ることが示されたことで否定された。ただしダニ室の構造が虫瘤に似ているのは間違いなく、その区別が不明確な例もあるという。また葉に害を与えるダニをここに閉じこめることで被害を1箇所に纏める効果があるのではないか、との説もある。これは植食性のダニが見られる例があることに依るが、むしろ植食性のダニは少ないとのことで、否定されている。ただし後述のクスノキの例では現在もこれを考える説もある。
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その役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:20 UTC 版)
対鰭は対になっているので、左右のバランスや、水平のバランスを取る働きなどに係わっている。前進は尾びれや全身の力が主に使われるが、胸びれを細かく使う泳ぎ方をする魚も見られる。一般には外洋を素早く泳ぐ魚は、胸びれをあまり使わず、磯や底質近くでゆっくり泳ぐ魚が胸びれをよく使う。 特殊な例としては、トビウオは胸びれを広げて水中から飛び出して滑空することで有名であるが、胸びれとともに腹びれも発達している。同様に滑空するために発達した胸びれは、バタフライフィッシュなどにも見られるが、腹びれは発達していない。 また、底生魚では、胸びれや腹鰭が底を漁ったり這ったりするために特殊な発達をしたものもある。ハゼ類やダンゴウオ類では、腹びれは左右が融合して吸盤になっているものもある。ホウボウやオコゼ類には、胸びれや腹びれの一部がバラバラになって自由に動かせ、触手のように使えるものがある。 サメやエイでは、腹びれが雄の交接器にもなっている。一般の魚類の一部にも卵胎生のものなど体内受精のものがあるが、そのようなものでは交接器の働きは尻びれが行うものが多い。
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