りく‐ぶ【▽六部】
読み方:りくぶ
中国の六つの中央行政官庁。吏部・戸部・礼部・兵部・刑部・工部。隋・唐代に設けられ、清末に廃止された。吏部は文官の任免、戸部は財政、礼部は文教、兵部は軍事また武官の任免、刑部は司法、工部は土木関係の行政を担当した。ろくぶ。
ろく‐ぶ【六部】
読み方:ろくぶ
「六十六部」の略。
六部
- 神社仏閣ニ侵入シ神仏ノ尊体又ハ宝物供物其他金具類賽銭ナド窃取スル常習犯人-「六部師」。〔第二類 人物風俗〕
- 神社仏閣の金品を窃取する者を云ふ。
- 忍込窃盗、特に神社仏閣に入る常習窃盗。〔掏摸〕
- 神社仏閣の金品を窃取する常習忍込窃盗。「ろくぶし」ともいう。
分類 掏摸
六部
六部(りくぶ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 17:24 UTC 版)
六部とは尚書省の下にある吏部、戸部、礼部、兵部、刑部、工部を指す。尚書が立ち並ぶ時は、吏部、戸部、礼部の順だが、重要度では吏部と兵部が双璧とされる。 吏部(りぶ) 尚書(長官):紅黎深(『黎明』にて解任、後任は保留) 侍郎(次官):李絳攸(『黒蝶』にて冗官に降格)、楊修(『黒蝶』より、『骸骨』にて茶州州牧に昇格) 文官の人事を担当する。具体的には五品位以下の任免、調書の作成と保管、考課官による査定、吏部試や解雇予告に関する通達など。現実と違い、高官人事にも関与し、三品位の州牧の任免が吏部の一存とされ、人事刷新をしていない件でも吏部が責められている。 ここに配属された人間の8割は、人格改造の結果、常日頃から鬼の形相で罵詈雑言を吐く様になる。残りの2割は元から悪鬼。これが原因で朝廷では「悪鬼巣窟の吏部」と呼ばれ、戸部共々恐れられている。六部一の精鋭揃いだが、黎深に立ち向かえるのは1割のみ。 常時仕事が山積みで、徹夜、泊まり、休日出勤が常態化し、仕事を片付けず休日出勤を断ろうものなら他の吏部官から睨まれる。侍童が居ないのか足りないのか、書翰の運搬や茶汲みは下官が担っている。仕事が終わらない為に吏部官は物に八つ当たりしがちで、備品、設備の購入・修理費を計上する度に戸部に怒られている。少なくとも黎深が尚書の間は、備品紛失省庁第1位の在位期間を更新すると言われている。 黎深が仕事をした場合には、1年分の仕事も3日で終わり、翌日吏部官は堂々と休める。そもそも仕事をしている黎深を見ると、大抵の吏部官は自分の頭がおかしくなったと思う余り、頭を壁に打ち付けるなどして使い物にならなくなる。 考課官は人事評定をする為の覆面官吏で、ずば抜けて高い能力が求められる為、吏部侍郎に付く可能性の最も高い官位である。 例年、進士の任官の際は、吏部で尚書が辞令を与える。紅秀麗達の年の及第者上位20名に対しては、劉輝治世で初めての進士ということもあり、朝廷百官の前で王がその任を務めた。 尚書室には書翰が滞留し、王の執務室が嘆願書で埋もれてもまるで動じなかった吏部官ですら泣いて入室を拒むほど。しかし黎深がやる気を出しさえすれば半刻で片付く。侍郎室も尚書の怠惰の煽りを食らって書翰が山盛り。除目の前にはここに賄賂の山も加わる。資料室は人事録、貴族録、身上書などを収めている。機密情報が多い為、常時施錠されており、立ち入りには吏部官の許可が要る。室内でも資料室を管理する官吏に監視される。 戸部(こぶ) 尚書:黄奇人 侍郎:景柚梨(『骸骨』にて左僕射に昇格) 財政を担当する。具体的には徴税、予算の見積もりと審査、禄の支払い、経費の裁可、全商連と連携しての物価調整や、不景気下での塩の専売など。横領や贋金の調査にも積極的。 黄奇人の前任は公費横領で罷免されたが、横領の為に弄った金額はそのまま奇人に引き継がれてしまっている。奇人は人の限界一杯まで仕事を割り振って扱き使う為、高官になるほど辞職願を出す人が増える。紅吏部尚書の意向で、新米と根性なしが配属されることが多いのも人手不足に拍車をかけている。その代わり奇人の方針に同調して残っている官吏は揃って有能。「魔の戸部」として吏部と並び悪名高い。 入って正面に尚書の机案があり、奥には卓子と長椅子が向かい合って置かれている。休憩用の一角があり、茶器などが揃えられていて、その場で湯も沸かせる。この部屋と同じかは不明だが、尚書室がある。資料室の立ち入りには戸部官の許可が要り、持ち出しにも検閲が入る。定刻を過ぎると施錠される。 礼部(れいぶ) 尚書:蔡尚書(『紫宮』にて解任)、魯尚書(『紫宮』より) 教育を担当する。国試、場合によっては進士の研修も執り行う。博士、学士を調達できる。職務が政治に直接影響しない為、政争では軽んじられがち。 蔡尚書の影響なのか、礼部官は進士に泥団子を投げるなど他部署に比べてとりわけ低俗。蔡尚書と共に多くが捕縛された。 兵部(へいぶ) 尚書:孫陵王(『はじまり』の約3年前より)、藍十三(「冬の華」) 侍郎:孟侍郎(『青嵐』にて死去)、司馬迅(『紫闇』より、「冬の華」では刑部尚書に昇格) 武官の人事や軍の指揮など軍事を担当する。名目上は文官優位だが、武に優れた尚書でないと武官に舐められる。兵部官や衛士は陵王の居留守に協力させられている。 尚書室の扉は彫り細工の施された見事なものだが、よく両大将軍に木っ端微塵にされる。その度に修理費を計上する為、吏部に次いで戸部にとっての問題児。予算も絞られている。 刑部(けいぶ) 尚書:来俊臣、司馬迅(「冬の華」) 刑罰を担当する。具体的には、大理寺が裁判で出した判決の審査、法の整備など。現実の刑部はあくまで司法機関であり、立法機能は持たない。 俊臣は「呪いの刑部尚書」と呼ばれ、吏部、戸部と共に恐れられる。刑部官は徹夜させられているのか、充血した目にクマができている。尚書室はあるが、昼の間、俊臣は刑部牢の最下層で寝ていて不在。 工部(こうぶ) 尚書:管飛翔、柴凛(『骸骨』より) 侍郎:欧陽玉(『蒼き』にて碧州州牧に昇格、後任は保留) 土木、医療などを担当する。土木関係予算の審査などに関与する。工匠官を秘蔵し、必要ならば物品も製作する。太常寺大医署を管轄し、医官の派遣も行う。馬車関係にも顔が利く。 管尚書になって以来、尚書室には酒瓶酒樽が林立し、下戸は息をするだけで倒れる。茶器も用意されているが、飛翔が辛党なせいで埃を被っていた。工部に異動した官吏は尚書と飲み比べをする習わしで、下戸官吏の恐怖の的となっている。侍郎室もある。
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六部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 08:02 UTC 版)
尚書省の下には実務機関としての六部がある。それぞれの職掌は次の通り。 吏部 - 官僚の人事を司る。 戸部 - 財政と地方行政を司る。 礼部 - 礼制(教育・倫理)と外交を司る。 兵部 - 軍事を司る。 刑部 - 司法と警察を司る。 工部 - 公共工事を司る。 六部の各長官は尚書と呼ばれる。
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