ニヒリズムとは? わかりやすく解説

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ニヒリズム【nihilism】

読み方:にひりずむ

虚無主義

すべての事象根底虚無を見いだし、何物真に存在せず、また認識できないとする立場

既存価値体系権威をすべて否定する思想態度。ツルゲーネフ・ニーチェ・カミュなどに代表される

「ニヒリズム」に似た言葉

ニヒリズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 00:52 UTC 版)

ニヒリズムあるいは虚無主義(きょむしゅぎ、: Nihilism: Nihilismus)とは、今生きている世界、特に過去および現在における人間存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがないと主張する哲学的な立場である。名称はラテン語: nihil)に由来する。


  1. ^ a b c 小坂国継,岡部英男 編著『倫理学概説』ミネルヴァ書房、2005年、209頁。 
  2. ^ a b 田尻芳樹、海老根宏・高橋和久(編)「『ドリアン・グレイの画像』におけるニヒリズム」『一九世紀「英国」小説の展開』 松柏社 2014年、ISBN 9784775401910 pp.385-388.


「ニヒリズム」の続きの解説一覧

ニヒリズム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 10:09 UTC 版)

人生の意義」の記事における「ニヒリズム」の解説

ニヒリズムは、人生には意味はない、と示唆主張する簡潔に言うと、ニヒリズムというのは「最も高い価値があるものを無価値にしてしまう」過程と言える。だからニヒリズムでは「“人生の意味”などというものはない」と考えることになる。ニーチェは、ニヒリズムの特徴というのは、世界・人の意味存在目的可知真理本質的価値などを空っぽにしてしまうことだ、と述べた。またニーチェは、要はニヒリズムというのは目的欠如しているのだ、と述べた後述)。そしてニヒリズムを乗り越えるべき、とした。マルティン・ハイデッガーは、ニヒリズムというのは、「存在」が忘れ去られてしまい、存在価値へと変容させてしまう動きであり、価値へと交換するために存在減らしてしまうことである、とした。 フランス哲学者アルベール・カミュは、「人間の条件」の馬鹿げているところは、世界外在的客観的)な価値や意味を求めてしまうことである、とした。世界には客観的には意味はなく、人間に対して関心である。カミュ自分作品において、ニヒリスト的な価値観を持つムルソーという人物登場させたが、またその一方で、意味の無い世界であっても「英雄的なニヒリスト」になろうと闘う人々登場させた。それはたとえ意味が無い分かっていても尊厳とともに生きる人々であり、いわば「世俗聖人」たちで、友愛団結結ばれて人生生き世界無関心に対して戦い挑んでそれを見事乗り越える人々描いたのである

※この「ニヒリズム」の解説は、「人生の意義」の解説の一部です。
「ニヒリズム」を含む「人生の意義」の記事については、「人生の意義」の概要を参照ください。

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ニヒリズム

出典:『Wiktionary』 (2021/08/05 14:30 UTC 版)

語源

英語 nihilism < ドイツ語 Nihilismus

発音(?)

に↗ひり↘ずむ

名詞

ニヒリズム

  1. (哲学) 既存秩序制度権威などの一切否定する思想

類義語

翻訳


「ニヒリズム」の例文・使い方・用例・文例

  • ニヒリズムの、または、ニヒリズムに関する
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