シンチレータ
シンチレータ scintillator
シンチレータ(蛍光物質)
シンチレータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 18:17 UTC 版)
シンチレータ(en:Scintillator)は、高エネルギーの放射線(γ線、X線、α線など)を吸収して即時に蛍光(シンチレーション、放射線に励起されることにより発光する特性[1])を示す蛍光体材料である。
- 1 シンチレータとは
- 2 シンチレータの概要
- 3 出典
- 4 関連項目
シンチレータ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 09:04 UTC 版)
反ニュートリノは1956年にサバンナ川原子炉の近くで初めて検出された。フレデリック・ライネス とクライド・カワンは塩化カドミウム水溶液を包含する2つの標的を用いた。2つのシンチレーション検出器がこのカドミウム標的の横に置かれた。1.8MeVのしきい値エネルギーを超える反ニュートリノは荷電カレント「逆ベータ崩壊」相互作用を水中の陽子と起こし、陽電子と中性子を生成した。結果として生じる陽電子は電子との対消滅でそれぞれ約0.5MeVのエネルギーの光子のペアを同時に生成する。これらを標的の上下の2つのシンチレーション検出器でそれぞれ検出することができた。 カドミウムの原子核により捕獲された中性子は約8MeVの遅延ガンマ線を結果として生じ、それは陽電子消滅事象による光子から数マイクロ秒後に検出された。 この実験は反ニュートリノに特有な識別特性を与え、この粒子の存在を証明できるように、カワンとライネスによって設計された。全反ニュートリノ束を測定することはこの実験の目標ではなかった。したがって、検出された反ニュートリノはすべて使用した反応チャンネルのしきい値である1.8MeV以上のエネルギーを持ったものであった(1.8MeVは陽子から陽電子と中性子を生成するのに必要なエネルギーである)。原子炉由来の反ニュートリノのうち約3%のみがこの反応を起こすのに十分なエネルギーを持っている。 より最近建設され、はるかに大きいカムランド検出器では、同様の手法が日本の原子力発電所にある53の原子炉からくる反ニュートリノの振動を研究するために使用された。より小さいが、より放射性純度の高いBorexino検出器は太陽からのニュートリノスペクトルの最も重要な成分、それに地球や原子炉由来の反ニュートリノを測定することができる。
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