World Independent Networks Japan World Independent Networks Japanの概要

World Independent Networks Japan

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/24 06:44 UTC 版)

World Independent Networks Japan株式会社
WORLD INDEPENDENT NETWORKS JAPAN Inc.
種類 株式会社
市場情報 未上場
略称 WINJ(ウインジェイ)
本社所在地 105-0013
東京都港区浜松町2-1-18
大門光ビル
本店所在地 216-0001
神奈川県川崎市宮前区野川3026-7
設立 2002年平成14年)11月20日
業種 情報・通信業
法人番号 8020001079867
事業内容 放送衛星による放送局の運営(音楽放送およびデータ放送)
その他前述事業に関連する事業
代表者 代表取締役:都築省吾
資本金 80000万円
主要株主 都築省吾(100%)
特記事項:登記上本店は2007年平成19年)9月3日付で移転。
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WINJ
基本情報
運営(番組供給)事業者 World Independent Networks Japan株式会社
旧チャンネル名 クラブコスモ
放送(配信)開始 2003年10月1日
放送(配信)終了 2006年10月31日(事実上)
ジャンル BSラジオ
アナログ放送(BS、放送終了)
チャンネル番号 5ch
放送開始 2003年10月1日
放送終了 2005年3月31日
衛星基幹放送(BSデジタル放送)
チャンネル番号 Ch.333、633、636
放送開始 2003年10月1日
放送終了 2006年10月31日(事実上)
特記事項:
2007年11月14日、委託放送業務の認定取り消し処分執行。
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概要

2002年平成14年)11月20日にアクシオムキャピタル株式会社らの出資により設立。

2003年(平成15年)10月1日、株式会社ワイヤービーからセント・ギガを承継したBSラジオ局「クラブコスモ」の事業とBSアナログ放送にかかる無線局免許を譲り受けた。

WINJの編成はセント・ギガ(およびクラブコスモ)から大幅に変更されるとの告知があった(クラブコスモ契約者には、想定タイムテーブルや編成方針の記されたパンフレットが送付された)が、実際には新規の番組は数えるほどしか制作されなかった。2006年(平成18年)3月時点でも、1日の放送時間のうち14時間から16時間ほどは、セント・ギガ時代に制作された「音の潮流」の再放送(もしくは「音の潮流」を模倣した番組)で占められていた。

2005年(平成17年)3月31日までは、BSアナログ5ch(アナログWOWOW)の音声多重放送によるPCM独立音声での放送を行っていた。アナログ放送のコールサインJO23-BS-TAM1

月3150円の聴取料がかかる有料放送を標榜していたが、放送休止まで無料の放送を続けた。

2005年8月 - 9月頃、他3社[1]と共にBSデジタルテレビ放送への参入を総務省に申請したが、WINJのみ拒否された。理由は非公表となっている。その後、流通小売店のPOSシステム開発・ポイントサービスの運営、コンサルティング業務などを事業展開していた株式会社ストアコンソーシアムジャパン(2001年(平成13年)設立)が同社の株式を取得した。

BSデジタル放送でのテレビ放送新チャンネル参入容認など総務省の方針転換に伴い、キー局系のBSデジタル音声放送が2006年3月までにすべて撤退したため、この撤退後はBSデジタル放送においてWINJが唯一のラジオ放送チャンネルとなっていた。

長期間の放送休止

2006年6月以降、公式サイトの番組表や、デジタル放送受信機の電子番組ガイド(EPG)が更新されず、また夏頃から放送中断やノイズ等のトラブルも頻発。資金不足が原因とみられており、10月まで放送を続けたものの、電話やメール連絡もつかなくなり、その存続が危ぶまれた[2]番組審議委員会委員にすら、状況が明らかにされなかった[3]9月1日9月26日には放送事故(無音無声)も発生した[4]

11月1日から2007年(平成19年)1月31日まで、無料放送における放送機材の新システム構築及び放送送出機器のメンテナンスを理由にして、放送休止を総務省に届け出た。この休止届は3度の延長(→ 2月28日3月31日4月30日)を経た後、2007年4月27日に休止理由を「経営権の収得と確定の判断と認定を司法機関に委ねており、その判断の結果と認定を待つため」に改めた上、10月31日までの休止を届け出た[4]

この間、2006年11月30日放送衛星システム(B-SAT)は「2006年4月分からの委託放送料等の支払がない」として契約を解除し[5]、2007年9月30日WOWOWも「2007年10月以降のBSデジタル3chの多重化の費用支払がない」として契約を解除した[5]


  1. ^ 日本BS放送(BS11)、ワールド・ハイビジョン・チャンネル(TwellV)、スターチャンネル(ハイビジョン化)。この3社は2007年12月1日にBSデジタルテレビ放送を開始した。
  2. ^ 崩壊中のBSラジオ局”. スラッシュドット ジャパン (2006年9月27日). 2007年10月18日閲覧。
  3. ^ 山田晴通. “衛星ラジオ「WINJ」について”. 2007年10月18日閲覧。
  4. ^ a b c d World Independent Networks Japan 株式会社の認定取消しについて (PDF) p.19(総務省電波監理審議会 第924回会長会見資料4 平成19年11月14日)
  5. ^ a b 意見書 (PDF) (同上 第434回意見の聴取 同日)
  6. ^ 最終放送日(WINJ:2006年10月31日、ザ・シネマ4K:2021年4月30日)基準では14年半
  7. ^ 東北新社 子会社の衛星放送事業認定 5月1日付けで取り消す処分”. NHKニュース. 日本放送協会 (2021年3月26日). 2021年3月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月26日閲覧。
  8. ^ ザ・シネマ4Kの処分は3月26日に決定したものであるが、視聴者保護の観点から執行日を5月1日に決定した。しかしWINJの場合は2006年11月1日から続く放送休止で保護すべき聴取者もいなかったため、取り消しを認める答申が出た当日中に処分を執行した。


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