This Man This Manの概要

This Man

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 00:59 UTC 版)

映画や『X-ファイル』、『世にも奇妙な物語』といったテレビ番組で取り上げられ、『週刊少年マガジン』でThis Manを元にした漫画が連載された。2010年にナテッラはThis Manがゲリラ・マーケティングの一環だったことを認めた。

一部の情報源では、ブライアン・ベルティノ英語版ゴースト・ハウス・ピクチャーズによる同名の映画を宣伝するためだったと推測されている。しかし、この映画は2022年現在も未だに公開されておらず、詳しい詳細は不明。

虚構の筋書き

ナテッラによると、ThisMan.orgにはThis Manの風貌をアンドルー・ロイド・ウェバー (左) やアブドルファッターフ・アッ=シーシー (右) といった実在の人物と比較する電子メールが送られたという。

This Manの初出であるEver Dreamed This Man? (ドメインはThisMan.org) の説明では、This Manを最初に描いたのはニューヨークの著名な精神科医 (ウェブサイトでは具体的に誰であるかは言及されない) であるとされる。

2006年1月に、夢でThis Manを見続けていると訴える女性患者を診察した際に描いたという[1]。数日後、ある男性患者がその絵を見て、自分も夢で見たことがあると語った。どちらの患者も現実ではThis Manに会ったことがないと述べた。その後、精神科医が4人の同業者にこの絵を送ったところ、彼らの患者たちもその男性を夢で見たことがあった[1]

後に、ロサンゼルスベルリンサンパウロテヘラン北京ローマバルセロナストックホルムパリニューデリーモスクワといった世界中の主要都市で2000名を超える人々が夢でこの人物を見たことがあると訴えた[1]。夢の内容はロマンチックなものや性的なもの、恐ろしいものと様々で、一緒に空を飛んだというものもあれば、何もせずに見つめてきたというものもある[2]

Vice英語版誌でThis Manを事実として特集する記事が掲載された。その記事ではナテッラのインタビューが載っており、2008年の冬、最初に夢でThis Manを見て、その際にThis Manに誘われてその人物についての情報を求めるウェブサイトを立ち上げたと語った[3]。This Manの似顔絵を用意したのも自分であり、携帯端末アプリケーションのUltimate Flash Faceを用いて作成したと述べている[3]

実在の人物でThis Manと似た容姿を持つ人物は特定されていない。夢でThis Manを見たことがある人と無関係であるが、This Manを夢に見たことがある人がいるとされる[4]。また、This Manの声も判明していないとされる。これについては、夢では視覚情報と比べると音声は記憶に残りにくいことや、This Manは滅多に夢の中で話さないことが理由に挙げられている[3]。ただし、ナテッラはThis Manの外見をThe Man from Another Place英語版The Dummy英語版といったフィクションの登場人物、アンドルー・ロイド・ウェバーアブドルファッターフ・アッ=シーシーといった実在の著名人と比較する手紙や電子メールを受け取ったと主張している[3]。また、Arud Kannan Ayyaというインド人の導師など、自身がThis Manであると主張する人物もいたと語っている[3]

ThisMan.orgではThis Manについて下記の5つの説を提示している[4]

  • This Manはカール・ユングの学説であり、無関係の人々が共通で見るという無意識の元型イメージの1つである。
  • This Manは神が顕現した存在である。
  • 企業が人々に精神的な条件付けを施してThis Manの夢を見せている。
  • 単にThis Manを見た人の話を聞いた人がその夢を見ただけである。
  • 夢の中で人の顔を覚えるのは困難であるため、自分が見た夢を思い出そうとしてThis Manの似顔絵を思い浮かべてしまう。

知名度

This Manは2009年にインターネットユーザや報道からの注目を集め始めた[5][6]。その年の10月になってからThis Manのウェブサイトへのアクセスが急増した[7]。短期間のうちに200万以上のアクセスを記録し、1万を超える電子メールが送られ、This Manを夢に見たという体験談や、This Manに似た人の写真が寄せられた[8]。2009年10月12日にコメディアンのTim Heidecker英語版TwitterでThis Manについての投稿を行った[9]。ナテッラの以前のゲリラ・マーケティングは局地的な関心しか集めなかったが、This Manで初めて世界的に広めることに成功した[10]


  1. ^ a b c History”. Ever Dreamed This Man?. 2019年4月29日閲覧。
  2. ^ Dreams”. Ever Dreamed This Man?. 2019年4月29日閲覧。
  3. ^ a b c d e Butler, Blake (2015年1月15日). “The Face Everyone Dreams About”. Vice英語版. 2019年4月29日閲覧。
  4. ^ a b Dreams”. Ever Dreamed This Man?. 2019年4月29日閲覧。
  5. ^ Albert, Attila (2009年12月1日). “Mystery of the dream man”. Bild. 2019年4月29日閲覧。
  6. ^ a b Van Hoven, Matt (2009年10月13日). “Who is This Man?”. Adweek英語版. 2019年4月29日閲覧。
  7. ^ Mystery "dream" man becomes internet hit!”. Sify英語版 (2009年10月28日). 2019年5月3日閲覧。
  8. ^ a b This Man” (Italian). KOOK Artgency (2010年). 2012年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月3日閲覧。
  9. ^ @timheidecker (2009年10月12日). "Scaring the shit outta me RT @JaneGomez: Can someone tell me what this is?? It scares me: tinyurl.com/ygcexgd". X(旧Twitter)より2019年5月3日閲覧
  10. ^ a b c d Cook, James (2013年10月17日). “When déjà vu is just a marketing stunt online”. The Kernel. 2019年5月3日閲覧。
  11. ^ Newitz, Annalee (2009年10月25日). “Why Are Thousands of People Dreaming About This Man?”. io9英語版. 2019年4月29日閲覧。
  12. ^ Who”. Andrew Natella. 2019年5月3日閲覧。
  13. ^ a b Have You Ever Dreamed of This Man? Probably Not”. Mysterious Universe (2014年1月20日). 2019年5月2日閲覧。
  14. ^ The Strangers Director Turns to This Man...”. Dread Central英語版. 2012年7月12日閲覧。
  15. ^ "This Man" Dream Viral To Become Feature Film”. movieviral.com. 2012年7月12日閲覧。
  16. ^ Bryan Bertino to Write and Direct THIS MAN for Sam Raimi’s Ghost House Pictures”. collider.com. 2012年7月12日閲覧。
  17. ^ Anderton, Ethan (2010年5月5日). “First Showing, Bryan Bertino Directing New Fact-based Horror Film 'This Man'”. FirstShowing.net. http://www.firstshowing.net/2010/bryan-bertino-directing-new-fact-based-horror-film-this-man/ 
  18. ^ Macisaac, Tara (2014年2月14日). “Ever Dream This Man? 2,000 People Have Seen Him in Their Dreams, According to Campaign”. The Epoch Times. 2019年4月29日閲覧。
  19. ^ Ugh, We Just Got Hoaxed: The Real Story About the ‘This Man’ Dream Face”. Vice (2015年1月15日). 2019年5月1日閲覧。
  20. ^ Meme flyers”. Ever Dreamed This Man. 2019年5月3日閲覧。
  21. ^ Lesinski, Chris (2009年10月15日). “Do You Dream About This Face?”. Comedy Central. 2009年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月3日閲覧。
  22. ^ This Man pop up on Netflix”. Ever Dream This Man?. 2019年5月3日閲覧。
  23. ^ Adams, Erik (2018年1月10日). “Ever dream this man? He could be the key to decrypting this season of The X-Files”. The A.V. Club英語版. 2019年4月29日閲覧。
  24. ^ #19 中条あやみ初主演で、不気味過ぎると話題の男This Manとまさかの共演!!”. 世にも奇妙な物語. フジテレビ. 2019年1月3日閲覧。
  25. ^ Dennison, Kara (2018年8月18日). “Bloody Monday Artist Publishes Manga Based on "Urban Legend"”. Crunchyroll. 2019年4月29日閲覧。
  26. ^ This Man その顔を見た者には死を”. マガジンポケット. 講談社. 2019年4月29日閲覧。
  27. ^ 『This Man その顔を見た者には死を(5)』(恵 広史,花林 ソラ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2019年1月3日閲覧。
  28. ^ “この男、見たら死ぬ―― 海外発の都市伝説を日本で初映画化「THIS MAN」初夏に公開決定”. 映画.com. (2024年1月31日). https://eiga.com/news/20240131/3/ 2024年1月31日閲覧。 
  29. ^ “夢に現れる「あの男」の都市伝説『THIS MAN』出口亜梨沙&木ノ本嶺浩主演で映画化”. シネマトゥデイ. (2024年1月31日). https://www.cinematoday.jp/news/N0141216 2024年1月31日閲覧。 


「This Man」の続きの解説一覧

THIS MAN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 14:53 UTC 版)

THIS MAN』(ディス・マン)は、2024年日本ホラー映画




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