長崎駅
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駅構造
JR九州
JR 長崎駅 | |
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駅舎内観(2023年1月) | |
ながさき Nagasaki | |
所在地 | 長崎県長崎市尾上町1-89 |
所属事業者 | 九州旅客鉄道(JR九州) |
電報略号 | サキ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム |
2面4線(新幹線) 2面5線(在来線) |
乗車人員 -統計年度- |
7,853人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)4月5日[5] |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■西九州新幹線 |
キロ程 | 69.6 km(武雄温泉起点) |
◄諫早 (24.9 km) | |
所属路線 | ■長崎本線[注 1] |
キロ程 | 125.3 km(鳥栖起点) |
◄浦上 (1.6 km) | |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有[35] |
国鉄 長崎駅 | |
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ながさき Nagasaki | |
(1.1 km) 長崎港► | |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 長崎本線 |
駅構造 | 地上駅 |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)3月31日 |
新幹線は島式ホーム2面4線、在来線は島式ホーム2面5線を有する高架駅[36]。車止め側から見て左側が1番のりばである。4番のりばは5番のりばの浦上寄りを切り欠いた先にあり、他のホームより短い。
在来線ホームの有効長は1,2番線は4両、3番線は6両、4番線は2両、5番線は8両以上である。新幹線ホームの有効長は6両で、可動式安全柵が設置されている。
直営駅でみどりの窓口が設置されており[35]、SUGOCAにも対応している。新幹線、在来線とも終着駅ではあるが、浦上駅などからの新幹線利用客を考慮して、乗換改札口が設置されている。有効な特急券などを所持していれば当駅を経由しない乗車券であっても乗換改札口を通過して新幹線諫早駅方面へ向かうことができる[注 2]。
地上駅時代のプラットホームは、頭端式ホーム3面5線で跨線橋や構内踏切等の設備はなく、改札口から全てのホームへ平面移動が可能であった。
平成に入り設置された0番のりばを除き有効長が長く取られていたが、これはかつて当駅から本州方面への長距離優等列車(寝台特急「さくら」・「みずほ」・「あかつき」など)が走っていた名残である。2番のりばと3番のりばとの間に中線が1本あり、1982年(昭和57年)頃まで長崎港駅へと通じていた[37]。1・2番のりばの上屋は木製であり、このホームの端(浦上方)に運転取り扱いの建物があった。0番のりばが設置される前は、当駅は島式ホーム2面4線で、1・2番のりばは駅舎と直結し、長崎港駅(1982年廃止)につながる線路に面した3・4番のりばと駅舎は跨線橋で接続されていた。1993年(平成5年)頃にホームを頭端式に変更し、ほどなく跨線橋が廃止され、同時期に0番のりばが増設された。従来線路が延びていた敷地は屋外駐車場へと転用され、のち2000年(平成12年)にアミュプラザ長崎が建設された。
高架化前のホーム西側には複数の側線が引かれ、旅客列車の留置線として使用されていた。2014年(平成26年)3月までは隣接地に長崎車両センターが存在していた[38]。
アミュプラザ前の広場(かもめ広場)はオープンスペースとなっており、各種イベントが行われていた。また長崎ランタンフェスティバル期間中は天井に竜のオブジェ「アミュゴン」が飾られており、さまざまな装飾が施されていた。広場の天井近くには三菱電機製の大型モニター(オーロラビジョン)も設置されていて、JR九州関連のPR映像などが流れていた。
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在来線改札口(2023年1月)
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西九州新幹線改札口(2023年1月)
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乗り換え改札口(2023年1月)
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乗車券売り場(2023年1月)
のりば
のりば | 路線 | 行先 | 備考 |
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1 - 5 | ■長崎本線 | 諫早・湯江・肥前浜方面 | ■大村線直通列車の設定あり |
■大村線 | 大村・ハウステンボス・佐世保方面 | ||
11 - 14 | ■西九州新幹線 | 佐賀・新鳥栖・博多方面 | 武雄温泉駅で博多行き特急と接続 |
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1・2番線ホーム(2023年1月)
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3・5番線ホーム(2023年1月)
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4・5番線ホーム(2023年1月)
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新幹線11・12番線ホーム(2023年1月)
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新幹線13・14番線ホーム(2023年1月)
ギャラリー
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地上駅時代の改札口(2011年12月)
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地上駅時代の構内(2008年1月)
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地上駅時代の構内配置と側線(2010年3月)
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地上駅時代のかもめ広場とアミュゴン(2013年3月)
長崎電気軌道
長崎電気軌道 長崎駅前停留場 | |
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長崎駅前停留場(2021年7月) | |
ながさきえきまえ Nagasaki Station | |
所在地 | 長崎県長崎市大黒町7番1号先 |
駅番号 | 27 |
所属事業者 | 長崎電気軌道 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
7,160人/日 -2019年- |
開業年月日 | 1915年(大正4年)11月16日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 本線(■1号系統・□2号系統) |
キロ程 |
4.9 km(住吉起点) 赤迫から5.1 km |
◄26 八千代町 (0.4 km) (0.4 km) 五島町 28► | |
所属路線 | 桜町支線(■3号系統) |
キロ程 | 0.0 km(長崎駅前起点) |
◄26 八千代町 (- km) (0.5 km) 桜町 44► |
長崎駅前に広がる高架広場の先に停留場がある[17]。停留場は併用軌道区間にあり、ホームは道路上に置かれ、2面のホームが長崎駅に並行して伸びる2本の線路を挟んで向かい合う(相対式ホーム)[42][43]。駅側にあるのが赤迫方面行きのホーム、反対側にあるのが崇福寺・蛍茶屋方面行きのホーム[43]。ホーム長は40メートル余りで[44]、2015年に赤迫停留場のホームが延長されるまでは長崎電鉄で一番長いホームだった[45]。
利用者が多いため、崇福寺・蛍茶屋方面行きのホームは乗車位置が分かれていて、ホーム先端寄りの停止線に3号系統蛍茶屋行き、ホーム中央の停止線に1号系統崇福寺行きが停車する。同ホームでは日本語と英語の自動放送が流れ、この自動放送では長崎西洋館や平和公園など、反対方向の赤迫方面の案内も放送されている。ホームの両端には横断歩道橋が接続し、出入りにはこれを使用する[17][46]。もともと停留場につながるのはこの歩道橋のみであり、高齢者や大きな荷物を抱える旅行者にとっては使いにくい[19]とされていたが、電停赤迫方面側に新たにバリアフリー対応のエレベーターが建設され、2022年9月20日より使用が開始された。[47][48]
ホーム中央付近に上り線から下り線への片渡り線があり[43]、市中心部でのイベント開催時など、当停留場始発の臨時便が運転される際に使われる。本線と桜町支線の分岐部は停留場の南にあり[49]、大波止方面に向かう本線が右へ、桜町支線が左へ分岐する2方分岐[42][43][50]。戦前は桜町支線と本線大波止方面の間も結ばれ、3方分岐のデルタ線を形成していた[17]。これを利用して1934年から1937年(昭和9年から昭和12年)までは市中心部を環状運転する循環系統が設定されたこともある[17][51]。循環系統については2000年10月にも試験的に運行され[52]、この時はデルタ線がない代わりに当停留場の片渡り線を使用したが、利用者がそれほど多くなかったため、定着には至っていない。
4号系統の大幅減便による利便性低下を緩和させる事を目的として、2022年9月1日からICカード利用者のみ本停留場での乗り換えが可能となっている[53]。
のりば
上り | ■1号系統 | (上り) | 住吉・赤迫方面 |
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■3号系統 | |||
下り前 | ■3号系統 | (下り) | 市役所・蛍茶屋方面 |
下り後 | ■1号系統 | (下り) | 大波止・新地中華街方面 |
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構内に設けられている片渡り線(2013年3月)
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駅名標(2013年3月)
長崎街道かもめ市場
駅高架下の商業施設の総称であり、54店舗が営業している。全ての店舗でSUGOCAが使用可能である。2022年3月18日にオープンした。延床面積は4,400平方メートル、売場面積は2,200平方メートル。
注釈
出典
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