大波止停留場とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 大波止停留場の意味・解説 

大波止停留場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 05:49 UTC 版)

大波止停留場
手前が新地中華街方面、奥が長崎駅前方面ホーム
おおはと
Ohato
28 五島町 (0.3 km)
(0.3 km) 出島 30
所在地 長崎県長崎市江戸町2番1号先
駅番号 29
所属事業者 長崎電気軌道
所属路線 本線
キロ程 5.5km(住吉起点)
赤迫から5.8 km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
2,500人/日
-2015年-
開業年月日 1915年大正4年)11月16日
テンプレートを表示

大波止停留場(おおはとていりゅうじょう、大波止電停)は、長崎県長崎市江戸町にある長崎電気軌道本線停留場である。駅番号29

1号・2号各系統が停車する。

歴史

大波止停留場は1915年大正4年)に開業した[1][2]。長崎電軌の第1期線(築町 - 病院下間)開通と同日のことである[2][3]。停留場の位置と名前は開業以来一度も変更されておらず、これは長崎電軌の路線開業より存在する停留場では唯一[4][5]。ただ当停留場が長崎県庁舎の最寄りであることから、戦前には乗務員によって「大波止県庁前」と呼称されることもあった[5]

年表

構造

大波止停留場は併用軌道区間にあり、ホームは道路上に置かれる[6][7]。ホームは2面あり、南北方向に伸びる2本の線路を挟み込むように配されるが、互いのホーム位置は斜向かいに離れている[6][8]。北寄りにあるのが長崎駅前方面行きのホーム、南寄りにあるのが新地中華街方面行きのホーム[6]

精霊流しの際は精霊船の走行経路上に長崎駅前方面ホームがあるため、危険防止のため交差点を挟んで南側に臨時のホームが設置され、通常のホームは閉鎖される。またこのときは混雑緩和のため停留場に改札係が配置され、通常の乗車扉からも降車できるような措置をとることが多い。

利用状況

長崎電軌の調査によると1日の乗降客数は以下の通り。

  • 1998年 - 1,644人[1]
  • 2015年 - 2,500人[9]

バス路線

県営バス長崎バス 大波止バス停

周辺

周辺は長崎県の行政における中心地。大波止の交差点は市内でも有数の交差点である[5]。かつては長崎県庁舎の最寄り停留場であったが[1]、庁舎は2018年平成30年)に移転した。

名前の通り長崎港の波止場も近く、五島列島伊王島など近くの離島行きの船便がフェリーターミナルから発着する[1][5]1969年昭和44年)までは港内で運航される連絡船も発着していて、大波止は連絡船と電車の乗り継ぎ停留場であった[5]。フェリーターミナルは1996年(平成8年)に付近の埋め立てに伴い移転したため、当停留場からは少し距離がある[10]。その埋め立て地にはショッピングセンター「ゆめタウン夢彩都」が開業している[10]

隣の停留場

長崎電気軌道
本線
五島町停留場 (28) - 大波止停留場 (29) - 出島停留場 (30)

脚注

  1. ^ a b c d 田栗 & 宮川 2000, p. 57.
  2. ^ a b c 今尾 2009, p. 57.
  3. ^ 100年史, p. 129.
  4. ^ 岡田将平 (2016年1月27日). “路面電車の電停 西浜町なぜ二つ?”. 朝日新聞(地方版・長崎) (朝日新聞西部本社): p. 30 
  5. ^ a b c d e 田栗 2005, p. 32.
  6. ^ a b c 100年史, p. 130.
  7. ^ 川島 2013, p. 48.
  8. ^ 川島 2007, p. 119.
  9. ^ 100年史, p. 124.
  10. ^ a b 田栗 & 宮川 2000, p. 59.
  11. ^ ホテルベルビュー長崎出島
  12. ^ “アパホテル長崎出島 12月27日プレオープン コンフォートホテルを取得”. ノアドット株式会社. (2022年10月27日). https://nordot.app/958196955160166400 
  13. ^ 閉店に関するお知らせ” (PDF). 2022年6月13日閲覧。

参考文献

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「大波止停留場」の関連用語

大波止停留場のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



大波止停留場のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの大波止停留場 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS