砂原良徳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/16 08:12 UTC 版)
作品
ソロ活動
シングル
シングル(アナログ)
2ndアルバム『TAKE OFF AND LANDING』の予告編という扱いにはなっているが、実際は同作冒頭に登場する『新宿都庁跡の地下に建てられた架空の空港』のノベルティとして製作された港内案内レコードという設定で、ひとつの音楽作品というよりは、もはやSF作品ともいうべき内容。豪華なブックレットとステッカー(実在の航空会社のロゴ)のついたピクチャー盤である。全体のデザインも含め、常盤響とのコラボレーション作という趣が強い。砂原自身「こういうものが欲しかった」という物欲を満たすために製作したと発言しており、半ばコスト度外視で、極少数がリリースされたのみの貴重な一枚である。B面にはアルバム「CROSSOVER」のダイジェスト・カットアップを収録。
- JOURNEY BEYOND THE STARS - 1998年
- CRIPPER'S DISCOTIQUE BREAK - 1999年
ドイツの音楽レーベルBungalow(バンガロウ)からのリリース。サンプリングの権利関係の問題で、現在は『hypnotize』というタイトルでカヴァーという扱い。
- LOVE BEAT - 1999年
ドイツBungalowからのリリース。2001年リリースのアルバム『LOVEBEAT』収録の表題曲とは同名異曲で、日本盤には収録されていない。電気グルーヴ脱退後初のリリースとなりファンの話題をあつめたが、実際には電気グルーヴ在籍時にとあるファッションショーのために書き下ろされた曲が後になってリリースされたものである。
- LOVEBEAT - 2002年
ドイツBungalowからのリリース。12インチシングル盤。ドイツにおいてはアルバム『LOVEBEAT』(日本盤は2001年、ドイツ盤は2002年リリース)に先行する形で発売された。A面にはアルバム『LOVEBEAT』表題曲の長尺版「Lovebeat (Not Space) - Deep And Long」を、B面には同アルバムより「In And Out」・「Balance」をそれぞれ収録している。
アルバム
# | 発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1st | 1995年9月1日 | CROSSOVER | KSC2-130 | 全12曲
|
|
2nd | 1998年5月21日 | TAKE OFF AND LANDING | KSC2-205 | 全14曲
|
|
3rd | 1998年11月11日 | THE SOUND OF 70's | KSC2-243 | 全8曲
|
|
4th | 2001年5月23日 | LOVEBEAT | KSC2-387 | 全10曲
| |
BEST | 2007年3月21日 | WORKS '95-'05 | KSCL-1121~2 | 2枚組全26曲 [Disc 1]
[Disc 2]
| |
サウンド・トラック | 2009年7月29日 | No Boys, No Cry Original Sound Track Produced by Yoshinori Sunahara |
KSCL-1420 | 全10曲
|
映画『ノーボーイズ,ノークライ』のサウンドトラック |
5th | 2011年4月6日 | liminal | KSCL-1666~7【初回生産限定盤】 KSCL-1668 |
全8曲 <CD>
<DVD 初回限定盤のみ>
| |
リマスター | 2021年9月15日 | LOVEBEAT 2021 Optimized Re-Master | MHCL-30686~7【初回限定生産盤】 MHCL-30688【通常盤】 MHJL-190~1【完全生産限定盤/アナログ盤】 配信 |
全10曲 <CD>
<Blu-ray> ※【初回限定生産盤】のみ
【アナログ盤】2LP
[Disc 2] 4, 5はアナログ、配信のみ収録
|
自身によるミキシング・リマスタリング。形態ごとに収録内容が異なる。 |
ユニット
ステレオタイプ(佐藤大とのユニット)によるもの
メンバークレジットには、田尻智、増田順一、NAOHITO KAWANO、杉森建、久川大志、田中純が記されている。
MIDNIGHT BOWLERS(常盤響とのユニット)によるもの
- LIMITED EDITION NOT FOR SALE - 1995年
『CROSSOVER』とほぼ同時期に制作された、世界各国の音源(電子音楽からエキゾ、ソフトロックなどの、いわゆるモンドミュージック)のコラージュ/カットアップで構成されたCD。TRANSONIC RECORDSよりプレスされるが、(コラージュという作品の性質上)著作権に触れる内容のため、非売品という名目だった(ただし、一部の店舗には流通し、極少数が販売されている)。実際のところレーベルの通販利用者に対するプレゼントや、関連イベントにおいて入場者全員に配布されるなど、ノベルティCDとしての役割も果たしていた。
また、これ以前にプレスミスによりお蔵入りとなったバージョンも存在し、こちらは微妙に音質(イコライザーの設定)が異なっている。再プレス時には後半の一部内容に手直しが施されたため、収録内容も若干異なっている。プレスミス盤はケースもない裸の状態で砂原宅に保管されていたが、小山田圭吾がFM802で担当していたラジオ番組「ラブ・オーバータイム」に砂原がゲスト出演した際にこの話題に触れ、10人の番組リスナーにプレゼントされている。また、この他に砂原宅の来客に配られたり、TRANSONIC RECORDSの福袋に封入されるなどして多数が世間に流出している。なお、これら二種類の盤の外観上の違いは、ジャケットの有無やレーベル面が銀であるか金であるかで見分けることができる。それぞれの総プレス数に関しては明らかにされていないが、件の番組中の発言によれば金盤(プレスミス盤)だけでおよそ三桁ほどが存在した模様。どちらも現在は入手困難である。本作品は電気グルーヴの「A」やコーネリアスの「FANTASMA」など、1990年代後期のいくつかの作品に影響を与えたとされている[要出典]。収録曲の中でもTPOの「sun dog」は、小山田の耳にもとまり、「小山田圭吾の中目黒ラジオ」のエンディング曲に採用され、後のTPO再評価のきっかけとなった。
1996年、野外音楽イベント「ナチュラルハイ」の砂原のライブでは、常盤響がサポートで参加している。
- 1996〜1998 - 2000年
『NOT FOR SALE』以降「MIDNIGHT BOWLERS」を名乗り、TRANSONIC RECORDSのオムニバスやリミックスに参加した際の音源をまとめたもの。 公式にはカウントされていないが、CROSSOVER〜THE SOUND OF 70'sまで音の変換を垣間見ることが出来る。96年頃、MIDNIGHT BOWLERSのオリジナルアルバム発売予定もあったがお蔵入りになった。
FROM TIME TO TIME (田中純とのユニット)によるもの
- BEAT BOX 1995年
唯一の12インチシングル。半透明カラービニール。「BEAT BOX」「DRIVER'S EYE」「THROUGH TRAFFIC」収録。 佐久間英夫主催のレーベルSUBVOICEの第一弾リリースだった。また、お蔵入りとなったが、SUBVOICEからリミックス12インチシングルのリリース予定もあった。 FROM TIME TO TIME/1。
- FROM TOP TO TOE 1995年
唯一のアルバム。当時、覆面ユニットだったためか砂原のクレジットはないが PRODUCED BY JUN TANAKA,YOSHISUNA と表記されている。また、ライナーの内側に「TIME TO TIME WORKS」として作品一覧が記載されている。当時、FROM TIME TO TIMEは名義に通し番号をつけており、一覧の番号と照らし合わせることが出来た。例えば、 3.TRANSONIC(970-1450km/h) における名義は、FROM TIME TO TIME/3 となっていた。 THROUGH TRAFFICというレーベル?からリリースされており、そのコンタクト先は、当時テクノ雑誌「ele-king」を発行していたELE-MENTSが請け負っていた模様。 FROM TIME TO TIME/6
ゲームミュージック
- ペインターモモピー(1990年/ゲームボーイ版/シグマ商事)- 作曲
- ギャラクシーフォースII(1991年/メガドライブ版/CSK総合研究所) - 編曲・プログラミング ※ペンネームの1つ「SUNAHARA YOSHITOKU」名義での参加
- ギャラクシーフォースII(1991年/FM TOWNS版/CSK総合研究所)- 効果音、MAP、アルゴリズムデザイン
- ジェリーボーイ2(1994年/スーパーファミコン版/ゲームフリーク)- 作曲 ※開発中止により未発売
劇伴
- ^ a b “砂原良徳、「日本プロ音楽録音賞」でベストパフォーマー賞を受賞 立体的な音場に没入できる新しい音楽体験を提示 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス”. SPICE(スパイス)|エンタメ特化型情報メディア スパイス. 2023年1月8日閲覧。
- ^ a b “TESTSET(砂原良徳×LEO今井×白根賢一×永井聖一)|イベント詳細|ビルボードライブ東京|Billboard Live(ビルボードライブ)”. Billboard-LIVE | ビルボードライブ. 2023年1月8日閲覧。
- ^ 編集部, TV Bros (2021年10月28日). “『KERAさん逃げて30周年』から読み解く、まりんこと砂原良徳 最新作『LOVEBEAT 2021 Optimized Re-Master』”. 【TV Bros. WEB】. 2023年1月8日閲覧。
- ^ a b 読売新聞 2011年4月22日夕刊12面「砂原良徳を変えたイエロー・マジック・オーケストラ」
- ^ KB SPECIAL キーボード スペシャル 1993年6月号
- ^ “朝日新聞デジタル:4年ぶりに電気グルーヴも出演する「WIRE12」を石野卓球が語る”. 2012年9月25日閲覧。
- ^ “砂原良徳”. 音楽ナタリー (2010年7月28日). 2014年8月19日閲覧。
- ^ “大好評企画第2弾!「第2回シズオカご当地CM鑑賞会」開催”. ピエール瀧のしょんないTV. 静岡朝日テレビ (2014年1月). 2014年8月19日閲覧。
- ^ FUJIROCKERS.ORG. “METAFIVE(砂原良徳×LEO今井)”. FUJIROCK EXPRESS '21 | フジロック会場から最新レポートをお届け. 2021年10月4日閲覧。
- ^ FUJIROCKERS.ORG. “砂原良徳”. FUJIROCK EXPRESS '21 | フジロック会場から最新レポートをお届け. 2021年10月11日閲覧。
固有名詞の分類
- 砂原良徳のページへのリンク