東京都第1区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 14:39 UTC 版)
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行政区域 |
千代田区、新宿区 (2022年12月28日現在) |
比例区 | 東京ブロック |
設置年 |
1994年 (2017年・2022年区割変更) |
選出議員 | 山田美樹 |
有権者数 |
33万2256人 1.449 倍(一票の格差・鳥取1区との比較) (総務省・2022年9月1日) |
区域
現在の区域
2022年(令和4年)公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]。10区との新宿区の分区は解消、港区は7区に移行した。
2017年から2022年までの区域
2017年(平成29年)公職選挙法改正から2022年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[3][4]。2017年の区割り変更により、港区の一部が2区へ、新宿区の一部が10区へ移行した。
- 千代田区
- 港区の一部
- 新宿区の一部
2017年以前の区域
1994年(平成6年)公職選挙法改正から2017年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[5]。
- 千代田区
- 港区
- 新宿区
歴史
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小選挙区制が導入された後、2017年の区割り変更までは、中選挙区制下における1964年の公職選挙法改正に伴い、旧東京都第1区を分割して設置された同名の選挙区と同一区域であった(旧東京都第1区のうち、分割された区域(中央区・文京区・台東区)は東京都第8区となった。)。中選挙区時代の定数は分割前が4議席、分割後が3議席である。
1996年以降、与謝野馨(自由民主党)と海江田万里(民主党)が激しい選挙戦を繰り広げてきた。2000年の総選挙では2,500票余り、2003年の総選挙では1,500票ほどの得票差の大接戦だった。そのほかの年でも2005年以外は1万票差前後の大激戦となっている。与謝野と海江田は本選挙区で5回戦った。1996年には海江田万里が、2003年と2009年には与謝野馨がそれぞれ比例復活当選している。2003年から2017年の総選挙まで連続立候補した又吉光雄(世界経済共同体党)の選挙公報や選挙ポスターの過激な文面で注目を浴びた。2009年は更に泡沫候補等が乱立し、全選挙区最多の9候補が出馬した。
2011年1月14日に発足した菅直人再改造内閣では、民主党の海江田が経済産業大臣に、自民党からたちあがれ日本を経て前日に同党を離党した与謝野馨が海江田から引き継いで経済財政政策担当大臣に任命され、当選挙区で激突を繰り返してきた2人が同時に入閣することになった。小選挙区比例代表並立制の選挙制度のもとで、同一選挙区の小選挙区当選者と比例復活当選者が同時に入閣するのは初めてである[6]。
2012年の総選挙では与謝野は引退し、自由民主党の新人、山田美樹が海江田を1,134票の僅差で破り、初当選し、海江田は比例復活で当選となった[7]。民主党代表として臨んだ2014年の総選挙においても、海江田は山田に敗れ、さらに海江田は比例復活当選もできずに議席を失うことになった。野党第一党の党首が議席を失うことは第24回衆議院議員総選挙の片山哲(日本社会党)以来、65年ぶりであった[8]。政治資金問題で閣僚を辞任した小渕優子・松島みどりが選挙区で当選した半面で海江田は自身の安愚楽牧場の和牛商法の問題が直撃したのが落選の遠因になった。
区割り変更後初となる2017年の総選挙では、直前に結成された立憲民主党から出馬した海江田が山田を3,000票強で破り、返り咲きを果たした[9]。山田は比例で復活当選している。2021年の総選挙では、山田が前々回以来の選挙区での勝利を果たす。敗れた海江田と日本維新の会の新人・小野泰輔(元熊本県副知事)はいずれも比例で復活当選している[10]。
日本の首都機能(国政の中心部)の大半を選挙区に有するほか、東京都庁も存在するなどまさに日本の政治の中心的選挙区である。それ故か、候補者が多数出馬する傾向がある。
選出議員
選挙名 | 年 | 当選者 | 党派 |
---|---|---|---|
第41回衆議院議員総選挙 | 1996年 | 与謝野馨 | 自由民主党 |
第42回衆議院議員総選挙 | 2000年 | 海江田万里 | 民主党 |
第43回衆議院議員総選挙 | 2003年 | ||
第44回衆議院議員総選挙 | 2005年 | 与謝野馨 | 自由民主党 |
第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 | 海江田万里 | 民主党 |
第46回衆議院議員総選挙 | 2012年 | 山田美樹 | 自由民主党 |
第47回衆議院議員総選挙 | 2014年 | ||
第48回衆議院議員総選挙 | 2017年 | 海江田万里 | 立憲民主党 |
第49回衆議院議員総選挙 | 2021年 | 山田美樹 | 自由民主党 |
- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第210回国会 制定法律の一覧 >公職選挙法の一部を改正する法律 法律第八十九号(令四・一一・二八)”. 衆議院 (2022年11月28日). 2023年2月22日閲覧。住居表示などにより変更する可能性がある。
- ^ “東京都”. 総務省. 2023年1月9日閲覧。
- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第193回国会 制定法律の一覧 >衆議院議員選挙区画定審議会設置法及び公職選挙法の一部を改正する法律の一部を改正する法律 法律第五十八号(平二九・六・一六)”. 衆議院 (2017年6月16日). 2021年10月1日閲覧。地名は2017年(平成29年)当時のものである。
- ^ “東京都”. 総務省. 2021年10月1日閲覧。
- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (1994年11月25日). 2021年10月1日閲覧。地名は1994年(平成6年)当時のものである。
- ^ 朝日新聞 (2011年1月15日). “同じ選挙区、解散なら閣僚対決に? 与謝野氏と海江田氏” 2011年1月15日閲覧。
- ^ “山田美樹氏、最後に滑り込み 選挙区で海江田氏破る 東京1区”. MSN産経ニュース (産業経済新聞社). (2012年12月17日) 2012年12月17日閲覧。
- ^ 【衆院選】民主・海江田氏落選!野党第1党党首では49年片山元首相以来の屈辱” Archived 2014年12月14日, at Archive.is. スポーツ報知. 2014年12月15日閲覧。
- ^ 【衆院選】海江田万里氏が当選確実 東京1区、自民前職を破る,産経新聞,2017年10月23日
- ^ 海江田万里氏、東京1区で敗北するも比例で復活当選 元民主党代表 [2021衆院選],朝日新聞デジタル,2021年11月1日
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