幼馴染
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/05 03:11 UTC 版)

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筒井つの井筒にかけしまろがたけ過ぎにけらしも妹見ざるまに
返し
くらべこし振分髪も肩すぎぬ君ならずして誰かあぐべき
などいひいひて、つひに本意のごとくあひにけり
幼馴染(おさななじみ)は、幼い頃に親しくしていた友達を言う。幼友達(おさなともだち)とも。
後述のような文化もあってか、現代の日本においては幼馴染という言葉に「異性の(特に初恋の)相手」というイメージを思い浮かべる人も多い傾向にあるが、本来は同性・異性を問わず、いわゆる「竹馬の友」を指す言葉である。
文化としての幼馴染

幼馴染の男女を扱った物語は昔から『伊勢物語』『大和物語』の「筒井筒」のように存在する。特この幼馴染という設定は戦後の漫画、アニメにおいても頻繁に活用された。そして、再会する設定だけでなく昔からずっと交遊関係にある設定も用いられてきた。
サブカルチャーにおいて幼馴染がさらに注目されるようになったのは、1990年代から美少女ゲームを中心に、主人公の人間関係を示すのに多用されはじめ、特にメインヒロインの設定として愛用されるようになったことがあげられる。特に、『ときめきメモリアル』などの大物タイトルでの登場は、幼馴染ブームの火付け役としては十分なものであった。
このような作品における幼馴染キャラクターの典型的な類型は以下のようなものである。
- 家が隣同士、もしくは近所で幼少時から家族ぐるみの交流がある。
- 同じ学校の同じクラスに通っている、あるいは近所であることから登下校を共にする。
- 友人などから仲を冷やかされる状況にある。
- 昔の出来事や秘密を共有しており、そのことで互いにからかったり、思い出にひたったりする。
- 相手を恋愛対象として見ていないが、何かのきっかけでそのことに気づかされる。
- 従兄妹及び従姉弟といった場合、住居を共にしている場合もある。
論考
フィクション作品でよくある幼馴染同士の恋愛について、幼馴染カップルが目立つ『名探偵コナン』の研究書『コナンドリル』では好きなのに前から知った仲だと今更、面と向かってはっきりと思いを告げることは恥ずかしくできない悲喜こもごもな複雑さが幼馴染恋愛の甘酸っぱさの元で[1]、現実では幼馴染は容姿がタイプではないときちんと認識するようになったり以前は優しくても大人になると性格が変わってしまいフィクションほど恋愛には発展しないからこそ、フィクションの中で可愛く、格好よく成長した幼馴染との恋愛がよく扱われるとみている[2]。
脚注/出典
- ^ コナンドリル 2003, p. 12.
- ^ コナンドリル 2003, p. 19.
参考文献
- 少年サンデー特別編集プロジェクト編 編『コナンドリル』小学館、2003年5月。ISBN 9784091794024。
幼馴染
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「陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜」の記事における「幼馴染」の解説
小林奈緒(こばやし なお) 演 - 笛木優子(少女時代:宮本侑芽) 磐音の元許嫁。琴平と舞の妹。兄の刃傷沙汰が元で磐音との祝言が破談となる。この一件が元で、実家・小林家は没落。後に吉原遊郭の大見世・松葉屋に買われ、白鶴の名で吉原一の花魁となる。その後、磐音と再会を果たす。その後、出羽国の紅花問屋・前田屋主人に身受けされ、輿入れのため旅立つが、第3シリーズで主人の書いた訴状を携えて江戸に出てくる。 小林琴平(こばやし きんぺい) 演 - 塩谷瞬 - 第1シリーズのみ※第3シリーズ最終話 磐音の修行仲間。奈緒と舞の兄。舞を斬った慎之輔ほか2名を斬ってしまう。 河出慎之輔(かわで しんのすけ) 演 - 柏原収史 - 第1シリーズのみ※第3シリーズ最終話 磐音の修行仲間。妻が不貞を犯したとの讒言を信じ、斬ってしまう。 河出舞(かわで まい) 演 - 菊池麻衣子 - 第1シリーズのみ※第3シリーズ最終話 慎之輔の妻。奈緒の姉で琴平の妹。逆恨みを受け、陥れられる。
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