小松島市運輸部 小松島市運輸部の概要

小松島市運輸部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/11 09:02 UTC 版)

2015年(平成27年)3月31日に廃止され、同年4月1日から路線バスは徳島バスが路線を継承して運行を開始した[1][2]

概要

路線バス(徳島駅前にて)
路線バス。関西テレビ放送で放送されていた痛快!エブリデイの企画で芦屋小雁がペイントしたもの。

小松島市では、2015年(平成27年)4月に小松島市営バスの全路線を徳島バスへ移譲して運行しており、小松島市ではこれらの移譲路線を「小松島市協定路線」と呼称している[2]。なお、徳島バスへの路線移譲時に一部系統を再編している。

市営バス廃止後の2016年(平成28年)3月の小松島市議会の資料によれば、バス営業所の跡地は小松島市立図書館駐車場となる予定とされていた[3]

歴史

1951年昭和26年)に当時の小松島町がバスの運行を行ったのが始まりである[1]

最盛期の1968年(昭和43年)には小松島市民に加えてフェリー利用客の乗車も多く、年間乗客数は約300万人に達した[1]。しかしその後はモータリゼーションの進展に加え、旅客航路の廃止やフェリーターミナルの移転(後述)により利用者が減少し、2013年平成25年)度には年間乗客数が約45.4万人へ落ち込むまでに至った[1]

小松島港を擁する港町である小松島市は「四国の東門」と呼ばれ[4]海運が中心であった時代には四国の東の玄関口として栄え、古く南海道の時代から、長らく日本の中心であった関西と四国を結ぶ交通の要衝であった[5]

南海フェリーの徳島側の発着はかつて小松島港であったが、小松島港の船客輸送を目的として建設された国鉄小松島線は、国鉄分割民営化を2年後に控えた1985年(昭和60年)に廃止され(同時に小松島駅小松島港仮乗降場も廃止)、これにより小松島港への鉄道連絡が消滅した。

さらに1998年(平成10年)には明石海峡大橋の開通により神戸淡路鳴門自動車道が全通し、南海フェリーの利用者自体が激減する。このため翌1999年には南海フェリーの徳島側発着地が小松島港から徳島フェリーターミナルへ移転された。これにより遊休化した南海フェリーターミナルビルは市へ無償譲渡され、地域交流施設「小松島みなと交流センターkocolo」として活用されている[5]徳島港の発展と、本州四国連絡橋(本四架橋)の建設などによる海運から自動車への交通手段の変化につれ、四国の交通拠点としての小松島の優位性は低下していった[5]

バス路線

路線バスは小松島市にくまなく路線を延ばしていたが、小松島市の公営バスでありながら、徳島市を北上し徳島駅まで直通するという珍しい運行形態をとる路線があった。2012年10月の時点で3路線5系統で運行されていた。

立江線

  • 立江線
    • 徳島駅前 - 県庁前 - 津田二丁目 - 論田 - 中田 - 日赤前 - 南千歳橋 - 小松島高校前 - 芝生 - 田野 - 立江西 - 萱原
  • 小松島立江線
    • 市役所前 - ミリカホール前 - 日赤前 - 南千歳橋 - 小松島高校前 - 芝生 - 田野 - 立江西 - 萱原

田浦線

  • 田浦線
    • 市役所前 - ミリカホール前 - 日赤前 - 南千歳橋 - 日開野東 - 児安小学校前 - 田浦 - 井口

和田島線

  • 和田島線
    • 徳島駅前 - 県庁前 - 津田二丁目 - 論田 - 中田 - 日赤前 - 南千歳橋 - 市役所前 - 金磯 - 赤石 - 坂野 - 和田島
  • 目佐和田島線
    • ミリカホール前 - 日赤前 - 南千歳橋 - 市役所前 - 金磯 - 赤石 - 大林 - 大場目佐 - 坂野 - 和田島

  1. ^ a b c d e “小松島市営バス、64年の歴史に幕 徳島バス運行引き継ぐ”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2015年4月2日)
  2. ^ a b 小松島市内を走る路線バスについて 小松島市、2022年3月1日更新、2022年7月4日閲覧。
  3. ^ 平成28年3月定例会議 議案・参考資料(予算資料) 小松島市議会(2016年3月4日)
  4. ^ 小松島ナビ 小松島市観光協会、2022年7月4日閲覧。
  5. ^ a b c 遊休化したフェリーターミナルをまちの交流拠点に。【徳島小松島港本港地区】小松島みなと交流センター kocolo 国土交通省 - 港湾、2022年7月4日閲覧。
  6. ^ 小松島市運輸事業基本計画 (PDF) (2016年3月4日時点のアーカイブ


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