与謝野馨
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政治資金
村上ファンドから2004年の政治資金収支報告書記載分として40万円の政治献金を受けていた[45]。
トラック輸送業界の政治団体である道路運送経営研究会(道路特定財源を資金源とし、一般財源化に反対している)から政治献金を受けている[46]。
福島県知事の汚職事件に関連していた大手のゼネコンである前田建設工業の取締役名誉会長を務めていた前田又兵衛から政治献金を受けていた。前田は汚職事件が発覚した後、取締役名誉会長職を辞任している。与謝野側は「何かあったら返さなくてはいけないというのは、その人に失礼だ」として受けた献金を返還しない意向を示している[47]。
騒動
1986年から与謝野の私設秘書を務め、一時は公設秘書も務めていた人物が、地下鉄駅の階段で女性の尻を触り、痴漢容疑で2008年8月25日に書類送検されている。秘書は「左手の甲が偶然ぶつかった」と弁明していたが、階段が混雑していなかったことを追及され、容疑を認めた。秘書は退職願を出し8月22日に退職している[48]。
人物
身長169cm、体重63kg。本名は旧字体の「與謝野馨」であるが、報道などは新字体で「与謝野馨」と表記することが多い。2013年春の叙勲に際して内閣府が発表した受章者名簿は「氏名」欄に「與謝野馨」[30] と記しており、通称などを掲載する「芸名等」欄に「与謝野馨」[30] と併記され、『官報』も「與謝野馨」[31] と表記した。
宗教
カトリックに強い影響を受けているが、洗礼は受けていない[49]。
趣味
趣味はゴルフ、パソコンの自作、囲碁、写真撮影、天体観測、釣りなど多岐にわたる。
- 囲碁
- 囲碁の腕前はアマ七段で、政界最強とも評されている。2007年10月に実力者の小沢一郎と勝負したが敗北した。小沢はアマ六段なので「政治的配慮ではないか」との憶測も流れたが、与謝野本人は「本当に負けた」と認めている[50]。最近はインターネットの囲碁対局サイトも利用し、ハンドルネームは「かおる」を使用しているため対戦相手から女性と誤解されることが多いらしく、麻生太郎にネタにされている[51]。
- パソコン
- Linuxやオープンソースの動向など情報技術に造詣が深い、と称している。1999年から2013年時点で自作パソコンを合計20台以上組んでおり[52][53][54][55][56]、うち一台はMicrosoft Windows 2000、Microsoft Windows XP、TurbolinuxなどのOSを使い分けている。パソコン自作の技術について「部品が梱包から解かれて机の上においてあると、1時間くらいで組み立てられちゃって、OSのインストールまで2時間くらいでできてしまう」[43] と語っている。秋葉原で部品を買うのが趣味だったというが、通っていたのがオウム真理教関係のPC店マハーポーシャだったと後で気付いた[57]。ビックカメラやTWO TOP、USERS SIDE、T-ZONEなどの各店舗もよく利用している[43]。老眼の影響もありモニターとキーボードについては、人間の眼と指とが生身で接する重要なヒューマンマシンインタフェースという持論から、IPS液晶とキーボードについては国産メーカーのものを評価している。
- 与謝野が情報技術に詳しいと聞いたニワンゴは、2008年自由民主党総裁選挙に際し議員会館で「ニコニコ生放送」へ出演を打診した[58][59]。与謝野本人は不在だったが与謝野の秘書が応対し、後日、出演依頼を断っている[58][59]。
教育
与謝野鉄幹・与謝野晶子が創立した文化学院の院長を務めており、学校法人の運営に対してアドバイスをしている[61]。
病歴
1977年、39歳で濾胞性リンパ腫を発症して以降、がんとの戦いを続けていた。濾胞性リンパ腫発症時は衆議院初当選から10ヶ月後の発症だった。10年ほどした後に腸間膜に転移したが、国立がん研究センターで化学療法と放射線治療を行い、1993年に治療を終える[62]。
2000年8月に肛門から10cmの直腸がんを切除、2001年秋に前立腺がんが判明しホルモン療法と放射線治療で根治させた。2006年10月に下咽頭がんで、声帯を残し首のリンパ節と喉のがんの部分を切除し、放射線治療の影響で膀胱炎を患う[62]。
下咽頭がんの切除手術で食道が狭くなり、通過障害や誤嚥によって体重が激減。その後食道を広くする治療を受け、誤嚥せずに飲み込むコツを掴んで自分で栄養補給できるようになった。2012年に手術した箇所が時間経過で狭くなったため誤嚥性肺炎を発症する。そこで声は失っても普通に食べたいものを食べて日常生活を送りたいという判断から、声帯を切除し食べものの通る道と空気の通る道を完全に分ける手術をすることになった。この声帯切除で政界引退を表明することになる[62]。
30年以上にも及ぶがんとの戦いは2012年に『全身がん政治家』で本に著している。
発言
- 2008年9月17日の自民党総裁選の島根県出雲市における街頭演説において、米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻に関して「日本にももちろん影響はあるが、ハチが刺した程度。これで日本の金融機関が痛むことは絶対にない。沈着冷静な行動が求められる」と述べ、日本経済への影響は限定的との見方を示した[63][64]。
- 2011年5月20日の閣議後の会見において「(東京電力福島第一原子力発電所事故は)神様の仕業としか説明できない」「(東電の津波対策は)人間としては最高の知恵を働かせたと思っている」と発言し、東電に事故の賠償を負わせることは不当だという認識を示した。この事故については国内外から安全対策の不備や人災によるものとの指摘があり、このような論理で東電を擁護する与謝野に対しては、「原発は安全」だと説明されてきた地元住民から批判が出るだろうと報道されている[65]。与謝野は日本原子力発電出身であり、通産大臣在任中の1999年6月に志賀原発、同年9月に東海村JCOで臨界事故が起こっているが、その後も一貫して原発推進論者である。
- 2011年7月5日の記者会見で「(デフレーションという)定義のない言葉を使ってはいけない。」「1%程度の物価下落は労働者、年金所得者にとってはプラスになっている。」と発言した[66][67]。
- 2011年7月19日の閣議後の会見にて2011 FIFA女子ワールドカップでサッカー日本女子代表が優勝したことについて「日本国においては女性のほうが男性より優秀だ。新たにその証明が一つ付け加わったということだ」と発言(男女共同参画担当の特命担当相している時期の発言)[68]。
- 現行制度上発行可能な政府紙幣に関し、「通貨の額面価格の単位は円とし、その額面価格は一円の整数倍とする」と定めている通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律に反して「『円』っていうのは使えないんですよ。だから、『両』とかにね、しないと。信用あります?流通しないですよ」と発言した。高橋洋一は、法定通貨である政府紙幣の単位に法律上「両」は使用できず、与謝野の発言は法律違反に当たると評した[69]。
注釈
出典
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