フェリーあけぼの (初代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 07:56 UTC 版)
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「OHAMANA」となった本船 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 |
日本(1989-2003) 大韓民国(2003-2014) パナマ(2015-2018) |
所有者 |
大島運輸(1989-2003) 清海鎮海運(2003-2014) |
運用者 |
大島運輸(1989-2003) 清海鎮海運(2003-2014) |
建造所 | 三菱重工業下関造船所(第928番船)[1] |
航行区域 | 近海区域(非国際)[1] |
船級 | JG(第二種船)[1] |
IMO番号 | 8905373 |
経歴 | |
起工 | 1988年5月15日[1] |
進水 | 1989年6月22日[1] |
竣工 | 1989年9月27日[1] |
就航 | 1989年9月 |
運航終了 | 2003年2月 |
退役 | 2018年4月 18日 |
最後 | 2018.4.18[2] |
要目 | |
総トン数 | 6,466 トン[1] |
載貨重量 | 4,425 トン[1] |
全長 | 141.50 m[1] |
垂線間長 | 130.00 m[1] |
型幅 | 22.00 m[1] |
型深さ | 7.60 m[1] |
満載喫水 | 6.20 m[1] |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | NKK-ピルスティク 12PC2-6V 2基[1] |
推進器 | 5翼2軸[1] |
最大出力 | 18,000 PS(連続)[1] |
定格出力 | 16,200 PS(常用)[1] |
最大速力 | 23.70 ノット(試運転最大)[1] |
航海速力 | 21.0ノット[1] |
航続距離 | 2,700海里[1] |
旅客定員 | 695名[1] |
乗組員 | 37名[1] |
積載能力 | 10フィートコンテナ261個[1] |
車両搭載数 | 8トントラック48台、小型車73台[1] |
概要
あけぼの丸の代船として三菱重工業下関造船所で建造され、1989年に就航した。 琉球エキスプレスの就航により、ニューあかつきが改装を受けフェリーあかつきとして阪神航路から鹿児島航路に転配されたため、2003年2月に引退した。
その後、海外売船され、大韓民国の清海鎮海運でオハマナ(OHAMANA)として、元フェリーなみのうえのセウォル(SEWOL)とともに仁川 - 済州航路にしていたが、2014年4月16日に発生したセウォル号沈没事故により運航停止となり、清海鎮海運の事実上の倒産により、競売にかけられた。3回の入札は不調に終わり、2015年1月14日に行われた4回目の入札で落札者が決定した[3]。
その後、新潟県が新潟港とウラジオストク港・ザルビノ港を結ぶ日本海横断航路を開設するため、約5億円で売買契約を結び、2015年10月に日本へ回航されたが、想定していた船速が出ないことから新潟県が受け取りを拒否しており、神田造船所で係船されている[4]。
航路
鹿児島航路
就航当初は本船と波之上丸 (3代)で、1994年6月以降はフェリーなみのうえの2隻で2日に1便を運航していた。
設計
船型は全通船楼甲板型で、バウスラスタ、スタンスラスタ、フィンスタビライザーを装備する[1]。
両舷船尾にランプウェイを装備しており、トラック、乗用車などをロールオン・ロールオフ方式で車両甲板に搭載するほか、船首甲板がコンテナスペースとなっており、コンテナをデリック(K-7型1基、能力25トン)によるリフトオン・リフトオフ方式で搭載する。
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- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 船の科学(1990年1月号,p14)
- ^ [1]
- ^ “沈没事故の旅客船セウォル号の姉妹船、安値で売却決まる―韓国メディア”. Record China (Record China). (2015年1月16日) 2016年2月27日閲覧。
- ^ “日本海横断航路 船購入が暗礁に 県が巨額損失負担の恐れ”. 新潟日報 (新潟日報社). (2016年2月3日) 2016年2月27日閲覧。
- ^ 高等海難審判庁 (2000-03-23) (PDF). 平成10年第二審第29号貨物船フェリーあけぼの防波堤衝突事件 (Report). 海難審判・船舶事故調査協会 2016年2月23日閲覧。.
- 1 フェリーあけぼの (初代)とは
- 2 フェリーあけぼの (初代)の概要
- 3 船内
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