チーズ アナログチーズ

チーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/02 00:10 UTC 版)

アナログチーズ

厳密にはチーズを名乗れないが、チーズの乳脂肪を植物性脂肪に、乳たんぱく大豆たんぱくなどに一部もしくは全部を置き換えたコピー食品としてアナログチーズ(代替チーズ)がある。乳製品を一切含まないものもある。原料コストを抑えられ、ドイツでは年間10万トンが生産されている。日本でも2007-2008年の原料乳価格高騰で注目された。本来のチーズと比べてコレステロールが低い、種類によっては牛乳アレルギー患者やヴィーガン(動物性食品を全く摂取しないベジタリアン)でも食べられるなどの利点がある。

ギネス

ギネス世界記録にある世界最大のチーズは28.5トン1995年カナダケベック州のアグローバ酪農組合がスーパーマーケットチェーンの注文で制作したもの。大人のカナダ人が一年で消費するチーズの2500人分の量に匹敵する。

世界の生産と消費

2011年のチーズ10大生産国 (トン)[21]
世界総計
アメリカ合衆国 5,162,730
ドイツ 2,046,250
フランス 1,941,750
イタリア 1,132,010
オランダ 745,984
ポーランド 650,055
 エジプト 644,500
ロシア 604,000
アルゼンチン 580,300
カナダ 408,520
2010年のチーズ10大輸出国 (USドル)[21]
世界総計 25,207,664
ドイツ 3,995,010
フランス 3,534,620
オランダ 3,239,085
イタリア 2,201,038
 デンマーク 1,350,514
 ニュージーランド 1,041,534
ベルギー 792,887
アイルランド 743,818
アメリカ合衆国 701,854
オーストラリア 682,834
2010年のチーズ10大輸出国 (トン)[21]
世界総計 5,442,982
ドイツ 1,008,991
オランダ 681,522
フランス 639,047
 ニュージーランド 277,758
イタリア 272,281
 デンマーク 262,989
サウジアラビア 237,237
アイルランド 178,095
アメリカ合衆国 175,216
ベルギー 162,268
2010年のチーズ10大輸入国 (USドル)[21]
世界総計 24,281,661
ドイツ 3,451,310
イタリア 1,997,236
イギリス 1,909,123
フランス 1,399,401
ロシア 1,319,892
ベルギー 1,298,907
スペイン 1,101,922
アメリカ合衆国 1,003,147
日本 935,562
オランダ 864,789
2010年のチーズ10大輸入国 (トン)[21]
世界総計 5,084,705
ドイツ 608,220
イタリア 472,155
イギリス 439,497
ロシア 294,183
フランス 275,464
ベルギー 274,424
スペイン 242,652
オランダ 216,408
日本 199,080
アメリカ合衆国 138,326
年間一人当たりの総チーズ消費量の多い国(2011年)[22]
kg
フランス 26.3
 アイスランド 24.1
ギリシャ 23.4
ドイツ 22.9
 フィンランド 22.5
イタリア 21.8
スイス 20.8[23]
 オーストリア 19.9
オランダ 19.4
トルコ 19.2[24]
 スウェーデン 19.1
 ノルウェー 17.4
 チェコ 16.3
イスラエル 16.1
アメリカ合衆国 15.1
カナダ 12.3
オーストラリア 11.7
アルゼンチン 11.5
ポーランド 11.4
 ハンガリー 11.0
イギリス 10.9

2011年に世界で最もチーズを生産していた国はアメリカ合衆国であり、次いでドイツフランスイタリアオランダポーランドエジプトロシアアルゼンチンカナダの順となっている。

一方、チーズの輸出においてはアメリカの順位はかなり後退する。輸出額ベースにおけるチーズ最大輸出国はドイツであり、以下フランス、オランダ、イタリア、デンマークニュージーランドベルギーアイルランド、アメリカ、オーストラリアの順となる。また、輸出量ベースにおいてもドイツが一位となり、以下オランダ、フランス、ニュージーランド、イタリア、デンマーク、サウジアラビア、アイルランド、アメリカ、ベルギーの順となっている。

チーズの輸入においても、ドイツは質量ともに一位を占めている。輸入額ベースにおいてはドイツ、イタリア、イギリス、フランス、ロシア、ベルギー、スペイン、アメリカ、日本、オランダの順となっている。また、輸入量ベースにおいてはドイツ、イタリア、イギリス、ロシア、フランス、ベルギー、スペイン、オランダ、日本、アメリカの順となる。

チーズ貿易においてはドイツは輸出入ともに世界最大であり、イタリアやベルギーも輸出入ともに多い。フランスは輸入も多いが、輸出はそれ以上に多い。オランダはその傾向がさらに顕著で、チーズ生産は輸出にかなり軸足を置いたものとなっている。デンマークやニュージーランド、アイルランドもチーズ輸出がチーズ生産のかなりの割合を示す。こうした国々に対し、チーズのかなりを輸入に頼っているのはイギリスである。ロシアやスペイン、日本もチーズ貿易においては輸入を主とする。

一人あたりのチーズ消費量は、チーズを利用する文化が古くから根付いていたヨーロッパ諸国や地中海諸国、およびそこから分派した新大陸の諸国がランキングの上位を占めている。2011年において最も一人当たり年間チーズ消費量が多かった国はフランスであり、一人当たり1年間に26.3kgのチーズを消費していた。これに次ぐのがアイスランド、次いでギリシャであり、以下ドイツ、フィンランド、イタリア、スイスオーストリア、オランダ、トルコスウェーデンノルウェーチェコイスラエル、アメリカ、カナダオーストラリア、アルゼンチン、ポーランド、ハンガリー、イギリスの順となっている。

日本

日本においては、1970年代末から、生産過剰となっていた牛乳の需要拡大策として、農林水産省が国産チーズ振興政策に取り組み始めた。よつ葉乳業など大手乳製品メーカーが工場を建設したほか、少量生産の工房が開業するようになった[25]。ナチュラルチーズも39,000トン(2005年)ほど生産されているが、生産量は国内消費量の15%弱に過ぎず、大半は輸入に頼っている[26]。毎年多くのナチュラルチーズが輸入され、国内でプロセスチーズに加工されたり、そのまま消費される。2018年のナチュラルチーズの最大輸入相手国はオーストラリアであり、82,935トンが輸入されている。ついでニュージーランドが62,214トンである。3位はアメリカの32,944トンである。以下はドイツ、イタリア、オランダ、デンマーク、アルゼンチン、フランスの順となっている[27]。2019年2月に発効した日本・EU経済連携協定(日欧EPA)ではソフトチーズの輸入枠拡大と関税引き下げが実施された[28]

日本のチーズ消費量は第二次世界大戦後から2000年頃までは急増を続け、その後は増減を繰り返しつつ微増傾向となった[27]。2013年の日本のチーズ総消費量は295,000トンだった[27]。かつて1968年には一人当たり年間消費量は130グラムと1 kgにも満たなかったものが[29]、2010年には一人当たり2.0 kgとなり[9]、2012年の一人当たりチーズ消費量も2.4 kgまで増加した[27]

チーズの消費促進に取り組む業界団体としてはチーズ普及協議会と日本輸入チーズ普及協議会がある[30]

日本で高品質の国産チーズづくりをめざす動きも広がっている。国内のチーズ工房は2018年で319ヵ所に増え、国際コンテスト「ワールドチーズアワード」で上位入賞するチーズ職人も現れている。国内では中央酪農会議が国産ナチュラルチーズ全国審査会を2年に1回開いており、2019年の第12回は過去最高の86工房200種類超の応募があった[25]。生産者側の団体として、チーズプロフェッショナル協会がある[31]。2019年11月には一般社団法人日本チーズ協会(JCA、「日本チーズ生産者の会」後継団体)が発足した[32]




  1. ^ No,001- チーズの歴史 - 勝沼醸造株式会社
  2. ^ チーズの歴史って? - オーダーチーズ・ドットコム
  3. ^ 「7000年前にチーズ作り、土器に証拠発見 ネイチャーAFPBB(2012年12月13日)2015年12月20日閲覧
  4. ^ 世界の雑記帳:7500年前にチーズ製造の証拠、土器から発見=研究ロイター毎日新聞(2012年12月13日)2019年11月11日閲覧
  5. ^ ブリュノ・ロリウー著『中世ヨーロッパ 食の生活史』pp82-83 吉田春美訳 原書房 2003年10月4日第1刷
  6. ^ 『チーズと文明』p61 ポール・キンステッド 築地書館 2013年6月10日初版発行
  7. ^ 林弘通『20世紀乳加工技術史』p12 幸書房 2001年10月30日初版第1刷発行
  8. ^ 林弘通『20世紀乳加工技術史』p161 幸書房 2001年10月30日初版第1刷発行
  9. ^ a b c 【業務関連情報】日本人とチーズ”. 独立行政法人農畜産業振興機構. 2015年12月23日閲覧。
  10. ^ 「日本チーズ物語」一般社団法人Jミルク(2015年12月20日閲覧)
  11. ^ 林弘通『20世紀乳加工技術史』p156 幸書房 2001年10月30日初版第1刷発行
  12. ^ a b c d e 「【チーズ】味や香りのちがいとは?どうやってつくられる?」『ニュートン』第33巻第1号、株式会社ニュートンプレス、2013年1月、 120-121頁。
  13. ^ 木村則生『プロフェッショナル・チーズ読本 プロが教えるチーズの基本知識から扱い方まで』p38 誠文堂新光社 2011年11月30日発行
  14. ^ 「アラブ世界のラクダ乳文化」p74 堀内勝/『乳利用の民族誌』所収 雪印乳業株式会社健康生活研究所編 石毛直道・和仁皓明編著 中央法規出版 1992年3月10日初版発行
  15. ^ 話題の「ラクダ」食品、世界に売り込みCNN(2014年11月6日)2015年10月30日閲覧
  16. ^ 牛乳・乳製品の知識 第3章 乳製品のはなし(日本酪農乳業協会)
  17. ^ プロセスチーズ雪印メグミルク(2015年12月20日閲覧)
  18. ^ 松成容子編『チーズポケットブック 2007~2008年版』p126 旭屋出版 2006年11月22日初版発行
  19. ^ ジュリエット・ハーバット監修『世界チーズ大図鑑』p22-23 柴田書店 2011年1月25日初版発行
  20. ^ チーズ | 食育レシピ|meiji - Meiji Co., Ltd.” (日本語). 明治の食育|株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.. 2020年8月25日閲覧。
  21. ^ a b c d e UN Food & Agriculture Organisation (FAO)[1]
  22. ^ Total and Retail Cheese Consumption – Kilograms per Capita”. Canadian Dairy Information Centre. 2013年5月20日閲覧。
  23. ^ Switzerland Cheese Marketing AG, Consommation de fromage par habitant en 2012
  24. ^ USDA, Food and Agricultural Organization, Cheese Statistics
  25. ^ a b 【論説】国産チーズ新局面 需要創造と所得支援を『日本農業新聞』2019年11月15日(3面)
  26. ^ 松成容子編『チーズポケットブック 2007~2008年版』p25 旭屋出版 2006年11月22日初版発行
  27. ^ a b c d チーズの統計”. 日本輸入チーズ普及協会. 2015年12月23日閲覧。
  28. ^ 「日欧EPA半年 国内市場に浸透 チーズ、ワイン2割超増」『日本農業新聞』2019年8月1日(2019年11月20日閲覧)
  29. ^ 林弘通『20世紀乳加工技術史』p31 幸書房 2001年10月30日初版第1刷発行
  30. ^ 「国産消費もっと 東京でチーズフェスタ」『日本農業新聞』2019年11月12日(7面)
  31. ^ 「国産チーズ 世界へ飛躍/国際コンテストに初の本格出品◀栃木の工房、ベスト16に◀東京からも参加/全国の作り手、5年で1.3倍」『日経MJ』2019年11月10日(12面)
  32. ^ 「日本チーズ協会発足へ 認証事業で国産身近に/輸入攻勢 品質で対抗」『日本農業新聞』2019年10月31日(2面)2019年11月11日閲覧



Cheese!

(チーズ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/23 16:27 UTC 版)

Cheese!』(チーズ!)は、小学館が発行する少女向けの日本月刊漫画雑誌。刊行月の前々月24日に発売されている。




  1. ^ 「ぴんとこな」の嶋木あこ、Cheese!で新連載!マンガから始まる恋物語”. コミックナタリー (2016年2月24日). 2016年2月24日閲覧。
  2. ^ “「故意ですが恋じゃない」の浅野あやが描く危険な恋、プレミアCheese!で開幕”. コミックナタリー. (2017年1月5日). http://natalie.mu/comic/news/215827 2017年1月6日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 日本雑誌協会JMPAマガジンデータによる1号当たり平均部数。


「Cheese!」の続きの解説一覧



チーズと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チーズ」の関連用語

チーズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チーズのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチーズ (改訂履歴)、Cheese! (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2021 Weblio RSS