オーランド・ブルーム オーランド・ブルームの概要

オーランド・ブルーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/04 04:52 UTC 版)

オーランド・ブルーム
Orlando Bloom
ブリティッシュ・ファッション・アワーズでプレゼンターを務めるブルーム(2015年)
本名 Orlando Jonathan Blanchard Bloom
オーランド・ジョナサン・ブランチャード・ブルーム
生年月日 (1977-01-13) 1977年1月13日(47歳)
出生地 イングランド
ケント州カンタベリー
国籍 イギリス
身長 180cm
ジャンル 映画舞台
活動期間 1994年 -
配偶者 ミランダ・カー(2010年 - 2013年)
ケイティ・ペリー(パートナー、2016年 - )
主な作品
映画
ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ
ブラックホーク・ダウン
ケリー・ザ・ギャング
パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ
トロイ
キングダム・オブ・ヘブン
三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船
ケープタウン
ホビット』シリーズ
アウトポスト
テレビドラマ
カーニバル・ロウ
 
受賞
MTVムービー・アワード
ブレイクスルー演技賞
2002年ロード・オブ・ザ・リング
全米映画俳優組合賞
アンサンブル演技賞
2003年ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
その他の賞
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経歴

生い立ち

イギリスイングランドケント州カンタベリーに、南アフリカでネルソン・マンデラの運動を支援していたことで有名なハリー・ブルームと、外国語学校を経営するソニア・コンスタンス・ジョゼフィーン(旧姓コープランド)の子として生まれる。オーランド(Orlando)という名前は16世紀のイギリスの作曲家であるオーランド・ギボンズから取られた。他の兄弟には、ギルドホール音楽演劇学校出身の女優である姉のサマンサがいる。

4歳の時に父が亡くなったため、母と後見人となった両親の友人であるコリン・ストーンに育てられた。オーランドは人権運動に携わっていた父ハリーを深く尊敬していたが、後に後見人として養育してくれたストーンが実父であり、ハリーは義父であったことを知った[1]

少年時代、『スーパーマン』のスーパーマンクリストファー・リーヴが演じていることを知り、俳優に憧れるようになった。16歳の時にロンドンナショナル・ユース・シアター英語版に参加し、姉と同じくギルドホール音楽演劇学校に入学して演劇を学んだ。ギルドホール時代は鴻上尚史と1学年違いであったが、ほとんど接点はなかったという。

キャリア

1997年、ギルドホール在学中に『オスカー・ワイルド』の端役で映画デビューを果たすなど早くから才能を認められ、1999年のギルドホール卒業公演では主演を務め、卒業からわずか2日後に映画『ロード・オブ・ザ・リング』でエルフ族のレゴラス役のオーディションに合格した。2001年、『ロード・オブ・ザ・リング』の商業的成功によって国際的に大ブレイクし、以降の『ロード・オブ・ザ・リング』3部作にもすべて出演している。2002年には『ティーン・ピープル英語版』誌の「25歳以下のホットな25人」に選出された。

2003年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ではジョニー・デップキーラ・ナイトレイと共演し、こちらも人気シリーズとして続編が作られ、自身もシリーズ第4作まで出演している。2005年、『キングダム・オブ・ヘブン』『エリザベスタウン』で初の主役を務めた。

2007年の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』への出演後、再び舞台演劇に専念したいとの意向を示し[2]ウエスト・エンドザ・デュー・オブ・ヨーク・シアターにてブッカー賞作家デヴィッド・ストーリー脚本の1969年の舞台『In Celebration』再演版にスティーヴン役で出演する[3]2008年にはイギリス映画『17歳の肖像』に出演予定だったが、スケジュールの都合により降板している[4]

2009年、複数の監督による短編集(オムニバスとは形態が異なる)の映画『ニューヨーク、アイラブユー』のうちの岩井俊二監督の一篇で、クリスティーナ・リッチとともに主演を務めた[5]2010年はインディペンデント作品2本に出演し、『ストレンジャー』ではコリン・ファースと共演した。2011年には『ヘイヴン 堕ちた楽園』以来の製作を兼ねる『グッド・ドクター 禁断のカルテ』、ポール・W・S・アンダーソン監督の『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』に参加している。

2013年、『ロード・オブ・ザ・リング』の60年前を描く『ホビット』シリーズの第2作『ホビット 竜に奪われた王国』で再びレゴラスを演じる。原作小説には登場しないキャラクターではあるものの、10年ぶりにレゴラスを演じたことはこの上ない喜びだと語っている。

同年、舞台『ロミオとジュリエット』のロミオ役としてコンドーラ・ラシャドと共演し、ブロードウェイデビューを果たした。同作の上演劇場はリチャード・ロジャース・シアターで、2014年にはシアトリカルムービーとして劇場公開された[6]2017年、2作ぶりに『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』に出演した。

私生活

2005年のブルーム

2002年、同じハリウッドで活動するケイト・ボスワースと親しい関係になり、『ロード・オブ・ザ・リング』のプレミア当日にもプライベートで行動を共にしている。2人の恋愛関係は断続的に続いたが[7]2006年9月までに破局した[8][9]

2007年オーストラリア出身のモデルであるミランダ・カーとの交際が報じられ[10]2010年6月21日に結婚式を行った[11][12]。同年7月22日、カーは身内だけで結婚式を行ったことを正式に明らかにし[13]8月19日には妊娠4ヶ月であることも公表された[14]2011年1月6日、ロサンゼルスの病院で長男が生まれ、フリン・クリストファー・ブランチャード・コープランド・ブルーム(Flynn Christopher Blanchard Copeland Bloom)と名付けている[15][16][17][18]2013年10月25日、ブルームの代理人が「過去数か月間、円満な別居状態」であったことを明かし、カーとの離婚を発表した[19]

2016年歌手ケイティ・ペリーとの交際を開始する。一度は破局したものの、2018年になってから復縁し[20]バレンタインデーである2019年2月14日に婚約した[21]2020年3月5日にペリーが新曲「Never Worn White」のミュージックビデオの中で妊娠を明らかにし[22]、8月26日にはブルームが女の子の誕生を発表した[23]


  1. ^ Va-Va Bloom_The Daily Telegraph - ウェイバックマシン(2008年3月13日アーカイブ分)
  2. ^ Cohen, Sandy (2007年5月24日). “Orlando Bloom sails onto new seas”. Sun Herald. オリジナルの2007年10月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20071013154822/http://sunherald.com/362/story/61282.html 2007年5月24日閲覧。 
  3. ^ BWW (2007年7月11日). “Photo Flash: Orlando Bloom in 'In Celebration'”. 2007年7月11日閲覧。
  4. ^ シネマトゥデイ (2008年3月28日). “オーランド・ブルーム、ニック・ホーンビィ脚本映画を降板”. 2008年3月30日閲覧。
  5. ^ 岩井俊二が撮ったニューヨーク「いい作品は“外圧”から生まれる」” (2010年2月26日). 2010年2月26日閲覧。
  6. ^ Romeo And Juliet (Broadway Hd) (2014)”. Rotten Tomatoes (2014年2月13日). 2014年2月13日閲覧。
  7. ^ Orlando Bloom Biography”. People. 2010年9月26日閲覧。
  8. ^ “LOVE AT FIRST SIGHT FOR BLOOM”. Contact Music. (2006年7月6日). http://www.contactmusic.com/news.nsf/article/love%20at%20first%20sight%20for%20bloom_1001772 2007年5月24日閲覧。 
  9. ^ All Headline News (2006年9月6日). “Orlando Bloom And Kate Bosworth Split”. Exposay. http://www.exposay.com/orlando-bloom-and-kate-bosworth-split/v/4145/ 2007年5月24日閲覧。 
  10. ^ Orlando Bloom Meets Miranda Kerr's Parents”. People (2010年4月28日). 2008年6月22日閲覧。
  11. ^ “オーランド・ブルームとミランダ・カーが極秘結婚!すでにハネムーン中!”. シネマトゥデイ. (2010年7月23日). https://www.cinematoday.jp/news/N0025773 2013年1月3日閲覧。 
  12. ^ Oh, Eunice (2010年6月21日). “Orlando Bloom and Miranda Kerr Are Engaged!”. People. 2010年6月22日閲覧。
  13. ^ Orlando Bloom and Miranda Kerr Secretly Marry!”. People (2010年7月22日). 2010年8月22日閲覧。
  14. ^ Oh, Eunice (2010年8月19日). “Miranda Kerr: Yes, I'm Pregnant!”. People. 2010年8月22日閲覧。
  15. ^ “オーランド・ブルームとミランダ・カー夫妻に第一子の男児が誕生!”. シネマトゥデイ. (2011年1月9日). https://www.cinematoday.jp/news/N0029494 2013年1月3日閲覧。 
  16. ^ Duff, Eamonn (2011年1月8日). “It's a baby boy for KerrBloom”. The Sydney Morning Herald. 2011年1月8日閲覧。
  17. ^ Michaud, Sarah (2011年1月18日). “Miranda Kerr: I Had a Baby Boy with Orlando Bloom!”. People. 2011年1月18日閲覧。
  18. ^ Miranda Kerr Names Flynn After Late Boyfriend – Moms & Babies – Moms & Babies - People.com
  19. ^ Takeda, Allison (2013年10月25日). “Miranda Kerr, Orlando Bloom Split After Three Years of Marriage”. Us Weekly. 2013年10月25日閲覧。
  20. ^ ケイティ・ペリー、オーランド・ブルームと結婚間近?”. VOGUE JAPAN (2018年10月24日). 2018年12月19日閲覧。
  21. ^ ケイティ・ペリーがオーランド・ブルームと婚約!”. VOGUE JAPAN (2019年2月15日). 2019年2月16日閲覧。
  22. ^ ケイティ・ペリー、新曲「Never Worn White」のリリースとともに妊娠を発表した理由を明かす”. Billboard JAPAN (2020年3月6日). 2024年3月4日閲覧。
  23. ^ ケイティ・ペリー第1子出産!婚約者オーランド・ブルームと声明発表”. ライブドアニュース. 2024年3月4日閲覧。
  24. ^ a b Pilger, Sam (2007年5月27日). “Va-Va Bloom”. The Sunday Telegraph. http://www.news.com.au/sundaytelegraph/story/0,,21792764-5006011,00.html 2007年5月26日閲覧。 
  25. ^ The Orlando Bloom Files: Biography
  26. ^ Slotek, Jim (2007年5月24日). “Bloom ready to walk the plank”. 24 Hours. http://vancouver.24hrs.ca/Entertainment/2007/05/23/4200811-sun.html 2007年5月24日閲覧。 
  27. ^ “「ディスレクシア(読字障害)はギフト。僕に頑張ることを教えてくれた」オーランドブルーム”. Spotlight. (2015年8月20日). http://spotlight-media.jp/article/183217897738036799 2015年8月20日閲覧。 
  28. ^ “セリフが覚えられない オーランド・ブルーム、失読症との闘いを告白した”. シネマトゥデイ. (2010年6月7日). https://www.cinematoday.jp/news/N0024840 2013年1月3日閲覧。 
  29. ^ a b Pearce, Garth (2007年5月27日). “On the move: Orlando Bloom”. The Sunday Times (London, UK). http://driving.timesonline.co.uk/tol/life_and_style/driving/article1839396.ece 2007年5月27日閲覧。 
  30. ^ Ten Hollywood Celebrities Who Have Spoken Out About Their Religion”. Hollywood Reporter (8/30/2015). 8/30/2015閲覧。
  31. ^ “オーランド・ブルーム、創価学会の池田大作氏の言葉を引用する”. フロントロウ. (2016年9月28日). https://front-row.jp/_ct/17068122 2018年12月19日閲覧。 
  32. ^ “Orlando Bloom's heartbreaking tribute to dying grandma as he gives her goodbye kiss”. デイリー・ミラー. (2018年10月6日). https://www.mirror.co.uk/3am/celebrity-news/orlando-blooms-heartbreaking-tribute-dying-13371452 2018年12月19日閲覧。 
  33. ^ Orlando Bloom on Buddhism, Nam-myoho-renge-kyo and Daisaku Ikeda. - YouTube
  34. ^ a b Jones, Alison (2007年5月23日). [asp?r=149902 “Celebrity Interview: Where There's a Will...”]. TeenHollywood.com. asp?r=149902 2007年5月24日閲覧。 
  35. ^ “UNICEF People”. UNICEF.org.. (2016年10月13日). https://www.unicef.org/people/people_51539.html 2016年10月13日閲覧。 
  36. ^ “Miranda Kerr and Orlando Bloom chip in for bush fire relief”. Herald Sun. (2009年2月12日). http://www.news.com.au/heraldsun/story/0,21985,25043499-5012974,00.html 2009年2月12日閲覧。 
  37. ^ “UNICEF Goodwill Ambassador Orlando Bloom visits conflict-hit Ukraine to highlight the importance of education in emergencies”. UNICEF. (2016年5月4日). オリジナルの2019年9月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190927022135/https://www.unicef.org/media/media_91052.html 2024年3月4日閲覧。 
  38. ^ “オーランド・ブルーム氏がウクライナへ ゼレンスキー大統領とも会談”. 朝日新聞. (2023年3月28日). https://www.asahi.com/articles/ASR3X020SR3WUHBI03N.html 2024年3月4日閲覧。 
  39. ^ The stars of The Lord of the Rings trilogy reach their journey's end”. SciFi.com. 2007年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年5月31日閲覧。
  40. ^ The Epic Life of Orlando Bloom”. Gentleman's Quarterly. 2007年5月30日閲覧。
  41. ^ Los Angeles ‘’Times’’, “Alleged ‘bling ring’ member ordered to stand trial over burglary at star’s home”, 2 Dec. 2009
  42. ^ “「パイレーツ・オブ・カリビアン」新作が2017年7月公開、敵役にハビエル・バルデム”. 映画ナタリー. (2016年9月21日). https://natalie.mu/eiga/news/202559 2016年9月21日閲覧。 
  43. ^ sea8 (2017年8月25日). “平川大輔、変幻自在の声優・ひらりんの魅力に迫る!”. ciatr[シアター] (株式会社viviane). https://ciatr.jp/topics/196852 2023年11月30日閲覧。 


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