にしおかすみこ
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来歴
- 1994年 - 太田プロダクションから「西岡すみこ」名義でデビュー。
- 1999年 - 11月28日放送の『爆笑オンエアバトル』(NHK総合)で、女性ピン芸人では初のオンエアを勝ち取る。
- 2002年 - ワタナベエンターテインメントに移籍し、嶋岡里美とコンビ「つぶつぶ」を結成。
- 2005年 - 「つぶつぶ」を解散し、以降は再びピン芸人として活動。同時期に芸名を「西岡すみこ」から、現在の「にしおかすみこ」に改名[2]。
- 2006年 - 『くるくるドカン〜新しい波を探して〜』(フジテレビ)のさざなみ芸人コーナー出演をきっかけに、次第にブレイク。
- 2009年 - 8月、落語家春風亭小朝に入門。高座名は「春風こえむ」。なお、「こえむ」という名前の由来は、師匠の小朝の"こ"と、ドMの"えむ"を取って付けられた。
- 2010年 - 7月20日放送の『紳助社長のプロデュース大作戦!』(TBSテレビ)で、渡辺謙から映画『インセプション』の日本語吹き替え(アフレコ)の声優に抜擢される。渡辺のアドバイスを受けながら練習を重ね、試験に合格。アフレコ本番が終わり、当時渡辺の妻だった南果歩と共にプレミア試写会があるハリウッドへ向かい、渡辺夫婦と共にレッドカーペットを歩く。そこでファンだったレオナルド・ディカプリオと共演した。
- 2021年 -酔っ払いの父、認知症の母、ダウン症の姉を題材にした「ポンコツ家族」のタイトルのブログを始め反響を呼ぶ。
芸風
女王様キャラ
女王様キャラは、にしおかが一般に認知されるきっかけとなったネタである。SMの女王様の衣装で登場。BGMはMAXIMIZORの『CAN'T UNDO THIS!!』[3](お笑いライブ等ではRHYTHM DEVICEの「ACID ROCK」など)。鞭を引っ張って「ア゛ーーーーーッ!」と絶叫した後、「にしおかぁ〜っ、すみこだよぉ〜」と自己紹介し、続いて「…ってのはどこのどいつだぁ〜い?」「お前かっ!?」もしくは「アタシだよッ!」で始まり、自分のことや身の周りの身近な人をテーマに漫談をする。当初は「欲しがり屋さんだねぇ〜」等のSMにありがちな台詞も織り交ぜていたが、ブレイク後には使わなくなった。オチが付いたところで、「満足かい? この、ブタ野郎!」で締める[4]。女王様キャラを生かした体験談ネタが中心。「総武線快速のボックスシートの話」「総武線に母と乗った時の話」等、JR総武線にまつわるネタが多い。だが、芸能人いじりのネタを披露するときもある。ネタやトークの流れで、共演者を鞭で思いきり打つことがあり、番組中に制裁役をすることもある[5]。三点倒立の姿勢から一発ギャグ(「犬神家!」「八つ墓村!」「回転ベッド!」など)を見せる[6]。なお、ボンデージの衣装はコスプレショップで、鞭は行き付けのアダルトグッズショップで購入したと語っている[7]。
この「女王様キャラ」に至るまでに、鼻毛、通りすがりのバレリーナ、巫女、シンクロ選手、忍者、花魁、エロ女、「死にたいわ」が口癖の女、電飾女、逆立ち漫談女、留守電女、ルンルン花の妖精(お花マン)、サンバを考えた[8][9]。このうちサンバネタは、ちょうど『マツケンサンバ』が流行っていた頃で、私もやってみようと思ったという[10]。
女王様キャラでないときは、気弱で腰が低く控えめな態度を取る。元々、かなり気が小さい性格からとのこと[11]。
着用しているボンデージは、長らく自前で用意した1着しか持っておらず、色落ちを気にして滅多に洗えないと、女性週刊誌『女性セブン』2007年2月1日号のインタビューで答えた。また、同じ衣装を続けて使用した後は、衣装の臭いがかなりきつくなったこともあったという[11]。2007年になってテレビの出演機会が増えた事もあり、そのインタビュー掲載直後にようやく衣装を新調できた。なお番組や舞台によっては上着を羽織って露出を抑えている[12]。
SMキャラのネタ元はレイザーラモンHG(レイザーラモン)で、HGを参考にして衣装を作った[13]。また、本格的にこれを始めるきっかけになったのは、ある私立小学校の「6年生を送る会」に呼ばれて、このSMキャラのネタをしたところ、大ウケだったことからという[10]。
女王様キャラ以後
2008年以降、『エンタの神様』(日本テレビ)のようなネタ番組以外では、特定のキャラクターを演じるのではなく素のにしおかすみことしてテレビに出演することが多くなった。2009年8月からは、春風亭小朝の指導のもと落語に挑戦。以後、着物を着ての落語スタイルでの芸を披露することがある。準決勝まで進出した2010年のR-1ぐらんぷりでも、この落語スタイルでのネタを演じていた[14]。落語を始めた背景には、トーク下手を解消したいということと、常に「消えそうな芸人ランキング」で上位にランクインしていたのを知って「さすがにこれはまずい」と思ったこと[15]、また「SMキャラではCMの仕事が入りにくい」「このキャラで芸能界を生き残るのは難しい」と思ったことからという[11]。
ブレイク前のピン芸人時代の活動内容
- 変な母親 - 漫談仕立てで、鋭い観察眼と甲高い声を生かした、早口トークで披露。
- 総武線ネタ
- ジムに現れるマッチョな男の話 - 早口すぎるとの指摘。
- モノマネ - 川原亜矢子や志村けんのモノマネで、もしも○○が、○○だったらという言い回しで始まる。
- 最近あった話 - 「最近あったことなんだけど、喋っていいかなぁ?」という言葉とともに始まる漫談。
- (※自著『化けの皮』の『キャラ』の章(37-44ページ)などより)
人物
- 身長163cm。
- 足のサイズ24.5cm。
- 血液型はA型。
- 大学時代は仕事があまり無かったことなどもあり、「真面目に出席して、真面目に授業を受け、レポートも提出していた」と語る一方、「あるスポーツ系のサークル(当時約100名在籍)に入部していたが、暗くて変な奴という印象を与えていたのか、このサークルで親しくなった人は一人もいませんでした」とのこと[16]。
- 一歳年上のダウン症の姉がいる[17][18]。コロナ禍をきっかけに千葉の実家に戻った際、母親の認知症が発覚し、東京の自宅を引き払って介護に追われる生活となる。以降は自身の介護体験等を語る活動が多くなっている[19][20][21][22]。
- ^ 京成らいん(京成電鉄発行)Vol.615「プラットホームで会いましょう(にしおかすみこ)」プロフィール欄。
- ^ イオレ|ニュース アーカイブ エンタメ120星運占い
- ^ “魂ラジレポート・2010年3月16日”. 福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ(ニッポン放送)番組公式ブログ (2010年3月16日). 2014年9月18日閲覧。
- ^ ビクターエンタテインメント『にしおかすみこ あたしだよ!!』紹介など
- ^ 自著『化けの皮』41ページなど
- ^ “にしおかすみこ暴走、女王様衣装外で大胆「犬神家!」”. ORICON STYLE (2008年6月24日). 2014年9月18日閲覧。など。
- ^ 自著『化けの皮』30-31ページ『ムチ(1)』の章より。
- ^ “番組放送内容 2007年9月10日”. 嵐の宿題くん(日本テレビ)番組公式サイト (2007年9月10日). 2015年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月18日閲覧。など。
- ^ 婦人公論 2007年11月22日号 60-63ページ
- ^ a b 自著『化けの皮』37-44ページ『キャラ』の章より。
- ^ a b c 週刊現代 2008年8月23日・30日号 30ページ
- ^ 『女性セブン』(小学館)2007年2月1日号でのインタビュー(163ページ)より。
- ^ “にしおかすみこ、HGから衣装「パクリました!」”. ORICON STYLE (2007年9月15日). 2014年9月18日閲覧。
- ^ “1/25(火) 楽屋裏”. R-1ぐらんぷりオフィシャルサイト (2011年1月25日). 2014年9月18日閲覧。[リンク切れ]など。
- ^ 週刊朝日 2009年5月15日号 115ページ
- ^ 自著『化けの皮』の「思い出」の章 など
- ^ 自著『化けの皮』193ページ
- ^ “怒鳴る母、汚れた家…にしおかすみこが変わり果てた実家に暮らすと決意するまで”. FRAU. 2021年9月21日閲覧。
- ^ カオスな実家暮らし にしおかすみこさんの介護NHK福祉情報サイトハートネット
- ^ [にしおかすみこさん](下)姉はダウン症 身の回りの世話をするのは認知症の母 私は、母の面倒をヨミドクター2023年1月29日付
- ^ 女王様芸人にしおかすみこさんを変えた 認知症の母との愛ある生活朝日新聞アピタル2022年1月13日付
- ^ にしおかすみこ「認知症、ダウン症」家族との日々東洋経済オンライン
- ^ サンデー毎日 2007年1月7日・14日号 163ページ
- ^ "にしおかすみこ ベジタブルカービングで鮮やか「龍」完成 「凄すぎる」「超絶技巧」と絶賛の嵐". スポニチ. 5 February 2022. 2022年2月8日閲覧。
- ^ 未来創造堂 2008年10月31日放送
- ^ マラソン 3時間55分23秒 にしおかすみこのすっぴんブログ
- ^ “にしおかすみこ“ボンデージ姿”で激怒 『ナンバMG5』で森川葵の母親役「どんなドラマ?」”. マイナビニュース (マイナビ). (2022年4月20日) 2022年4月20日閲覧。
- ^ 紳助社長のプロデュース大作戦!内にて、渡辺謙からの指名により、吹き替えを行った。後日、そのアフレコの様子が、同番組内で放送された。
- ^ “お笑いタレント にしおかすみこさん、46歳にして見事な腹筋を披露!置き換えダイエットコーヒー「CaFelice」で、1ヶ月間 1日1食置き換えダイエットに挑戦”. PR TIMES. 株式会社 PR TIMES (2021年7月12日). 2022年7月31日閲覧。
固有名詞の分類
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