電子供与体とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 電子供与体の意味・解説 

でんし‐きょうよたい【電子供与体】

読み方:でんしきょうよたい

化合物形成など、原子分子イオンの間で電子移動を伴う際に、ほかに電子与えるもの。→電子受容体


電子供与体

英訳・(英)同義/類義語:electron donor

酸化還元酸塩基反応において電子対提供する側の原子分子原子団還元剤であり、ルイスの定義による塩基ルイス塩基)でもある。

電子伝達体

(電子供与体 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 02:26 UTC 版)

電子伝達体(でんしでんたつたい)とは生体内における電子伝達反応を担う化合物の総称である。電子伝達体の多くには、補酵素補欠分子族の中でも特に鉄、あるいはそれに含まれない多くの物質が含まれているが、その全てが電子を受け取る「酸化型」および電子を与える「還元型」の2つの状態を取る。また二電子還元を受けるものでは中間型(一電子還元型)も取り得る。別名水素伝達体、電子伝達物質など。


  1. ^ http://toxics.usgs.gov/definitions/electron_acceptor.html
  2. ^ a b Jensen, W.B. (1980). The Lewis acid-base concepts : an overview. New York: Wiley. ISBN 0-471-03902-0 


「電子伝達体」の続きの解説一覧

電子供与体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:47 UTC 版)

ニトロゲナーゼ」の記事における「電子供与体」の解説

ニトロゲナーゼ反応用いられる電子主要な代謝系発酵ピルビン酸酸化など)によって還元され電子伝達体によって供与される。嫌気性グラム陽性菌であるClostridium pasteurianumはフェレドキシンを電子供与体として用いている。また、Azotobacter vinelandiiのような共生的な窒素固定微生物は、フェレドキシン比べて酸化還元電位の高いフラボドキシン用いている。また、根粒菌やThiocapsa roseopersicinaのような光合成細菌においては還元ATPアーゼ活性によって生じた水素uptake-ヒドロゲナーゼによって再酸化し、電子供与体の再還元用いている。

※この「電子供与体」の解説は、「ニトロゲナーゼ」の解説の一部です。
「電子供与体」を含む「ニトロゲナーゼ」の記事については、「ニトロゲナーゼ」の概要を参照ください。


電子供与体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 07:41 UTC 版)

電子伝達系」の記事における「電子供与体」の解説

今日生物圏では、最も一般的な電子供与体は有機分子である。有機分子エネルギー源として用い生物は、有機栄養生物呼ばれる動物菌類原生成物等の有機栄養生物植物菌類等の光合成生物で、全ての生物大多数占める。 原核生物中には無機物質エネルギー源として用いることのできるものもあり、このような生物無機栄養生物呼ばれる無機の電子供与体には、水素一酸化炭素アンモニア亜硝酸塩硫黄硫化物第一鉄イオン等がある。無機栄養生物は、地球表面から数千m地下岩石形成領域生育しているものも発見されている。その分布域の広さから、実際無機栄養生物は、有機栄養生物光合成生物上回る数が生息しているのかもしれない。 この種の代謝は、有機分子利用よりも先立っているはずであり、エネルギー源として無機の電子供与体の利用は、特に進化学分野興味持たれている。

※この「電子供与体」の解説は、「電子伝達系」の解説の一部です。
「電子供与体」を含む「電子伝達系」の記事については、「電子伝達系」の概要を参照ください。


電子供与体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/30 07:26 UTC 版)

電子伝達体」の記事における「電子供与体」の解説

電子供与体(でんしきょうよたいelectron donor)とは、自分自身電子を他の化学物質転移させる化学物質である。電子授与は電子供与体自身酸化させ、また、電子受容体還元させる。このため電子受容体本質的に(特定の物質対す還元剤である。 電子供与体が電子与え能力程度イオン化エネルギーとして測定できるイオン化エネルギーとは、最高被占軌道HOMO)から電子放出させるのに要するエネルギー大きさである。化学において、電子一つだけでなく2つ渡して共有結合形成する電子供与体はルイス塩基分類される生物学において、電子供与体による電子受容体への電子供与エネルギー放出させる。この過程電子伝達系)において電子供与体は酸化され、受容体還元される細菌などの微生物電子伝達系によりエネルギーを得る。電子伝達系細胞呼吸にも関与する炭化水素クロロエチレンなどの低級塩素化溶媒土壌有機物還元され無機化合物などは生細胞において電子供与体となり得る

※この「電子供与体」の解説は、「電子伝達体」の解説の一部です。
「電子供与体」を含む「電子伝達体」の記事については、「電子伝達体」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「電子供与体」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「電子供与体」の関連用語

電子供与体のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



電子供与体のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの電子伝達体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのニトロゲナーゼ (改訂履歴)、電子伝達系 (改訂履歴)、電子伝達体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS