ルイスの定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 08:10 UTC 版)
詳細は「en:Lewis acids and bases」を参照 ルイスによる以下の電子対の授受による酸と塩基の定義は、ブレンステッド・ローリーの定義より更に広範な範囲をカバーする: 酸:電子対の受容体MF2(p346) 塩基:電子対の供与体MF2(p346) ブレンステッド・ローリーの塩基Bは、プロトン H + {\displaystyle {\ce {{H+}}}} を受け取る際、B内にある電子対を H + {\displaystyle {\ce {{H+}}}} に供与する事により、 HB + {\displaystyle {\ce {{HB+}}}} を作るので、ブレンステッド・ローリーの塩基はルイスの塩基でもあるMF2(p346)。同様の理由により、ブレンステッド・ローリーの酸はルイスの酸でもあるMF2(p346)。 しかしルイスの定義は、プロトン H + {\displaystyle {\ce {{H+}}}} の授受を伴わない反応に対しても酸や塩基を定義できる事に利点がある。例えば反応 A l 3 + + 6 H 2 O {\displaystyle \mathrm {Al} ^{3+}+6\mathrm {H_{2}O} } ↽ − − ⇀ {\displaystyle {\ce {\ <=>\ }}} A l ( H 2 O ) 6 3 + {\displaystyle \mathrm {Al} (\mathrm {H_{2}O} )_{6}{}^{3+}} ではプロトン H + {\displaystyle {\ce {{H+}}}} の授受は行われないが、 H 2 O {\displaystyle \mathrm {H_{2}O} } が電子対を供与し A l 3 + {\displaystyle \mathrm {Al} ^{3+}} が受容するため、ルイスの定義における酸 A l 3 + {\displaystyle \mathrm {Al} ^{3+}} と塩基 H 2 O {\displaystyle \mathrm {H_{2}O} } であるMF2(p346)。
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