論理記号とは? わかりやすく解説

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ろんり‐きごう〔‐キガウ〕【論理記号】

読み方:ろんりきごう

記号論理学で、論理式構成するのに用い記号論理積の「∧」、論理和の「∨」、否定の「〜」など。存在記号の「∃」、全称記号の「∀」を含めることもある。論理演算子

論理記号の画像

論理演算

(論理記号 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/31 11:56 UTC 版)

論理演算(ろんりえんざん、logical operation)は、論理式において、論理演算子などで表現される論理関数(ブール関数)を評価し(正確には、関数適用を評価し[1])、変数(変項)さらには論理式全体の値を求める演算である。

非古典論理など他にも多くの論理の体系があるが、ここでは古典論理のうちの命題論理、特にそれを形式化したブール論理に話を絞る。従って対象がとる値は真理値の2値のみに限られる。また、その真理値の集合(真理値集合)と演算(演算子)はブール代数を構成する。

コンピュータのプロセッサプログラミング言語で多用されるものに、ブーリアン型を対象とした通常の論理演算の他に、ワード等のビット毎に論理演算を行なう演算があり、ビット演算という。

なお、証明論的には、公理推論規則に従って論理式を変形(書き換え)する演算がある(証明論#証明計算の種類)。

演算の種類

ここでは1出力の関数のみを扱う。2出力以上の関数は、(実装はともかく)論理的には1出力の関数を並べるだけであり自明と言ってよいであろう。以下では、真理値の記号は {0, 1} とする。

1入力

1入力1出力のブール関数は以下の4通りのみであり、その中でトリビアルでない、興味があるものはNOTだけであろう。

  • 入力がなんであれ、常に 0 を出力する
  • 入力がなんであれ、常に 1 を出力する
  • 入力がなんであれ、入力と同じ値をそのまま出力する
  • 入力が 0 であれば 1 を、入力が 1 であれば 0 を出力する。すなわち入力の反転(「否定」とも言う)を出力する (NOTあるいはinversion、以下では ¬ の記号を使う)

2入力

2つの入力 PQ に対し、以下の16通りが全てである。

この節、および以降に続く節では、に ∨、に ∧ の記号を使う。

矛盾
記法 等価式 真理値表 ベン図


恒真
記法 等価式 真理値表 ベン図


論理積
記法 等価式 真理値表 ベン図
P


否定論理積
記法 等価式 真理値表 ベン図
PQ
P | Q
P NAND Q
P → ¬Q
¬PQ
¬P


非含意
記法 等価式 真理値表 ベン図
P


含意 (条件式)
記法 等価式 真理値表 ベン図
PQ
P


命題 P
記法 等価式 真理値表 ベン図
P                   
  Q
0 1
P 0    0   0 
1    1   1 


否定 P
記法 等価式 真理値表 ベン図
¬P                   
  Q
0 1
P 0    1   1 
1    0   0 


逆非含意
記法 等価式 真理値表 ベン図
P


逆含意
記法 等価式 真理値表 ベン図
P


命題 Q
記法 等価式 真理値表 ベン図
Q                   
  Q
0 1
P 0    0   1 
1    0   1 


否定 Q
記法 等価式 真理値表 ベン図
¬Q                   
  Q
0 1
P 0    1   0 
1    1   0 


排他的論理和
記法 等価式 真理値表 ベン図
P


同値 (必要十分条件)
記法 等価式 真理値表 ベン図
P


論理和
記法 等価式 真理値表 ベン図
P


否定論理和
記法 等価式 真理値表 ベン図
PQ
P NOR Q
P


定理

以上の演算に対して成り立っている定理として、以下のようなものがある。(証明論的には(「命題論理の証明論」)、以下の等式のいくつかに相当する公理 and・or 推論規則が採用される)




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