除算記号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/25 01:15 UTC 版)
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除算記号(じょさんきごう、じょざんきごう)は、除算を表す演算子記号である。日本語では一般に「わる」と読む。
英語圏(および日本語圏)で主に使われる「÷」がUnicodeでは division sign(除算記号)となっているが、分野や国によっては他の記号が除算記号として使われることもある。
÷
この記号は横線の上下に点を書く。分数表記を抽象化し、横棒と、その上下の分子と分母それぞれを点で表したものが元となっているといわれている。
この記号はスイスのヨハン・ハインリッヒ・ラーンが1659年に代数学の書 Teutsche Algebra で発表した。同書の編集者だったジョン・ペルを考案者とする説もある。なお同書で使われた乗算記号は「*」である。
その後ペルが記した書籍で一般に認知されるようになった。その後ノルウェーやデンマークを含むヨーロッパの一部で除算記号として使用されたことや、アイザック・ニュートンなどがこの記号をよく使ったため、一般に使用されるようになる。
今日では電卓などにおける割り算のボタンや、割り算の計算式などで使用されている。
剰余付き除法では、「÷」を「⋯」と併用する「a ÷ b = c ⋯ d」(a, b, c, d は整数)の形で、整商と剰余を同時に表す。この例は日本語では「a 割る b は c 余り d」と読み、「a = b × c + d」あるいは「a ÷ b = c + d ÷ b」と等価である。
÷以外の除算記号
分野や国などによっては、「÷」の代わりに以下のような記号が除算記号として使われる。
「∕」(スラッシュ)、分数形式及び「\」(バックスラッシュ)
「∕」(スラッシュ)はイギリスのウィリアム・オートレッドが1631年に Clavis Mathematicae で使ったのが最初とされ、除算の記号としては「÷」より古い。
「∕」は現在ではほとんどのプログラミング言語で除算記号として使われている。これはASCIIに「÷」が無いためである。同様に乗算記号としては「×」の代わりに「*」が用いられるが、/ と * との間には(通常の÷と×と同様)優先順位に上下はなくどちらも左結合としている(したがって、例えば a / b * c は (a / b) * c である)ものがほとんどである。一方通常の算術の記法としては、並置によって積を表す際に、a/bc で
除算記号と同じ種類の言葉
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