比翼の鳥とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > > 比翼の鳥の意味・解説 

ひよく‐の‐とり【比翼の鳥】

読み方:ひよくのとり

雌雄それぞれが目と翼を一つずつもち、2羽が常に一体となって飛ぶという、中国空想上夫婦の仲のよいことにたとえられる

極楽鳥(ごくらくちょう)の別名。


比翼の鳥

作者都筑道夫

収載図書雪崩太郎全集
出版社出版芸術社
刊行年月1993.9
シリーズ名ふしぎ文学館

収載図書雪崩太郎全集都筑道夫恐怖短篇集成 3
出版社筑摩書房
刊行年月2004.7
シリーズ名ちくま文庫


比翼の鳥

作者八剣浩太郎

収載図書浮かぶ瀬もなし
出版社徳間書店
刊行年月1998.7
シリーズ名徳間文庫


比翼の鳥

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/21 02:27 UTC 版)

三才図会(1607-1609年)

比翼の鳥(ひよくのとり、: 比翼鸟)は、古代中国の伝説上の生物。鶼鶼、蛮蛮とも呼ばれる。伝説では、1つの翼と1つの眼しか持たないため、雄鳥と雌鳥が隣り合い、互いに飛行を支援しなければ飛ぶことができない。『山海経』の「五蔵山経西山経」によれば、この鳥が現れると、洪水が起きるという。『爾雅』の郭璞による注釈によれば、鳧(マガモ)に似て、青赤色をしている。

比翼の鳥の登場する、中国唐代の詩人・白居易の長編詩『長恨歌』の一節「在天願作比翼鳥、在地願爲連理枝」はよく知られ、男女の仲睦まじい様子を意味する故事成語比翼連理」の由来となっている[1]

伝説

比翼の鳥の伝説に関する古典上の記述には、以下のものがある。

山海経』「海外経海外南経」
「比翼鳥在其東,其為鳥青、赤,両鳥比翼。一曰在南山東。」
『山海経』「五蔵山経西山経」
「崇吾之山……有鳥焉,其状如鳧,而一翼一目,相得乃飛,名曰蛮蛮,見則天下大水。」
爾雅』「釋地」
「南方有比翼鳥焉,不比不飛,其名謂之鶼鶼。」[2]
郭璞注「似鳧,青赤色。」
博物志中国語版
「南方有比翼鳥,飛止飲啄,不相分離……死而復生,必在一処。」
『瑞応図』
「王者徳及高遠,則比翼鳥至。」
曹子建集中国語版[3]「送応氏」
「山川阻且遠,別促会日長,願為比翼鳥,施翮起高翔。」

脚注

  1. ^ 株式会社大紀元 (2006年6月24日). “「比翼の鳥」と「連理の枝」の由来”. 大紀元日本. 株式会社大紀元. 2018年5月6日閲覧。
  2. ^ 『爾雅』「釋地」”. 中國哲學書電子化計劃. 2018年5月6日閲覧。
  3. ^ 中国三国時代の魏の詩人・曹植による詩文集。

関連項目




比翼の鳥と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「比翼の鳥」の関連用語

比翼の鳥のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



比翼の鳥のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの比翼の鳥 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS