お姫様抱っこ
別表記:お姫様だっこ、お姫さまだっこ、御姫様抱っこ
お姫様抱っこ(お姫様だっこ)は、人を横向きに抱え上げ、両腕でそれぞれ胴(背中)と脚(膝裏)部分を持ち上げるように支える抱き方の通称・俗称。「横抱き」とも表現できるが、「横抱き」が必ずしも「お姫様抱っこ」をのみ意味するとは限らない。
日本語の「お姫様抱っこ」という表現は、元号が平成になってから俗語として生まれ定着した言葉とされる。この言葉が生まれた背景には、少女漫画をはじめとするサブカルチャーがあるとされ、実際マンガ・アニメ・テレビドラマなどでは、男女が結ばれる劇的なシーンでお姫様抱っこが行われる場合がよくある(というステレオタイプがある)。
西欧では「お姫様抱っこ」は「結婚式に臨んだ新郎新婦が取るポーズ」として定着しており、名称も「bridal carry」と呼ばれている。「princess carry」という表現が用いられる例もあるが、bridal carry ほど一般的な表現とは言いにくい。英語の「princess carry」が日本語の「お姫様抱っこ」の語源になったとも考えにくく、むしろ逆であろうと推察される。
いわゆるイケメンにお姫様抱っこされる、というシチュエーションは、多くの女性が少なからず憧れる少女漫画的な願望として扱われる。
お姫様抱っこの姿勢は、抱かれる側の者が何もせず、抱く側の者の膂力と腕力のみで全体重を支える必要がある。そのため抱く側の負担が高く、相応に実現難易度も高い。
ちなみに日本相撲協会は「関取にお姫様抱っこしてもらえる権」を抽選で配布したことがある。
お姫様抱っこは、「花婿が花嫁を抱える」「英雄がヒロインを抱える」「王子さまがお姫さまを抱きかかえる」といったシチュエーションで思い描かれることが多い。実際的な場面では、介護や遭難者の救出といった場面でお姫様抱っこの形が用いられることも多い。
おひめさま‐だっこ【▽御姫様抱っこ】
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