塩ビモノマー
別名:塩化ビニルモノマー、塩化ビニールモノマー
塩化ビニルの単量体(モノマー)。ポリ塩化ビニルの原料として用いられる。ポリ塩化ビニルは塩ビ樹脂とも呼ばれ、塩化ビニールシートなどに用いられている。
塩ビモノマーは「クロロエチレン」の別名であり、単に「塩化ビニル」とも呼ばれるが、一般的に塩ビとして知られているポリ塩化ビニルと区別するなどの目的のために「塩ビモノマー」と呼ばれることが多い。
塩ビモノマー自体は有害物質であり、可燃性であり燃やすと塩化水素ガスを発する。吸引すると喉の粘膜などを刺激して炎症を起こす。また、発癌性も指摘されている。有害性が指摘されるまでは、スプレーの噴霧助剤などとして日本でも使用されていた。現在ではもっぱら塩ビの素材として製造されている。
えんかビニル‐モノマー〔エンクワ‐〕【塩化ビニルモノマー】
クロロエチレン
(塩化ビニルモノマー から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/15 09:17 UTC 版)
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クロロエチレン | |
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別称
塩化ビニル(vinyl chloride)
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 75-01-4 |
KEGG | C06793 |
特性 | |
化学式 | C2H3Cl |
モル質量 | 62.5 |
外観 | 無色気体 |
匂い | 甘ったるい臭気 |
密度 | 8, 気体(15℃) |
相対蒸気密度 | 2.2 |
融点 | −154℃ |
沸点 | −13℃ |
出典 | |
国際化学物質安全性カード | |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
クロロエチレン(chloroethylene)は、塩素とビニル基からなる有機化合物である。化学式はCH2=CHClである。塩化ビニル(vinyl chloride)とも呼ばれる。IUPAC名はクロロエテン(chloroethene)である。

付加重合させるとポリ塩化ビニルになる。ポリ塩化ビニルを単に塩化ビニルと略称することがあるため、クロロエチレン、すなわち単量体(モノマー)の塩化ビニルであることを特に明示したい場合には塩化ビニルモノマーと呼ばれることがある。
製法
クロロエチレンの工業的製法には、直接塩素化法とオキシ塩素化法がある。
直接塩素化法では、まず塩化鉄(III)を触媒としてエチレンと塩素を反応させ、1,2-ジクロロエタン(エチレンジクロリド)を生成する。なお、この際に用いるエチレンはナフサの熱分解により、塩素は塩化ナトリウム(食塩)の電気分解により得られる。
塩化ビニルモノマーと同じ種類の言葉
モノマーに関連する言葉 | ヌクレオソームモノマー スチレンモノマー 塩化ビニルモノマー 塩ビモノマー(えんビモノマー) モノマー(モノマ) |
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