塩化ピリジニウムとは? わかりやすく解説

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塩化ピリジニウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 05:45 UTC 版)

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塩化ピリジニウム[1][2]
識別情報
CAS登録番号 628-13-7 
PubChem 69401
UNII 1U87419851 
EC番号 211-027-4
特性
化学式 C5H6NCl
モル質量 115.56 g/mol
外観 吸湿性白色結晶
密度 1.34 g/cm3
融点

144 °C, 417 K, 291 °F

沸点

分解

への溶解度 85 g / 100 mL
溶解度 クロロホルムエタノールに可溶、ジエチルエーテルに不溶
蒸気圧 1 (0 °C)
酸解離定数 pKa 5
危険性
安全データシート(外部リンク) [1]
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 警告(WARNING)
Hフレーズ H302, H312, H315, H319, H332, H335
Pフレーズ P261, P264, P270, P271, P280, P301+312, P302+352, P304+312, P304+340, P305+351+338, P312, P321, P330, P332+313
主な危険性 刺激性
NFPA 704
0
2
0
引火点 不燃性
発火点 不燃性
半数致死量 LD50 1600 mg/kg (ラット、経口)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

塩化ピリジニウム(Pyridinium chloride)は、化学式C5H5NHClの有機化合物である。

合成

塩化ピリジニウムは、ピリジンが溶解したジエチルエーテル塩酸を通すことにより得られる。反応は、以下のとおりである。

酸性度

ピリジニウムイオンを含む塩化ピリジニウムのpKaは約5であり、典型的なアミンと比べて若干酸性である。これは、窒素原子の軌道混成のためで、窒素原子がSP3混成軌道にあるアンモニウムイオンと比べ、ピリジニウムイオンでは窒素原子がSP2混成軌道にあり、より電気陰性である。そのため、アミンよりも強い酸となり、塩基により脱プロトン化しやすくなる[3]

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ Pyridine hydrochloride(628-13-7) MSDS Melting Point Boiling Point Density Storage Transport”. ChemicalBook. 2019年3月22日閲覧。
  2. ^ Wilson, Michael W. (2001). "Pyridinium Chloride". Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (英語). John Wiley & Sons. doi:10.1002/047084289x.rp287m. ISBN 9780470842898
  3. ^ Pyridine: synthesis and reactivity | BrainyResort” (英語). Brainy Resort (2016年11月8日). 2019年3月28日閲覧。



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