四徳川
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 04:50 UTC 版)
四徳川・概略図 折草峠 県道210号 ハンノ入沢 番場入沢 四徳鉱泉 旧北川集落跡 小河内沢 能徳沢 四徳取水口 桑原の滝 竹倉沢 銭沢 板山沢 四徳発電所 小渋湖 四徳大橋 小渋峡は大鹿村、松川町、中川村の町村境になっており、南北両岸からさまざまな沢が流入する。なかでも北から来る四徳川(しとくがわ)は、駒ヶ根方面に抜ける折草峠から発する川で、三六災害ではこの河川沿いでも山の崩落があった。 四徳川に支流の小河内川が合流するあたりには、かつて四徳地区があった。四徳地区は平家の落人伝説のある村で、700年あまりの歴史を有し、災害時には80戸500人ほどの人口があった。付近は主に花崗岩からなる山に囲まれていて、この花崗岩が風化して脆弱な地層(真砂土)になっていた。 三六災害の集中豪雨によって発生した鉄砲水と土砂崩れに襲われ、四徳地区は全戸の8割に相当する61戸が被害を受けて7名の死者を出し、学校も失われた。この壊滅的被害によって、住民は集団移住をして集落は無人となった。 四徳にはもともと温泉(四徳温泉)があったが、集団移住に伴い、新たに生まれたダム湖(小渋湖)の湖岸の斜面まで湯を引き、新たに「小渋湖温泉」として再開発され中川村の観光の拠点となっている。 四徳川では、上流からいくつかの堰堤で取水し四徳発電所で利用している。その一部は山腹の灌漑にも利用されている。
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