ボール紙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/10 13:21 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ボール紙(ボールがみ)は、元来は、藁パルプで作った板紙。ボールは、英語のboard(板。ボード、古くはボールドとも)に由来する。
近年になり、木材パルプで作った白ボールなども現れ、これらを含め板紙全般をボール紙と呼ぶことも多い。これらと区別するため、藁パルプを使ったボール紙は黄ボールと呼ぶ。他にも「布ボール」「マニラボール」「茶ボール」「チップボール」「コートボール」などがある。
段ボールは、原紙にボール紙を使ったため、この名がある(ただし現在は、段ボール原紙は古紙を主原料とする)。
日本におけるボール紙の国産化
日本においては明治時代初期まで板紙の国内生産がなされておらず、輸入に頼らざるをえない状況であったが、佐久間貞一が明治9年に国産板紙の製造に成功し、明治21年にはその量産化に成功した。
ボール紙の国産化と量産化の成功は産業に大きな影響を与えるとともに、めんこ(紙めんこ)の普及など大衆文化の世界にもその影響をおよぼした。
白ボールが普及する様になる昭和の中ごろまでは、黄ボールが厚紙の主流であり、雑誌の付録、学校の工作教材なども全て黄ボールであった。 黄ボールはその色と質感が、つぶれた馬糞そっくりであったため巷では「馬糞紙」と呼ばれていた。
高度経済の始まる昭和40年度中ごろから、白ボールに取って代わられ、目にする機会は無くなって行った。
参考文献
- 鷹家春文(編) 『めんこグラフィティ ― 甦る時代のヒーローたち』(光琳社出版、1991年)ISBN 978-4771301221
「ボール紙」の例文・使い方・用例・文例
- 紙くずから作った硬いボール紙で作った箱
- そのボール紙は加工するには硬すぎます。
- 東京では、ボール紙が家という人もいる。
- はがき大のボール紙を5枚用意してください。
- 製品がボール紙の補助と透明なプラスチック・カバーの間で封をされる包装
- 表紙がボール紙・布・革で出来た本
- レコードはボール紙のジャケットに入れて売られていた
- 1片の薄い木切れあるいは燃焼性の化学薬品が先端に付けられたボール紙から成るライター
- 燃えている木あるいはボール紙
- パターン(印刷またはデザイン)で穴を開けられた1枚の材料(金属、プラスチック、ボール紙、パラフィン紙、絹など)
- その所有者、特性、価格などを示す何かに付けられる、紙、ボール紙またはプラスチックに書かれるか印刷されるラベル
- 製本業者が本の表紙を作るのに用いるボール紙
- 波形のついたボール紙(平らなボール紙に1面または両面で接着可能)
- ポスターを作るのに適したボール紙
- 何層かの紙を貼り合わせて作った固めのボール紙
- 滑らかな光沢のある茶色で仕上げられた強いか薄いボール紙、から、例えばマニラ麻
- 薄い板やボール紙などを折り曲げて作った箱
- 波状にしたボール紙の片面または両面に他のボール紙をはりつけたもの
- 波状のボール紙を利用した丈夫な紙で作った箱である段ボール箱
- ボール箱というボール紙で作った箱
ボール紙と同じ種類の言葉
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