ベジェ曲線とは? わかりやすく解説

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ベジェ‐きょくせん【ベジェ曲線】

読み方:べじぇきょくせん

Bezier curveコンピューターグラフィックスなどにおいて、曲線描く手法の一。四つ制御からなり最初最後端点指定し残り二つ制御点(方向点)はその形状決定することにのみ使われる


ベジェ曲線

英語 Bezier curve

曲線表現する数学式のひとつ。点を認識するバーンシュタイン多項式によって表現される多項式曲線。ベジェは曲線式を開発したフランス・ルノーの技術者ピエール・ベジェからとった。表現しやすい近似計算曲線

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

ベジェ曲線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/15 23:35 UTC 版)

ベジェ曲線 ベジェきょくせん: Bézier curve)は N+1 個の制御点から得られる N曲線である。ベジエ曲線とも。

定義

以下の要素を所与とする:

  • 次数:
    10次のバーンスタイン基底関数。0≦t≦1

    ベジェ曲線は制御点座標の加重平均と見做せる。

    バーンスタイン基底関数は常に和が1であり(⇒バーンスタイン多項式#1の分割[6]、かつ

    2次ベジェ曲線の基底関数
    ド・カステリョのアルゴリズムによる2次ベジェ曲線の描画

    2次ベジェ曲線英語版 にじベジェきょくせん: quadratic Bézier curve)は3つの制御点で構成されるベジェ曲線である。

    2次ベジェ曲線は次の式で定義される[15]

    3次ベジェ曲線の基底関数
    ド・カステリョのアルゴリズムによる3次ベジェ曲線の描画

    3次ベジェ曲線英語版 さんじベジェきょくせん: cubic Bézier curve)は4つの制御点で構成されるベジェ曲線である[19]

    3次ベジェ曲線は次の式で定義される:

    3次ベジェ曲線の類型[24]

    類型のどれにあてはまるかを判別するためには、まず、各制御点をアフィン写像して、

    各類型を正準形式に変換[25]

    次に、正準形式に変換した

    正準形式の判別図[26]

    曲線上の任意の点の座標を

    3次ベジェ曲線の面積の例

    3次ベジェ曲線の連続性

    3次ベジェ曲線の分割

    ド・カステリョのアルゴリズムを用いて任意の

    端点 P0, P3 および制御点 P1, P2 からなる3次ベジェ曲線

    前節の数式を適宜変形するなどして、コンピュータプログラムに実装すれば描画はできるわけだが、以下では3次のベジェ曲線(4個の制御点で示される曲線)を例として、手作業を念頭に置いた作図法を示す。この手順を基にした描画プログラムにも有用性があり、また人によってはベジェ曲線の性質を直観的に把握するにも有効かもしれない。

    右図の P0, P1, P2, P3 が与えられた制御点である。今、ベジェ曲線の P0 から t (0 < t < 1) の比率の位置の点の座標を求めるためには、次のように計算すればよい。

    1. まず、制御点を順に結んで得られる3つの線分 P0P1, P1P2, P2P3(水色の折れ線)をそれぞれ t : 1 − t の比率で分割する点、P4, P5, P6 を求める。
    2. 次に、これらの点を順に結んで得られる2つの線分 P4P5, P5P6(橙色の折れ線)を再びそれぞれ t : 1 − t の比率で分割する点 P7, P8 を求める。
    3. 最後に、この2点を結ぶ線分 P7P8(緑色の線分)をさらに t : 1 − t の比率で分割する点 P9 を求めると、この点がベジェ曲線上の点となる。
    4. この作業を 0 < t < 1 の範囲で繰り返し行うことにより、P0, P1, P2, P3 を制御点とする3次ベジェ曲線(赤色の曲線)が得られる。

    交点の算出

    図形分割による方法

    ベジェ曲線は制御点から成る凸包に内包される性質を利用して、交点が存在する範囲を限定し曲線を切り出すことを反復するBezier clipping[30]がある。

    代数方程式による方法(Implicitization)[31]

    直線とベジェ曲線の交点は、直線の式の

    複合ベジェ曲線の作図ツール画面例 方向ハンドルは、アンカーポイントに設定された連続性に応じて他のハンドルと連動する

    複合ベジェ曲線: composite Bézier curve)はベジェ曲線を1つのセグメントとして複数セグメントを直列に接続した曲線である[注 1]ベジェスプライン: Bézier spline[34]ポリベジェ曲線: polybezier)とも。

    N次ベジェ曲線は次数を変えずに延長できない。なぜなら延長のために制御点を追加することで次数も増加するからである。またN次ベジェ曲線は既存区間に影響を与えずに延長できない。なぜなら全制御点の反映という特性により新しい制御点座標が既存の区間にも反映されるからである。

    これに対する方策にはスプライン曲線をはじめとした区分多項式がある。区分多項式ではある区間を1つの多項式で表現し、その続きの区間を別の多項式で表現し、曲線全体を複数の多項式で構成する。新しい区間の多項式は既存区間と独立しているため、上記の次数増や既存区間影響の問題を回避できる[34]。これを採用し、ベジェ曲線で各区分を表現した区分多項式が複合ベジェ曲線である。

    利用

    用途

    ベジェ曲線は様々な目的・用途に利用されている。

    具体的には、ベジェ曲線は視覚芸術絵画アニメ3DCGなど)に利用され、輪郭線の直接表現(参考: ドローソフト)、手書き線の補正[注 2](参考: ペイントソフト)、物体配置の補助線などとして用いられる。またフォントカリグラフィータイポグラフィに利用される。工業デザインでも利用され、設計図中の物体を表現する曲線として直接表現される。GUIではグラフ型設定値の表現として用いられる。

    ベジェ曲線のなかでも2次ベジェ曲線3次ベジェ曲線は広く利用されている。特に3次ベジェ曲線は、始点と第1制御点を結ぶ線分が始点における曲線の接線になり、第2制御点と終点を結ぶ線分が終点における曲線の接線になるため、直感的に理解しやすく多用される。

    サポート

    ベジェ曲線は様々なプラットフォームでサポートされている。

    PostScriptやそのフォント (Type1フォント)、SVGHTML5canvasで3次ベジェ曲線を利用できる。Microsoft WindowsGDI/GDI+、Direct2D.NET FrameworkSystem.Drawing.Drawing2D.GraphicsPathWPFSystem.Windows.Media.BezierSegmentでは3次ベジェをサポートする[35][36][37][38][39]AWTJava 1.2以降で追加されたQuadCurve2D, CubicCurve2Dの派生クラス)、SkiaSkPathおよびAndroidandroid.graphics.Pathは2次と3次のベジェ両方をサポートする[40][41][42]

    歴史

    ベジェ曲線はフランス自動車メーカー、シトロエン社のド・カステリョ英語版ルノー社のピエール・ベジェにより独立に考案された。ド・カステリョの方が先んじていたが、その論文が公知とならなかったためベジェの名が冠されている[43]

    名称

    原語(フランス語)における Bézier の発音はベズィエに近く、「ベジェ曲線」より「ベジエ曲線」の方がこれに忠実と言えるが、いずれの呼称も用いられている。

    ベジェ曲面

    ベジェ曲面(曲面パッチなどとも)と呼ばれるような、3次元空間内の曲面への拡張にはいくつか手法がある。たとえば、目的の曲面においてパッチの端点となる3点とその3点における接平面を指定するという方法や、4点を指定し2方向のクロスハッチングのようにして面を構成するという方法がある。

    脚注

    注釈

    1. ^ 「複合ベジェ曲線」は仮訳。アカデミックな邦訳がまだ存在していない可能性が高い。
    2. ^ 3次ベジェ曲線は始点と第1制御点の距離によって始点付近の曲率が制御できるため補正用途に向く。

    出典

    1. ^ "N 次ベジェ曲線 ...

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