パンチ・パーマとは? わかりやすく解説

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パンチ‐パーマ

《(和)punchpermanentの略》主に男性髪形で、短めの髪をヘアアイロン使って渦巻き並べたように縮らせたもの。


パンチパーマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/06 00:03 UTC 版)

黄色いセーターの人がパンチパーマのコスプレをしている。

パンチパーマとは、小さなカールをかけたパーマで、髪型の一つ。パンチと略されることが多い。

概要

若い女性向けの緩やかなウェーブと対照的に、男性や高齢女性向けの硬いカールがかかった短髪のパーマである。アフロヘアーとは縮毛・成形という点において類似するが、長さが異なる。汗をかいても髪型が崩れにくく洗髪が便利なため、かつてはプロ野球ボクシングゴルフなどのスポーツ選手にも人気があったが、独特のイメージが定着した現在では見かけることが少なくなっている。

1970年代北九州市在住の理容師・永沼重己が黒人の髪形をヒントにして考案した[1]。約160℃のヘアーアイロンを髪に当て、手首を回してパーマをかける。髪の多い人で巻く回数は約600回[1]。永沼本人は「これ以上はない」という気持ちから「チャンピオンプレス」と名づけた。パンチパーマの名称の由来は、当時、大流行した雑誌、平凡パンチにあやかって、関西の理容器具商社によって「パンチパーマ」と名付けられた。そして、「カットハウス良の店」の代表である泥谷良一(ひじや りょういち)が広めた。

理容室

1970年代当時、若者のアイドルとして台頭したグループ・サウンズ吉田拓郎などのフォーク勢の多くは長髪で、それに憧れた若者も多く真似て髪を伸ばした。長髪の流行により理髪店は売上が低迷、それに危機感を覚えた全国理容生活環境衛生同業組合連合会(全理連)は緊急プロジェクトチームを結成し、ファッション性の高いショートヘアスタイルの開発に乗り出した[2]

全理連が開発したパンチパーマは目論見どおり若者の間で流行した。普及に貢献したのは、1976年に「失恋レストラン」でデビューした歌手の清水健太郎である。パンチパーマで、シャイで硬派なイメージで売り出された清水健太郎はアイドルとなり、それに憧れた若者の多くも真似てパンチパーマとなった。汗をかいても形が崩れにくいことから、仕事でヘルメットや帽子をかぶる鉄鋼業建設業、人前に建つタクシー運転手や教職員などにも好まれた[3]

パンチパーマはプロ野球選手の間でも流行し、中でも広島東洋カープの選手に好まれた[4][5]

しかし1980年代になると、バブル期を中心に「見た目に威圧感がある」「喧嘩の際に髪の毛が捕まれにくい」などの理由で、パンチパーマを暴力団関係者の多くが好んだ。このためパンチパーマはヤクザのイメージとして定着し、「いかつい」「怖い」という印象が浸透した。テレビや映画で登場する悪役の多くがパンチパーマであることも、印象の悪さに拍車をかけた[6]。単に髪型がパンチパーマというだけの善良な一般市民のキャラクターでも、「外見が怖いが根はいい人」といった書かれ方をすることが多く、印象の悪化に拍車がかかった。プロレスラーのラッシャー木村が、外見を理由にタクシーに乗車拒否されるなど、印象によって被害を受けたケースもある。

パンチパーマを広めた泥谷は、厚生労働省から2021年度の「卓越した技能者」に選ばれ、2023年秋に黄綬褒章を受章した。しかし、永沼重己が受章するべきであった。同時に受章するのが一番良かった。

発祥

福岡県北九州市小倉北区紺屋町にある、西部毎日会館(毎日新聞西部本社)路地に入った向かいの2階建て店舗の2階にある理容室がパンチパーマ発祥の店[7]永沼理容。店の看板には「元祖」と書かれてある。但し元祖の店は同じヘアスタイルだが、「チャンピオンパーマ」という呼称である。

出典

  1. ^ a b 永沼重己さん(72)=小倉北区 パンチパーマを考案 毎日新聞福岡版、2009年6月1日
  2. ^ 朝倉喬司『ヤクザ・風俗・都市 - 日本近代の暗流』現代書館2003年
  3. ^ “遠望細見 進化するパンチ 小倉生まれの粋なヘア”. 読売新聞 西部夕刊 (読売新聞社): p. 1. (2001年4月11日) {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  4. ^ 広島カープで受け継がれる「パンチパーマの系譜」 | 東スポWEB
  5. ^ 【広島V目前】伝統のパンチパーマ手がけた理髪店主…「若いファンにぼくらと同じ感動を」 浩二さん、金本監督ら顧客 - 産経ニュース
  6. ^ “パンチパーマ”. 朝日新聞 西部夕刊 (朝日新聞社): p. 11. (1996年8月24日)  {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  7. ^ 掘り出しニュース - パンチパーマ生みの親語る 毎日新聞 2009年6月1日

関連項目


パンチパーマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 17:13 UTC 版)

オッキー沖田」の記事における「パンチパーマ」の解説

2006年12月神風志賀賢太郎プロレスリング・ノア)の保持するグローバル・ハードコア・クラウン無差別級王座への挑戦表明沖田神風の代行としてノア事務所出向くと、志賀沖田対し即刻、俺と同じ様にパンチパーマにするように」という条件出した沖田気乗りはしなかったが、翌日にはパンチパーマにし、神風の挑戦取り付けた2006年12月27日ZERO1-MAX後楽園ホール大会で選手権試合はランバージャックデスマッチ(選手リングから転落した場合敵陣営セコンド強制的にリングに戻すルール)で行われ志賀勝利し王座防衛した。 なお、パンチパーマを渋っていた沖田だったが、実際にかけたところ気に入ってしまったらしく、その後しばらくはパンチパーマを維持していたという。2017年現在沖田は、スキンヘッドにしている。

※この「パンチパーマ」の解説は、「オッキー沖田」の解説の一部です。
「パンチパーマ」を含む「オッキー沖田」の記事については、「オッキー沖田」の概要を参照ください。

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