サーボ・ブレーキとは? わかりやすく解説

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サーボブレーキ【servobrake】

読み方:さーぼぶれーき

自動車用ブレーキで、ブレーキペダルを踏む力に応じて油圧作動し同時に空気圧などによってその油圧を増圧させて強力な制御を行うもの。


サーボブレーキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/14 08:49 UTC 版)

唐沢製作所製サーボブレーキ

サーボブレーキ自転車の後輪に用いられるブレーキの一形式である。

自転車業界において、広義のサーボブレーキとは、旧来のバンドブレーキの欠点を改良しつつ互換性を保った、複数の製品を指す普通名詞商標の普通名称化)であり、狭義のそれは、株式会社唐沢製作所によって製造・販売されている製品を指す商品名である。

構造

車輪のハブにねじ込まれたブレーキドラムを、バンドで外側から押さえつけるバンドブレーキとは違い、ブレーキドラムの内側から、剛性の高いブレーキシューが広がって押さえる内拡式ドラムブレーキの一種である為「キーッ」と言う音が鳴りにくい。また、摩擦面がドラムの内側に位置するため、雨水も入り込みにくい。自動車でも採用されるシステムで、信頼性は高い。

ドラムブレーキにはいくつかの方式があるが、自転車用サーボブレーキは機械式のユニサーボ方式に属し、これが本製品群の呼び名の由来となっている。セルフサーボの特性を持つ点はバンドブレーキと共通している。

搭載車

1970年代の末に開発された本形式は、国産の高品質な軽快車に広く採用されたが、近年の自転車の低価格化圧力と、大手自転車部品メーカー、シマノ社の開発した後発製品であるローラーブレーキの普及による挟撃を受ける形となり、安売りされている自転車はバンドブレーキ、他の多くの軽快車ではローラーブレーキに市場を奪われ、新車でサーボブレーキが付く自転車は減少傾向である。

なお、後付けの補修部品としても購入可能であり、またローラーブレーキとは異なりバンドブレーキと同様の形状で取付けやケーブルの取り回しが共通で互換性があるため、バンドブレーキの音鳴りに悩まされるなどの場合の対処として、本形式への変更も可能である。

種類

唐沢製作所製サーボブレーキ

唐沢ブランドの製品は、外観がバンドブレーキとよく似ているが、外側面の目玉のような、色の付いたゴム製キャップの有無が識別点である。この製品は、ブレーキの効き過ぎによる車輪の滑走を防ぐため、ブレーキシューの摩擦面を小さくし、マイルドな効き味としている。同社では、子供車にも適する小型の製品も製造しているが、子供車向けのシェアは高くない。

パナソニック サイクルテック製 パナサーボブレーキ

外側カバーの後部上方に突起を持つ形状が特徴だが、内部構造は唐沢の物とほぼ同じであり、効き味も似ている。

ブリヂストンサイクル製 ダイネックスブレーキ

独自の内部構造を持ち、摩擦面の面積が大きく作られているため、比較的制動力が強い。

前輪用サーボブレーキ

唐沢製作所では前輪用のサーボブレーキも製造しているが、これを採用する車種は国内では非常に少ない。

外部リンク


サーボブレーキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/09 08:16 UTC 版)

ブレーキ (自転車)」の記事における「サーボブレーキ」の解説

バンドブレーキ欠点である、使用過程での劣化による騒音発生と、雨天時の水濡れによる制動力低下問題改善している。取付け運用においてバンドブレーキ互換性がある。 詳細は「サーボブレーキ」を参照

※この「サーボブレーキ」の解説は、「ブレーキ (自転車)」の解説の一部です。
「サーボブレーキ」を含む「ブレーキ (自転車)」の記事については、「ブレーキ (自転車)」の概要を参照ください。

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