tert-ブチルアミンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > アミン > tert-ブチルアミンの意味・解説 

tert‐ブチルアミン

分子式C4H11N
その他の名称t-ブチルアミン、t-Butylamine、tert-Butylamine、2-Methyl-2-propanamine、2-Methylpropan-2-amine、1,1-Dimethylethanamine
体系名:1,1-ジメチルエチルアミン、1,1-ジメチル-1-エタンアミン、2-アミノ-2-メチルプロパン、2-メチルプロパン-2-アミンtert-ブチルアミン、2-メチル-2-プロパンアミン、1,1-ジメチルエタンアミン


tert-ブチルアミン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/23 00:58 UTC 版)

tert-ブチルアミン
識別情報
3D model (JSmol)
バイルシュタイン 605267
ChEBI
ChEMBL
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.000.808
EC番号
  • 200-888-1
Gmelin参照 1867
MeSH tert-butylamine
PubChem CID
RTECS number
  • EO3330000
UNII
国連/北米番号 3286
CompTox Dashboard (EPA)
特性
化学式 C4H11N
モル質量 73.14 g mol−1
外観 無色の液体[1]
匂い アミン臭[1]
密度 0.696 g/mL
融点

-67℃[2]

沸点

44.5℃[1]

への溶解度 混和
溶解度 アルコールエーテルに溶解[1]
log POW 0.802
蒸気圧 39.29 kPa (at 20 °C)
屈折率 (nD) 1.377
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −151.1–−150.1 kJ mol−1
標準燃焼熱 ΔcHo −2.9959–−2.9951 MJ mol−1
標準モルエントロピー So 233.63 J K−1 mol−1
標準定圧モル比熱, Cpo 191.71 J K−1 mol−1
危険性
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
毒性、引火性、腐食性
GHS表示:
Danger
H225, H302, H314, H331
P210, P261, P280, P305+P351+P338, P310
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド)
Health 3: Short exposure could cause serious temporary or residual injury. E.g. chlorine gasFlammability 4: Will rapidly or completely vaporize at normal atmospheric pressure and temperature, or is readily dispersed in air and will burn readily. Flash point below 23 °C (73 °F). E.g. propaneInstability 0: Normally stable, even under fire exposure conditions, and is not reactive with water. E.g. liquid nitrogenSpecial hazards (white): no code
3
4
0
引火点 −38 °C (−36 °F; 235 K)
380 °C (716 °F; 653 K)
爆発限界 1.7–9.8%
致死量または濃度 (LD, LC)
464 mg kg−1 (経口, ラット)
安全データシート (SDS) rose-hulman.edu
関連する物質
関連物質 n-ブチルアミン
sec-ブチルアミン
イソブチルアミン
ブタン
2-ブタノール
tert-ブチルアルコール
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

tert-ブチルアミン(ターシャリーブチルアミン、: tert-Butylamine)は、tert-ブチル基を持ち、化学式C4H11Nで表される脂肪族アミンの一種。

生成

2,2-ジメチルエチレンイミンまたはtert-ブチルフタルイミドの水素化により製造される[3]。天然に存在することはきわめて稀である。

用途

農薬医薬品染料加硫促進剤などの合成原料や中間体となる[4]

安全性

日本の消防法では第4類危険物第1石油類に分類されるほか、労働安全衛生法船舶安全法などでも規制の対象となる。引火性があり、蒸気と空気の混合により爆発性の気体を生じる。催涙性および眼、皮膚、気道に対する腐食性がある。経口、吸入、経皮により吸収されると中枢神経や造血器官に障害が生じる。水生生物に対する毒性があり、環境中では分解されにくい[1]。アミン臭があり、嗅覚閾値は0.17ppmである[5]

脚注

  1. ^ a b c d e 製品安全データシート (PDF)大陽日酸
  2. ^ Record of CAS RN 75-64-9 労働安全衛生研究所(IFA)英語版発行のGESTIS物質データベース, accessed on 29.12.2007.
  3. ^ Kenneth N. Campbell, Armiger H. Sommers, and Barbara K. Campbell (1955). tert-Butylamine”. Organic Syntheses (英語).{{cite journal2}}: CS1メンテナンス: 複数の名前/author (カテゴリ); Collective Volume, vol. 3, p. 148
  4. ^ "TERT-BUTYLAMINE." Website of Chemicalland21.com (accessed 16 April 2007).
  5. ^ 臭気物質とその嗅覚閾値 (PDF) (株式会社カルモア)



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「tert-ブチルアミン」の関連用語

tert-ブチルアミンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



tert-ブチルアミンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのtert-ブチルアミン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS