ransel
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 15:01 UTC 版)
「たんぽぽ 〜Everything Nice〜」の記事における「ransel」の解説
内部的な仕様面では事実上の前作にあたる「Close 2U 〜最後の夏休み〜」(赤ちゃん倶楽部)で採用されていたAkane4と基本的には同じ構造や書式を持つスクリプトシステムを採用しており、ransel(ランドセル)と呼ばれる。 「たんぽぽ」では「Close 2U」に存在した「MAP移動システム」が不採用となった分、プログラム側によるシナリオ制御が減り、スクリプトソースはすっきりした。このシステムはスクリプトやグラフィックを無圧縮で連結し、個々のファイルの開始番地と容量をインデックスとして別に持つというシンプルなもので、第三者による解析の容易な部類に含まれる。インデックスに従ってそれぞれの番地領域を分割することで、もとのファイルに復元することも可能であり、スクリーンショットを行わずとも元画像を抽出することは技術的に難しい作業を必要とせずにできる。 しかしゲーム本体のプログラムは前作から大幅に強化され、ウィンドウサイズやメッセージウィンドウの形態も自由にカスタマイズが可能となる引数を定義する設定ファイルを持たせており、紙芝居型のアドベンチャーゲームであれば比較的使いやすいものであった。 本作では未使用とされる引数要素もあり、同人を含めた次回作に向けたシステムであったと考えられる。しかし、商業作品は2008年現在、新作は発表のみでリリースされておらず、同人作品では事実上の次作にあたるおれのなつやすみで試用された吉里吉里が、その後の作品でも継続して採用されている。
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