クリプトコッカス‐しょう〔‐シヤウ〕【クリプトコッカス症】
クリプトコッカス症の治療
【治療】 (1)アムホテリシンB:0.6mg/Kgを1日に1回点滴、8~12週間続け、合計量が1500~2000mgになるまで。フルシトシンの併用を行うこともある。(2)フルコナゾール:初日は400mg、2日目以降は200mgを使用。2~3ケ月続ける。イトラコナゾールの内服も有効である。
【予後】 急性感染での生存率は30%。治療後の平均生存期間は6~8ケ月。免疫能が回復しなければ再発率は80%なので、フルコナゾールを生涯続ける必要がある。抗HIV薬によりCD4細胞数が100以上を3ヶ月以上維持できれば中止できる可能性がある。

クリプトコッカス症の診断
【定義】 1999年厚生労働省エイズ動向委員会の定義によると、HIV感染者が肺以外の臓器でクリプトコッカス症を起こした時にエイズとする。この確定診断は、次のいずれか一つを満足するもの。)顕微鏡検査、2)培養、3)患部組織又はその浸出液においてクリプトコッカスを検出。最近はクリプトコッカス抗原を免疫学的に定量でき、治療効果の判定にも利用されている。

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