ZZIIからRS-01へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 06:38 UTC 版)
「ASL・RS-01」の記事における「ZZIIからRS-01へ」の解説
ZZIIは2001年9月にドイツのフランクフルトモーターショーで正式公開、2001年10月に量産型発表、2002年4月デリバリー開始というスケジュールが組まれていたが、2001年夏に転機が訪れる。カー用品店最大手のオートバックスセブンが、ZZIIの開発などを行っているトミーカイラの開発製造部門を買収し、ASLが設立されたのである。この時点では、ASLの設立はトミーカイラがZZIIの開発費用を獲得する手段の一つとして考えられており、事実トミーカイラで行っていたオリジナルカーの開発はASLへ引き継がれる旨の発表がされていた。 しかし、ASL設立以降はZZIIに関する発表はなく、2001年12月にASLより市販第1号として発表されたのはZZをベースとした全く別の車・ガライヤであった。次にZZIIが姿を現したのは翌2002年の東京オートサロンであり、ガライヤの一般公開と同時に展示されていたが、名称はZZIIではなくRS-01と変更されていた。 そしてこの時ASLよりガライヤの開発・発売スケジュールとともに、RS-01は先行開発プロトタイプカー、技術開発用車両であり、市販化やレース参戦の予定はないとの発表がされる。だがRS-01に代わって市販予定のガライヤも、その後の開発は順調には行かず、発売開始予定が大幅に延期されたあげく、結局2005年夏に開発中止となり、ASLも事実上の活動休止状態となった。これによりRS-01の開発も中止となった。 しかしその後、2010年12月に京都大学発のベンチャー企業・グリーンロードモータース(現・GLM)より、EV化計画が発表された。プロジェクト統括責任者として、冨田が参加しており、当初の計画とは別の形でZZIIが復活することとなった。 また実際に製造されたRS-01の個体はトミーカイラの創始者である冨田義一の手に渡り、フロントのハチドリのエンブレムがトミーカイラの亀のエンブレムに、リアの「ASL」エンブレムが「ZZ」エンブレムに付け替えられて倉庫に保存されており、2014年にはマレーシアで展示されたことがある。さらにその後2017年には京都で展示され、それと同時に富田の口から5台限定で再生産する計画があることが述べられた。尚、先述のEV化計画とは異なり、再生産されるのは元々のRB27DETTを搭載する仕様とされている。
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