X'Trapolis 100
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 23:16 UTC 版)
「チリ国鉄の電車」の記事における「X'Trapolis 100」の解説
2005年にバルパライソの近郊鉄道運営会社であるチリ国鉄子会社のMervalに導入された、フランスのアルストムが設計・製造した2両1ユニットの近代的な電車である。老朽化したMervalのインフラ設備全般の更新プロジェクトの目玉として登場し、バルパライソで非常に親しまれたアルゼンチン製のAESを全て置き換えた。 形式名の"X'Trapolis"はアルストムの製造・販売する近代的な近郊型車両のブランド名であり、コンセプトは"Flexible and Modular"、すなわち「柔軟かつユニット方式で組み立てられる」という意味である。車体デザインは先にオーストラリアのメルボルン近郊鉄道に導入された同名の"X'Trapolis 100"をベースにしている。搭載する高性能なモーターと回生ブレーキとIGBTVVVFインバーター制御により、釣り掛け駆動方式と抵抗制御方式を採用する従来のAESに比べ大幅な使用電力の削減がなされている。車内の座席配置は青いモケット生地りのセミクロス式で、座席の持ち手は黄緑色に塗られて分かりやすくなっている。混雑時に役立つつり革も2列用意され、客用の乗り降りドアはボタン式。冷房や自転車置き場も搭載している。 バルパライソとビーニャ・デル・マールの間を太平洋に沿って走るX'Trapolis 100 車内の自転車置き場 車内 車両間の仕切り貫通扉 貫通扉上に設置されている停車駅表示のLCD 緊急時の案内が書かれたステッカー
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