Waylandコアインタフェース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 13:51 UTC 版)
「Wayland」の記事における「Waylandコアインタフェース」の解説
現在のバージョンのWaylandプロトコルのインタフェースは、Waylandソースコードにある.mw-parser-output .monospaced{font-family:monospace,monospace}protocol/wayland.xmlで定義されている。これはXMLファイルであり、現在のバージョンに存在するインタフェースが、リクエスト、イベント、その他の属性と共にリストアップされている。このインタフェース集合は、どのWaylandコンポジタも最低限必要とされるインタフェースである。 いくつかのWaylandプロトコルでの最も基本的なインタフェースは、以下のとおりである。 wl_display – コアグローバルオブジェクト。Waylandプロトコル自身をカプセル化した特別なオブジェクトである。 wl_registry – グローバルレジストリオブジェクト。すべてのクライアントが利用できるよう、コンポジタがすべてのグローバルオブジェクトを格納する。 wl_compositor – コンポジタを表すオブジェクト。異なるサーフェイスを1つの出力へと結合することを担当する。 wl_surface – 画面上の四角形の領域を表すオブジェクト。位置、サイズ、描画内容(ピクセル)によって定義される。 wl_buffer – wl_surfaceに貼り付けたとき、表示する内容を提供するオブジェクト。 wl_output – 画面の表示可能領域を表すオブジェクト。 wl_pointer, wl_keyboard, wl_touch – ポインタやキーボードといった入力デバイスを表すオブジェクト。 wl_seat – 1台のコンピュータを複数人で同時に使うシステム(英語版)において、1つのシート(入出力デバイスの集合)を表すオブジェクト。 標準的なWaylandクライアントセッションは、wl_displayオブジェクトを使ってコンポジタに接続することで開始する。これは接続を表す特別なローカルオブジェクトであり、サーバー内には存在しない。このインタフェースを使うことで、クライアントはコンポジタからwl_registryグローバルオブジェクトを要求できる。wl_registryオブジェクトには、すべての名前があり存在しているグローバルオブジェクトが格納され、クライアントは望むオブジェクトを紐付ける。通常、クライアントは最低限1つのwl_compositorオブジェクトを紐付ける。アプリケーションの出力をディスプレイに表示するため、wl_compositorオブジェクトから、1つ以上のwl_surfaceオブジェクトを要求する。
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