世界貿易機関(せかいぼうえききかん)(WTO)
自由貿易を推進する立場から、不当に高く設定された関税の引き下げを求めたり、輸入数量制限などの非関税障壁を取り除いたりすることを協議する。加盟国の協定違反に対し、経済的な制裁を課すことも可能だ。
世界貿易機関 (WTO) は、関税と貿易に関する一般協定 (GATT) を発展的に解消させて、1995年1月1日に発足した。スイスのジュネーブに本部を置き、国連の正式な専門機関となった。特に、貿易に関する紛争を処理する機能を強化し、新しい世界の貿易秩序の構築を目指している。
従来から問題になっていたモノや農作物の貿易に加え、最近では、金融・通信・運輸などのサービスや、特許・商標・著作権などの知的所有権まで扱うようになった。これらについても国際的なルールづくりを進めている。
市場経済への移行を目指す中国は、世界一の人口を抱えていることから、最大級の市場になることが見込まれている。そこで、中国の WTO 加盟が注目されているところだ。
(2001.06.14更新)
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