UCDPの組織的暴力の定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 17:19 UTC 版)
「ウプサラ紛争データプログラム」の記事における「UCDPの組織的暴力の定義」の解説
本プログラムは武力紛争を三つのカテゴリー「国ベースの紛争」「非国家の紛争」「一方的暴力」に分類している。 国ベースの紛争は多くの人々が直感的に「戦争」と感じる国家間または国家と反政府グループによる戦闘について示している。UCDPは国ベースの武力紛争は「政府(及び/または)地方に関した相反する争いで二者の間(少なくとも片方は国家)での武力行使により1年で少なくとも25人以上が死亡」と定義している。プログラムの定義は一年間に少なくとも1000人以上が死亡した紛争のみ記録する「戦争の相関関係プログラム」といった他のデータ収集プログラムとは幾分か異なる。UCDPデータは1000人以上の死者の武力紛争は「戦争」の強度レベルを有するとラベリングする一方で、25人以上999人未満の戦闘関連死は「マイナー」な強度レベルの武力紛争とみなされる 非国家の暴力は紛争当事者の誰も国家ではないことを指す。2006年と2007年のファタハ・ハマス紛争や、ヌエル族・ムルレ族紛争などの民族紛争やメキシコ麻薬戦争においてのカルテル間の抗争などが含まれる 一方的な暴力は「国家の政府または正式に組織化されたグループによる民間人に対しての武力行使で一年間で少なくとも25人が死亡」と定義されている。例としてはスーダン、ミャンマー及びシリア政府の民間人への攻撃やロス・セタス、アルカイダ及び神の抵抗軍などの非国家組織による攻撃が含まれる
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