アルハンゲリスク市電とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アルハンゲリスク市電の意味・解説 

アルハンゲリスク市電

(Trams in Arkhangelsk から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 14:36 UTC 版)

アルハンゲリスク市電
アルハンゲリスク市電で使用されていたRVZ-6M2電車
基本情報
ソビエト連邦
  ↓
ロシア
所在地 アルハンゲリスク
種類 路面電車
開業 1916年6月25日
廃止 2004年7月21日
詳細情報
総延長距離 29.9km(最大)
路線数 5系統(最大)
軌間 1,524mm
電化方式 直流550V
路線図
テンプレートを表示

アルハンゲリスク市電(アルハンゲリスクしでん、ロシア語: Архангельский трамвай)は、かつてロシア連邦(旧:ソビエト連邦)のアルハンゲリスクに存在した路面電車である。1958年スウェーデンキルナの市内電車が廃止して以降、2004年に全線が廃止されるまで世界で最も北に位置する路面電車路線であった[1]

歴史

貿易都市、軍事都市として発展したアルハンゲリスクでは、モスクワからの鉄道路線が開通した事を機に市内電車建設の動きが活発化し、1914年から建設が始まった。 1916年6月25日に最初の路線が開通し、翌年の1917年にはソロンバラ島地区にも路線が開業したが、1956年に敷設されたクズネチェフスキー橋(Kuznechevskiy bridge)によって繋がるまでクズネチハ川を渡るルートは存在せず、冬季に凍った川の上に臨時の線路が敷かれる時以外はそれぞれ孤立した路線となっていた。

1980年代末には計29.9 kmの路線網が築かれていたが[2]ソビエト連邦の崩壊による混乱や市民の生活の変化による公共交通の需要低下により1990年代以降は路線網が縮小し、2004年7月21日をもって全ての路線が廃止された。

車両

主にウスチ=カタフ車両工場リガ車両製作工場ペテルブルクトラム機械工場で製造された車両が導入され、2000年代の運用末期にはLM-93ЛМ-93)、LVS-86ЛВС-86)、RVZ-6M2РВЗ-6М2)が使用されていた。

かつて使用されていた車両のうち、二軸車のKTM-1が1両静態保存されている。

関連項目

脚注

  1. ^ Советские трамваи 2018年7月6日閲覧
  2. ^ [1] 2018年7月6日閲覧
  3. ^ Константин Тараканов. “Печальная судьба «рогатого» электрического друга”. Архангельский краеведческий музей. 2021年11月11日閲覧。
  4. ^ Theander, Agge; Elis Aidenpää; Rolf Bergström (2000-4-27). “Komunikationer – Från hästskuts till e-post” (Swedish). Kiruna 100-årsboken. Kiruna kommun. pp. 132–147. ISBN 9163093715 
  5. ^ 宇都宮浄人「海外LRT事情 北欧のLRT」『路面電車EX vol.11』、イカロス出版、2018年5月、121頁、ISBN 9784802205108 
  6. ^ Graham, Stewart (1993). The End of the Penny Section: When Trams Ruled the Streets of New Zealand. Grantham House. pp. 112 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルハンゲリスク市電」の関連用語

アルハンゲリスク市電のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルハンゲリスク市電のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルハンゲリスク市電 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS