薬物血中濃度モニタリング
【概要】 薬によっては用量を微妙な調節する必要があるものがある。少なすぎれば効かないし、多すぎれば副作用が出てしまう、有効濃度の範囲が狭い薬である。薬物濃度を測定して増量や減量をして患者にとってもっとも良い薬物療法を行う方法。臨床薬剤師の得意とする分野。
【詳しく】 一部の抗癌剤、抗けいれん剤、抗不整脈剤、心臓病治療剤、抗生物質、免疫抑制剤などは血中濃度の測定が必要なものがある。特に併用療法で薬物動態が変化するものは経験が乏しいのでデータを蓄積する必要がある。厚労省研究班の努力で血中濃度の測定が行われている抗HIV薬はつぎのとおり。プロテアーゼ阻害剤のSQV、RTV、IDV、LPV、APV、ATVと、非核酸系逆転写酵素阻害剤であるEFV、NVPそして核酸系逆転写酵素阻害剤のTDFがある。
【URL】http://www.psaj.com/
《参照》 薬物動態
治療薬物モニタリング
(Therapeutic drug monitoring から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/07 17:41 UTC 版)
治療薬物モニタリング(ちりょうやくぶつ-,Therapeutic Drug Monitoring, TDM )とは治療効果や副作用に関する因子をモニタリングしながらそれぞれの患者に個別化した用法・用量を設定すること。多くの場合では、血中濃度を測定し解析した結果と臨床所見から投与計画を行う。ただし、薬物血中濃度と治療効果や副作用との間に関係が認められないような薬物などに関しては、この限りではない[1]。薬物治療モニタリングや薬物血中濃度モニタリングなどともいう[2][3][4]。
- ^ “TDM、薬物動態関連の専門用語解説”. 日本TDM学会. 2010年1月11日閲覧。
- ^ “J-GLOBAL:薬物治療モニタリング”. 科学技術振興機構. 2010年1月11日閲覧。
- ^ 水野裕之、前田徹ほか「名古屋市立大学病院におけるTDM対象薬剤投与患者のTDM実施割合 (PDF) 」 、『TDM 研究』第24巻第1号、2007年、 p.p.58、 ISSN 0911-1026、2010年1月11日閲覧。
- ^ “薬物治療モニタリング(Therapeutic Drug Monitoring)”. 国立がんセンター東病院 (2008年5月14日). 2010年1月11日閲覧。
- 1 治療薬物モニタリングとは
- 2 治療薬物モニタリングの概要
- 3 参考文献
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