ディレッタンティ協会
(Society of Dilettanti から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/16 23:05 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動ディレッタンティ協会(でぃれったんてぃきょうかい、またはディレッタント協会、Society of Dilettanti or Dilettante Society)は、古代ギリシアやローマ美術の研究、およびその様式による新しい作品制作のスポンサーとなったイギリスの貴族・ジェントルマンたちの協会。
概要
1734年にグランドツアー経験者のグループによって、ロンドンのダイニング・クラブ(en:Dining club)として結成された。
ディレッタンティ協会を最初にリードしたのはフランシス・ダッシュウッド(en:Francis Dashwood, 15th Baron le Despencer, 1708年 - 1781年)で、メンバーの中には数人の公爵もいた。後には、画家ジョシュア・レノルズ(1723年 - 1792年)、俳優デイヴィッド・ギャリック(1717年 - 1779年)、作家ユーヴディル・プライス(en:Uvedale Price, 1747年 - 1829年)、学者リチャード・ペイン・ナイト(en:Richard Payne Knight, 1750年 - 1824年)なども参加した。
メンバーが毎年、たとえば結婚式などで棚ぼた的に得た収入の4%を出し合うというシステムで、協会は急速に資金と影響力を増していった。
1740年代からはイタリア・オペラを後援し、1750年代からはロイヤル・アカデミー設立の原動力となった。そのうえ、グランドツアーを続ける若者たちへの奨学金や、リチャード・チャンドラー(en:Richard Chandler, 1738年 - 1810年)、ウィリアム・パース、ニコラス・リヴェット(en:Nicholas Revett, 1720年 - 1804年)らの考古学旅行ならびに、イギリスの新古典主義に大きな影響を及ぼすことになる『Ionian Antiquities』を彼らが出版する際に資金を提供した。
その他の著名なメンバー
- ジョゼフ・バンクス(1743年 - 1820年。博物学者)
- ローレンス・ダンダス(en:Lawrence Dundas, 1710年頃 - 1781年。実業家、政治家)
- John Peter Gandy(en:John Peter Gandy, 1787年 - 1850年。建築家)
- William Gell(en:William Gell, 1777年 - 1836年。考古学者)
- チャールズ・フランシス・クレヴィレア(en:Charles Francis Greville, 1749年 - 1809年。古物収集家)
- ウィリアム・リチャード・ハミルトン(en:William Richard Hamilton, 1777年 - 1859年。古物収集家)
- Anthony Wagner(en:Anthony Wagner, 1908年 - 1995年。紋章官)
- Bourchier Wrey(en:Sir Bourchier Wrey, 6th Baronet, 1715年頃 - 1784年。政治家)
関連用語
Dilettantism(ディッレッタント風)の意味は、道楽; 見栄っ張り; 不毛な美術の研究・讃美; 半可通のこと。英語、イタリア語でのdilettante(好事家、学者や専門家よりも気楽に素人として興味を持つ者を意味する)の派生。
参考文献
この記述には、パブリックドメインの百科事典en:The Nuttall Encyclopædia(1907年版)本文を含む。
- The Penguin Dictionary of British and Irish History, ed. Juliet Gardiner
読書案内
- Cust, Lionel & Sidney Colvin, History of the Society of Dilettanti. London, 1898. [repr. with additions, 1914]
- Hamilton, W.R., Historical Notices of the Society of Dilettanti. London, 1855
- Smith, Cecil Harcourt & George Augustin Macmillan, The Society of Dilettanti: Its Regalia and Pictures ... Together with an Outline of Its History, 1914[-]1932. London, 1932
「Society of Dilettanti」の例文・使い方・用例・文例
- 英国学士院 (The Royal Society)の会報.
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- Society of Dilettantiのページへのリンク