スクールカウンセラー(すくーるかうんせらー)(school counsellor)
学校において、いじめや不登校、さまざまな悩みの相談に応じ、助言をするなど心のケアを行う。親や教師だけでは受け止めることのできない領域を、第三者となるスクールカウンセラーで補わせることが目的である。
以前、保健室登校という言葉があったが、スクールカウンセラーは、保健管理を専門とする養護教員では手に負えない問題に対応する。従って、スクールカウンセラーには心理学の専門知識をもった臨床心理士などが充てられる。
1995年から、いじめ問題の対策として、スクールカウンセラーを活用するための調査研究費が文部省の予算として初めて計上され、全国の学校に臨床心理士や精神科医が派遣された。その後、1997年度には派遣対象を1065校に増やし、1999年度は2015校へと拡充されている。
また、スクールアドバイザーと呼ばれる教育相談活動を独自に取り入れる自治体も現れた。
現在、児童・生徒の「こころの教育」がクローズアップされ、各界からのさまざまな提言が盛んに行われている。大学で教員免許を取るための単位要件も、教科に関する科目から「教育相談」などの心のケアに重点が移っている。
(2000.08.25更新)
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