SbClとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > SbClの意味・解説 

Steel Bank Common Lisp

(SbCl から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 05:19 UTC 版)

SBCL
作者 William Newman により CMUCL からフォーク
開発元 Various
初版 1999年12月 (25年前) (1999-12) (fork)
最新版
2.5.7 / 2025年7月26日 (29時間前) (2025-07-26)[1]
リポジトリ
対応OS Linux, Solaris, DragonFly BSD, FreeBSD, NetBSD, OpenBSD, Mac OS X, 実験的: Microsoft Windows
プラットフォーム クロスプラットフォーム
対応言語 Common Lisp
種別 コンパイラおよびインタプリタ
ライセンス パブリックドメイン, MITライセンスBSDライセンスでカバーされている部分を含む (宣伝条項なし)
公式サイト www.sbcl.org
テンプレートを表示

Steel Bank Common Lisp (SBCL)は、高性能なネイティブコンパイラ、Unicodeサポート、ネイティブスレッドのサポートを特徴とするフリーCommon Lisp実装。

"Steel Bank Common Lisp"という名前は、SBCLがフォークしたCarnegie Mellon University Common Lispにちなんだものである (アンドリュー・カーネギーは鉄鋼業(Steel)で財を成し、アンドリュー・メロンは銀行家(Bank)として成功した)。

歴史

SBCLはCMUCLから派生したもので、CMUCLは、Spice Lisp,[2]の子孫である。 CMUCLは、1980年代、IBM RT PC上のMachオペレーティングシステム等で、Spice Lispは、Three Rivers Computing CorporationのPERQコンピュータで動作した。

SBCLはWilliam Newmanにより1999年12月にCMUCLの派生として公表された。[2][3] 派生当時の主な特徴は、処理系のクリーンなブートストラップ手法であった。CMUCLはCMUCLのソースコードをコンパイルするために、すでにコンパイルされた実行バイナリを必要とするが、SBCLはあらゆるANSI Common Lisp規格準拠の処理系からのブートストラップを理論的には可能とした。

SBCLは2000年9月にSourceForgeプロジェクトとなる。フォークの元々の理由は、当時すでに成熟して多く使われていたCMUCLの実装を不安定にすることなく、Newmanが行った初期の作業を継続することであった。フォークは友好的に行われ、以来、二つのプロジェクト間でコードの重要な流れやその他の相互作用が行われてきた。

フォーク以来、SBCLは何人かの開発者を集め、複数のハードウェアアーキテクチャやオペレーティングシステムに移植され、[4]、SBCLプロジェクトの範囲を超えていると考えられるいくつかのCMUCL拡張(Motifインターフェイスなど)のサポートを削除した一方で、ネイティブスレッドやUnicodeサポートを含む多くの新機能を開発するなど、多くの変更と改善が施されてきた。

2006年11月にはバージョン1.0がリリースされ、現在も活発な開発が行われている。

2008年の4月にWilliam Newmanはプロジェクトの管理者からの降任を表明したが、[5]数人の開発者がリリースの暫定的な管理を引き継いでいる。

SBCL10周年[6]、20周年[7]を記念して、ワークショップが開催された。

参照


外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  SbClのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「SbCl」の関連用語

SbClのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



SbClのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのSteel Bank Common Lisp (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS