GNU Common Lisp
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/29 05:38 UTC 版)
開発元 | GNUプロジェクト |
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最新版 |
2.7.1
/ 2025年4月11日[1] |
リポジトリ | |
対応OS | Unix系、Microsoft Windows |
種別 | インタプリタ、コンパイラ |
ライセンス | LGPLv2[2] |
公式サイト |
www |
GNU Common Lisp (GCL) は、GNUプロジェクトによるCommon Lispコンパイラである。Kyoto Common Lispは直接の先祖にあたる。処理系は、Common LispのコードからCのコードを生成し、次にCコンパイラを呼び出すことでネイティブのオブジェクトコードを生成する。
GCLは、大規模プロジェクトにおいて実装言語としての採用の実績がある。代表的なものには、Maxima、AXIOM、HOL88、ACL2等の数式処理システムや自動定理証明器などがある。GCLは、11種の計算機アーキテクチャ上のLinux、FreeBSD、Solaris、macOS、Microsoft Windows等のOS上で稼動する。
GCLは長らく1984年版のCommon Lispの旧仕様に準拠していたが、バージョン2.7.1でANSI Common Lisp規格の大規模なテスト(ansi-test)を全てパスし[3]、ANSI Common Lisp準拠といえる処理系の一つとなった。
ANSI規格準拠モードで起動するには
GCL_ANSI=1 gcl
等、環境変数GCL_ANSIに任意の値を設定して起動する。
関連
- CLISP – GNUプロジェクトによる別のCommon Lisp処理系
脚注
- ^ “GCL – an implementation of Common Lisp”. GNU Project (2023年1月13日). 2024年4月29日閲覧。
- ^ “GNU Common Lisp”. Free Software Directory. Free Software Foundation (2014年10月28日). 2022年8月30日閲覧。
- ^ “GCL 2.7.1 RELEASE NOTE”. GNU Project (2025年4月11日). 2025年4月29日閲覧。
GNU Common Lisp (GCL)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 19:06 UTC 版)
「Common Lisp」の記事における「GNU Common Lisp (GCL)」の解説
Kyoto Common Lisp から発展したGNUプロジェクトの製品である。完全な ANSI 準拠ではないが、数学ツールの Maxima や AXIOM、ACL2 などを含むいくつかの大規模なプロジェクトで採用されている。この処理系は 11 の異なるアーキテクチャ上の Linux で動作し、Windows や Solaris、FreeBSD でも動作する。
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