SEWA協同組合銀行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 14:40 UTC 版)
「エラ・バット」の記事における「SEWA協同組合銀行」の解説
SEWAの次の課題は女性の負債軽減であった。バットはこのためにSEWA協同組合銀行した。各組合員が10ルピーずつ出資した。SEWA協同組合銀行の株主は現在4,500人以上、約1万人の女性が預金口座を有している(2014年2月現在)。SEWA協同組合銀行は、低金利融資と併せて、収益拡大の方法を教え、貯蓄を奨励し、自立心を育成するなど女性の経済的自立を支援することを目的とした。この結果、組合員の8割以上が定期的に(もしくは、不定期にではあっても)融資を返済し、徐々に土地や資産、生産手段を手に入れることができるようになった。 SEWAは専門技能・知識の向上のために71の協同組合を設立した。さらに識字教育、託児所の設置、低家賃住宅の確保、医療・育児・寡婦手当の確保、ハラスメント対応などにも取り組んでいる。 このように、SEWA運動は、労働組合運動、協同組合運動、女性運動という3つの運動が合流することにより発展した。バットは、「貧しい人々を貧しいままにしておくことは暴力であり」、SEWAの目標は、「貧困の撲滅を通して平和を築く」ことであると語っている。
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