S. sikanniensis
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 03:59 UTC 版)
「ショニサウルス」の記事における「S. sikanniensis」の解説
1992年には、カナダのブリティッシュコロンビア州に分布するパードネット層から、シカニ・チーフ川(英語版)沿いで化石が発見された。考古学者のケアリー・ウォルドがこの化石をロイヤル・ティレル古生物学博物館に報告し、当時海棲爬虫類を担当していた学芸員であったエリザベス・ニコルズが現地を訪れ、骨格の大きさと関節の数から化石の重要性を指摘した。 化石は硬い頁岩に保存されており、資金集めを経て、発見から5年後にあたる1997年から日本との合同発掘が行われた。発掘地は発掘作業員の宿泊場所から車で45分の位置にあり、発掘のために重機も投入された。岩石の割れ目を利用してブロックごとに分割された化石が、1200キロメートル離れた博物館へ輸送された。頭骨は保存されている部位だけで長さ2.3メートルに達し、完全な頭骨長は4メートルを超えたと推測される。 ニコルズと国立科学博物館の真鍋真によりこの標本は2004年に新種 Shonisaurus sikanniensis として命名された。発見以前に標本の中央部が川に流されていたが、保存されている頭骨や尾椎から全長の推定がなされている。2021年には最大の海棲爬虫類の骨格としてギネス世界記録に認定された。
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