ラリーX
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『ラリーX 』(ラリーエックス、RALLY-X)は、ナムコが開発し1980年11月[1][2][3][注釈 1]より稼働開始したアーケード用ドットイート型アクションゲーム[7][注釈 2]。開発コードは「V-4」[9]。発売時のキャッチコピーは「レーダーを使ってチェックポイントを捜せ!!」[10][注釈 3]。同年10月に開催されたAMショーにて海外3社に許諾され、北米ではミッドウェイからリリースされた[11]。
注釈
- ^ 発売時期を「1981年1月」とする資料も複数存在する[4][5][6]。
- ^ 出典元としている『ナムコミュージアムVOL.1超研究』での記述は「ドットイート型ゲームの流れの上にある作品」。
表現様式としては、メイン画面に着目すると「見下ろし型、4方向スクロール方式」となるが、ムック本『ザ・ベストゲーム2』(1998年/新声社)では、メイン画面を全体マップの一部として見た場合「特殊な固定画面アクションと捉えることもできる」としている[8](#評価_2)。 - ^ ゲームセンター用ポスターのコピーは「レーダーを見ろ!敵の動きをよめ!」。
- ^ 「チェックポイント」とも呼ばれる。アーケードアーカイブス版(2021年/ハムスター)では「旗」。
- ^ 別名は「対抗車」・「敵の車」・「敵カー」など。インストラクションカードや初期の移植版などで用いられた。
- ^ 開発当初、岩はランダムに配置される予定であったが、偶発的なルートの閉鎖を避けるため、コース毎に予め設定された幾つかの候補の中から設置場所を選ぶ仕様に変更された。[12]。
- ^ ナムコ純正コントロールパネルは、中央付近にレバー、左側に煙幕ボタンが設置されており、後の標準的な配置とは逆になっている[13]。北米ミッドウェイ社製アップライト筐体では、レバーの左右両側にボタンが設置されている[14]。
- ^ レバー入力無しで壁に突き当たった場合、マイカーから見て右へ曲がって走行し続ける(右に進路が無い場合は左折、行き止まりの場合はUターンとなる)。
- ^ 煙幕に巻かれたレッドカーは、その場で3回転スピンした後、追跡を再開する。足止め中もレッドカーの当たり判定は継続するので、通り抜けることはできない。
- ^ 正確には白い点と黒い点が交互に表示される。
- ^ 「スペシャルチェックポイント」・「スペシャルポイント」とも呼ばれる。MSX版ロムカセット裏面では、字数を省くため「S旗」としている。
- ^ 雑誌『マイコンBASICマガジン』(電波新聞社)の連載企画「Arcade Game Graffiti」では、本作を「チャレンジング・ステージを採用した最初のゲーム」としている[15]。
- ^ このため、チャレンジングステージ中は煙幕が使用不能となっている。
- ^ その場で半回転スピン(180度方向転換)した後、追跡を再開する。
- ^ 参考:Youtube動画『1980年12月のCM集(映画 '80アニメーション ザ・ベストテン)』〈Japan Advertising〉(2024年3月19日閲覧)。提供は1分10秒、CMは3分48秒あたりから。
- ^ 販売差し止め後、キャラクターやBGMを差し替えて『レーダー・ラット・レース』として発売。同作はVICの後継機であるコモドール64にも移植された。
- ^ 他の二機種も同様に、MZ-80版は「PCG MODEL 8000」、MZ-700版は「PCG MODEL 700」に対応している。
- ^ 「酒井俊夫(『ディグダグ』のプログラマー)がサウンドを担当した」という開発者(黒須一雄)の証言も存在する[25]。
- ^ 『ゲームマシン』1982年11月29日号に掲載されたゲームリストには1981年3月発売と記載[2]。
- ^ チラシでのコピーは「newを知らなきゃnowじゃない!?」[31]。
- ^ 「ラッキーチェックポイント」・「ラッキーポイント」とも呼ばれる。MSX版ロムカセット裏面では、字数を省くため「L旗」としている。
- ^ 以下は通常ラウンドにおけるレッドカーの出現台数。
- ・ラウンド1 - 1台
- ・ラウンド2 - 2台
- ・ラウンド4,5 - 3台
- ・ラウンド6,8 - 4台
- ・ラウンド9,10 - 5台
- ・ラウンド12以降 - 基本的に6台(※ゲーム2周目以降、チャレンジングステージの1つ前のラウンド〈18、22、26…〉のみ7台)
- ^ 以下は『ラリーX』(以下、初代)と『ニューラリーX』(以下、新)両作のチャレンジングステージにおける岩の数の比較[34]。
- ・ラウンド3 - 初代:8 / 新:5
- ・ラウンド7 - 初代:10 / 新:7
- ・ラウンド11 - 初代:12 / 新:10
- ・ラウンド15 - 初代:12 / 新:10
- ・ラウンド19 - 初代:9 / 新:12
- ・ラウンド23 - 初代:12 / 新:12
- ^ 参考:Youtube動画『ラリーX NEWラリーX燃費を比べてみました ☆比較第二弾☆』〈ゲーセンYOUGO〉(2024年3月23日閲覧)。上記の動画によると、通常ラウンドでの走行可能時間は約20秒延長、チャレンジングステージでは約30秒の延長となっている。
- ^ マイカーの白/黒点滅とは異なり、消灯時には表示が消える。また点滅速度もマイカーより遅く、識別しやすくなっている。
- ^ 正確には、前作の岩の明部(ハイライト)をそのまま緑色に置き換え、コケとしている。
- ^ 内部処理的にBGMは3曲用意されており、通常ラウンドではBGM(3)と(1)、チャレンジングステージではBGM(2)と(1)をリピート演奏している[36][37]。
- ^ 大会と併行して、キーホルダーや下敷きといったキャンペーン用のグッズ(非売品)も作られた。どちらも板状の透明プラ素材に本作のコースマップ全4種を印刷したもので、14インチテーブル筐体のレーダー部分に重ねるとコースも確認できるようになるという、実用性を意図したグッズとなっている[38]。
- ^ 一次予選は主に首都圏の店舗で開催された。具体的な会場は以下のとおり[39]。
- ^ 二次予選終了後、アルタ1階入り口にて優勝者予想投票も行われ、約800票が投票された。予想的中者には、Tシャツやポットなどの景品が贈られている。
- ^ 一例として、1981年3月には日米欧のゲームメーカー8社首脳による会議が開かれ、コピー対策が協議されている[43]。
- ^ 『ブロックくずし』の流行(1976年~)や、社会現象化した『スペースインベーダー』(1978年/タイトー)の影響によって、当時のアーケードゲームは縦画面仕様が主流となっていた[45]。
- ^ 「HI-SCORE」のハイフン(-)は縦(|)に修正されているが、チャレンジングステージ開幕画面のイコール(=)は横のままとなっているなど、放置箇所も散見される。
- ^ ゲーム内容やBGMは原作に準拠しているが、グラフィックには大幅なアレンジが施されており、星空を背景としたネオンサインのような光の演出によって画面が構成されている。
- ^ タイトルロゴの英語表記は「ARRANGEMENT」だが、取扱説明書や公式サイトでの日本語表記は「アレンジ」となっている[65]。アーケードオムニバス作品「ナムコクラシックコレクション Vol.2」(1996年)に収録された『ラリーX・アレンジメント』とは別物である。
- ^ 本作の自機は基本的に一定速度で移動し続ける仕様であり、スクロール自体は強制的であるため、一般的な任意スクロールの定義からは若干逸脱する。
- ^ いわゆる「電源パターン」であり、これ自体は原作アーケード版も同じ仕様となっている[17]。起動時ミニゲームの特性上、スタートのタイミングが固定化するために起こる現象である。
- ^ RRs2では通常バージョンをプレイするのにコマンド入力が必要となる。
バージョン切替コマンドは両作とも『ニューラリーX』のタイトル画面で入力可能。RRsは“L+R+上”を、RRs2は“L+R+下”を同時に押す。 - ^ 黒いカラーリングは、リッジレーサーシリーズに登場するデビルカー「クリナーレ」(旧称「13th RACING」または「13" RACING」)を模したもの。車体の形状はマイカーやレッドカーと同一である。
- ^ 初級コースはラウンド1のみで、ラウンド2から中級、4で上級、7でエキスパート…と進行していく。また、チャレンジングステージはラウンド3のみとなっている。
- ^ 『ニューラリーX』のタイトル画面表示中に、RRsは“R・△・L・L・○・×”を順に押す。RRs2では“L+R+△+□+×+○”を押しながら、方向キーを2回入力する。
- ^ 忌み数「13」はデビルカーを象徴するカーナンバーでもある。
- ^ 操作方法によってカメラの挙動が変わり、リモコンのみの操作ではマイカーを追随し、リモコン+ヌンチャク操作では向きが固定される。
出典
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